40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【W210メンテナンス】 メルセデスベンツEクラスの燃費

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 今までの車歴(R33スカイラインGTS-t、R34スカイラインGT-Rボルボ850T-5)でも給油した際のレシートを保管してまとめていたことを思い出して、2015年7月末から所有していますメルセデスベンツEクラスの現在までの燃費をまとめてみました。

2015年の燃費がこちら

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2016年の燃費はこちら

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2017年の燃費(3月19日現在)はこちら

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 私の乗り方としては極めて近距離の通勤と買い物、片道60km程度の実家への往復と稀にドライブに利用するくらいです。エアコンは夏と冬のみ使用していましてガソリンの銘柄はENEOSと決めています。

 総合的に見ますと大体リッターあたり8〜9kmを走行していますね。16年落ちかつ3,200ccある排気量の割には悪くないかと思います。R34スカイラインGT-Rなんかはリッターあたり5kmくらいしか走らなかったことを思えば十分な数値が出ていました。

 W210は歴代のメルセデスベンツの中でも故障率が低いと言われていまして(特に後期型)、ランニングコストも外車の割にはお手軽でオススメです。

おしまい。

【W210メンテナンス】 YANASEでスモールランプ交換をしてみた

 数日前にメーター内へランプが切れたと警告が出ました。ヘッドライトが切れたかと内心かなり焦りましたが、幸いにも切れたのはスモールランプの方だったので週末にディーラーで交換してもらうことにしていました。と言うのも、先にエントリーした『メンテナンスA』の警告もついでに消してもらおうと軽い気持ちでYANASEへ出向いたわけなのですが。

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 たかだかスモールランプの交換だったこともあって特に電話で予約することもなくお店へ行きまして、待ち受けていた店員さんに用件を伝えた上で入店。お店は決算セールと重なって大繁盛しておりまして、私も商談用のテーブルをお借りして作業を待つことに。メンテナンスリセットに関しては9,000円もかかることから即却下し、ランプ交換のみをお願いしました。

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アイスコーヒーを飲みながら待つも、どうやらピットが混んでいるようで30分ほどかかったでしょうか。手持ち無沙汰だったこともあって目の前に展示されていたマイナーチェンジ後のCクラスを舐めるように眺めておりました。

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正直、CとEの見分けが正面からだと未だによく分かりません。ともあれ個人的には好きなデザインです。商談用テーブルは来店者で埋め尽くされていまして、聞こえてくる会話では納期とか値引きとか下取りとか具体的なやりとりがここそこでされているあたり、やはり景気が良くなってきているのですかね。

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恐らくフルオプション状態だと思われる展示車。プライスタグも先日見積もった718ケイマンと似たような価格(700万円弱)を掲げていましたよ。

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マイナーチェンジ前とどのあたりが異なるのかよく分かりませんが、元々洗練されたデザインなだけに完成度が高いです。

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整流効果も期待出来るエアロなのでしょうね。超ローアングルからカメラを構える私の姿はひどく滑稽だったことでしょう。

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AMGを纏っています、ツライチ具合も素敵でした。

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うーん、でもC200に700万弱はさすがに高い…リセールを考えても718ケイマンがいいな…


 サービス担当の方が作業終了後に請求書と共に現れました。お値段は3,800円也。
…正直驚きました。いやいやいや、ディーラーの仕事が高いのは十分承知ですけど、たかだかスモールランプ1個の交換でバルブが1,300円、工賃が2,500円とは想像していなかったのです。これでうっかりメンテナンスリセットまで値段も聞かずにお願いしていたりしたら10,000円を軽く超える出費になるところでした。次回からは間違い無くバルブを通販ででも購入して自分で交換します。本当に専門知識や工具無しでは対処出来ないところはディーラーでお願いするとして、このような簡単な部分はやはりDIYすることが一般市民平民が外車を持つ上で重要なポイントなんだと良い勉強となりました。

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まあ、喫茶店の代わりにディーラーでアイスコーヒーを飲み、雑誌を買う代わりにCクラスのカタログをいただき、我が子を正規販売店でメンテナンスしたと言う自己満足を得られたと言うことで。

おしまい。

【W210メンテナンス】 メンテナンスA(及びB)リセット方法

 私のW210に限らず、オンボードコンピューターが実装されているメルセデスは前回のメンテナンスから15,000kmの走行もしくは1年が経過した時点で以下のような警告がエンジンをかける度に点灯します。

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 私の場合は距離ではなく経過日数での警告だったため10日前からカウントダウンが始まりまして、当日を超えたらこのように『○ニチ ヲ コエマシタ』と一生懸命アピールしてくれました。こうなったら一般的にはディーラーなどへ持って行って定期点検を受けるわけですが、私は特に1年点検に拘りが無いがために『とりあえずディーラーへ持って行って警告だけリセットしてもらおう』と軽い気持ちで居ました。

が、ヤナセで告げられたお値段はナント9,000円。
サービスの担当さん曰く、別にこれが点灯したからと言ってクルマに問題があるわけでは無い。リセットをかけてもまた一定期間経てば点灯する。リセットをかけるには機械に当てるため9,000円かかる。と驚愕の見積り。一般市民平民な私は『じゃあ、いいです。』と返答するのに3秒とかかりませんでした。

 今の時代はインターネットの普及で本当に便利になりました。諸先輩のDIYを参考に自分でリセットをかけることにします。実際に私のこのエントリーを参考にリセットをかけようと思う方はくれぐれも自己責任で行って下さい。また、メルセデスケアが残っていたりしますと自分でリセットをかけたら保証対象外になるようです。そして全てをディーラーで任せて整備手帳を記入している方も、これをしてしまうと何かしら不都合が出るかと思われますので確認の上でお願いします。

①まずはキーを差し込んでエンジン始動の一歩手前(2の位置)まで捻ってメーターを表示させる。

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この位置までキーを回せば警告灯などが全て点灯しますね。メーター中央のインフォメーションに走行距離が表示されましたら、ステアリングの↑または↓ボタンでスパナのマークを表示させます。

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これをポチポチ押して…

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このスパナマークを表示させるのです。

②メーターフード左にある『R』ボタンを数秒長押しする。

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これを長押しです。5秒前後でしょうか。

 

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長押ししますと、このようにリセットするかと確認を求めて来ます。本当に自身でリセットして構わなければ、再びリセットボタンを長押しして下さい。

③リセット終了を確認『アト 15000 キロメーター』と出ればOKです。

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メンテナンスAをリセット完了したため、次回のメンテナンスBまでのカウントダウンがこれから始まります。ちなみにディーラーだとメンテナンスAはオイル交換やフィルター交換のことを指し、メンテナンスBは車検のようですね。私のW210はメルセデスケアなんて入っているはずもないですし、基本的なメンテナンスは良くしていただいている工場へ入庫しているためDIYでリセットしました。所要時間は1分くらい、これで9,000円取るとは…さすがディーラーは強気です。

【鉄道】 2017年 春のSL北びわこ号

 JR西日本が管理しています『C56−160』は様々な地域でイベント運行をしていますが、どうやら来年あたりに引退を控えている様子です。と言うのもSLのメンテナンスにはかなりの技術と維持費がかかってしまうこと、ホームグラウンドの山口県では峠越えの路線でSL自身に結構なストレスがかかっていて満身創痍な状態であること、また代替として梅小路にて動体保存されています『D51−200』が本線への登録をかけることから、平成29年度以降の去就が注目されています。

 季節運行されている『SL北びわこ号』にはC56もしくはC57が充当されていますが、基本的には前者がメインとして客車を引っ張っています。この北びわこ号滋賀県米原〜木之本の区間で1日に2本(午前と午後)の便があります。当初は往復で運転していたものの、今はどうやら米原→木之本の旅客扱いのみで木之本→米原においては回送運転になった様子。
また季節運行とは言え1年を通しての運転日数は10日ほどのみとなっています。たまたま出かけた長浜で運転日のことを思い出しまして、また時間もほぼピッタリだったことから入場券を購入してSLを拝んでみることにしました。

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 ホームに降り立ってビックリしたことは意外なまでに『鉄っちゃん』と呼ばれる鉄道ファン(マニア?)が少なかったことでした。それこそ大昔に同じ長浜駅でこのSLを見た時にはホーム上がカオスなくらいにごった返していたのですが…。周りを見渡しても小さな子ども連れの家族がパラパラと見られるくらい、人気が無くなってしまったのでしょうかね。それとも撮り鉄はもっと有名な撮影地に集結していたのかな?上の1枚は出発時のものでして、この後に盛大な汽笛を鳴らしてボシュボシュと動き出しました。

 このSL北びわこ号は他のそれと比較するとあまり煙モクモクを期待出来ないことで有名です。元々、SLって本当に上手い運転をした場合には黒煙はあまり吐かず白煙なのだそうで、黒煙はファンサービスの兼ね合いもあると何かで聞いたことがあります。だから、有名撮影地などでは意図的に煙の量を増やしてくれる運転士もみえるのだとか。逆のパターンだと『煙スカスカ』と呼ばれて撮影者が膝から崩れ落ちるわけです。SLって煙の具合も予想して写真の構図を考えるため、縦構図で構えてSLを待ち構えていたのに煙が無いと寂しく間抜けな写真になってしまうんですよね。

 次回の運転予定日は5月に2回とのこと。SL北びわこ号自体は年に何回か設定があるけれどもC56自体はあと何回、その姿を見せてくれるかが気になるところですね。

 

おしまい。

【PORSCHE】 718ケイマンの虜になる

 私が『ポルシェ』と言うクルマを初めて目にしたのは恐らくまだ幼稚園児だった頃の話。当時は『ガイシャ』なんてどこぞの大金持ちが乗るような遠い存在だったのだと思いますが、我が家の三菱ラムダで中央道の上り坂を一生懸命上っているときに父親が『あ、ポルシェだ!!』と追い越し車線を猛スピードで抜き去って行く、地面にペッタリと張り付いたカエルのようなフォルムのクルマを指差し興奮気味に教えてくれたのを今でも鮮明に覚えています。

 私は定期的にポルシェが猛烈に欲しくなる時期があります。誰が見てもひと目で分かる姿を昔から守り続けている個性が極めて強いクルマであることはもちろんのこと、それに乗っているオーナーさんの顔が明らかに幸せそうに見えるのです。きっと欲しくて欲しくて手に入れた自慢の愛車に違いない、そんなハッピーオーラが溢れているエンスー好きなモデルに私も強い憧れだけは持ち続けていたりします。今までの私のクルマライフにおいても、あと一歩で購入するところまでは踏み込んだものの、最後の最後で実用性を取ったり価格が見合わずに断念したユニコーンのようなクルマなのです。

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そんなこんなでどれだけ振りかでポルシェセンター(PC)へ気がつけば足を運んでいました。私が昔から欲しい欲しいと思い続けているモデルはケイマンというミッドシップタイプのポルシェです。初代モデルである987には私がまだR34スカイラインGT−Rに乗っていた頃に試乗させていただいたことがありまして、それ以来の訪問となります。特に事前に電話などは入れていなかったのですが、幸いにも午前中のPCはあまり混んでいなかったためにセールスさんのエスコートで無事に店内へ。基本的に外車のディーラーは国産車のそれのようにセールスさんが大勢スタンバイしているわけではないので、運悪く大賑わいの中に一見さんで飛び込むと華麗なまでに放置プレイされることもあるため、本来であれば電話を一本入れておけばスマートなんですけどね。

 『見積りとカタログが欲しい』旨を伝えると、まずは試乗して体感してくださいと嬉しい提案をいただきました。二つ返事で試乗を申し込みましてやって来た試乗車はグレーのケイマン、嗚呼なんてカッコいいんだろうと早くも溶けそうです。しかし本当に久しぶりのスポーツカー、平静を装っていましたが実は結構ビビってしまった小心者一般市民独身です。地を這うように低いフロアシートに座ると言うよりは潜り込みエンジンスタート。ポルシェはプッシュスタートではなくてイグニッションキーを捻るスタイルを貫いていまして、それだけでも心躍ります。爆音…とまでは行かないものの元気の良いサウンドでエンジンが目を覚まし、ほんの若干乾き気味のバラバラとしたエンジンサウンドで私はすっかり溶けきりました。

 そうだ、スポーツカーってこんなにワクワクするんだったっけ。

 ボルボメルセデスライフですっかり丸くなっていた自分でしたが、若かりし20代の頃のようにスポーツカーへの憧れが鮮明に戻って来ました。ハンドルは極めてクイックで遊びが無く、またアクセルとブレーキもレスポンス上々です。仕事柄、公道では以前にも増して安全運転に努めていますから法廷速度以上を試すことはありませんが、それでもスポーツモード、スポーツプラスまで試しましたよ。PDKモデルでクロノパッケージを選べばこの楽しさが味わえるのですね、でも私はMTが欲しいです。

 PCへ戻ってからは見積りの作成をパソコン画面で行いました。モデル、カラーを選んでからオプションを追加して行く作業でしてオプションなどは200通りほど存在するのだとか。ほとんどオーダーメイドと言っても言い過ぎではありません。私の場合はMTのケイマンでボディカラーは追加料金無し、インテリアにレザーパッケージ、あとはアルミペダル、シートヒーターを付けたくらいで総額は¥7,000,000を少し超えるくらいになりました。本当は『マイアミブルー』と言うボディカラーが魅力なのだけれども¥400,000以上の追加となるため今回の見積りではパス。

 ちなみに見積り金額は先日のBMW5シリーズやメルセデスEクラスとかなり似ています。2シーターで荷物もろくに積めないようなクルマに同額を突っ込めるかと聞かれれば、YESと答えられる方は限られてくるかと思います。ライフスタイル、環境、家族からの理解など乗り越える壁は高いはず。ただ、決定的に違ってくるのはリセールバリューだとセールスさんが教えてくれました。PCは認定中古車を販売しています。これはポルシェが一定条件以上の下取り車を徹底的にメンテナンスして再び世に送り出すものでして、基本条件が『前オーナーが全てPCでメンテナンス、車検を行っていること』なのだとか。整備記録は整備手帳に全て記載され、それは本国へも同時に登録がかかっているんですって。で、その記録簿を万が一無くしても再発行は出来ず、下取り時に80万ほどダウンするらしいです。また、ポルシェと言うクルマは基本的にスポーツカーでしてメーカーが徹底的にバランスを計算して作られているために、下手に社外品を装着するとバランスが崩れてパワーダウンするなんて驚きの事実も教えていただけました。もちろん改造すれば認定中古車の候補からは外されて下取り額も大幅ダウンとなります。要するに新車で購入して全てPCで整備さえすれば、下取り時にも安心の額を提示いただけるって寸法ですね。ザックリとした金額も正直に語っていただけました。ただこれはこちらでは割愛しますため、気になればPCでお伺い下さいませ。

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以前だとボクスターが一番価格帯の低い車種でしたが、今は逆にケイマンが一番低くなっています。これは718シリーズになってからボクスターとケイマンが全く同じグレードとなったために、単純に屋根が開くボクスターが高い金額設定となったためです。911でもカブリオレの方がハードトップよりも高額なのと同じ理由であります。
また、MTとPDKの比率はおよそ1:9ほどでほとんどがPDK仕様となります。ドイツ車は本来はLHDであり、RHDはペダルの位置がタイヤハウスに干渉してしまうので中央寄りになりがちなのですが、718に関しましてはそれほど気になりませんでした。これは987と比べて全幅が広がったため単純にフロア空間が生まれたことによるものです。そして気になる納期について、まず国内にケイマンの在庫自体がほとんどゼロです。そのため発注してから最低でも6ヶ月程度は要する上、今からだと恐らくMY2018モデルが割り当てられる予想となっています。詳細は不明としながらも、もしかするとナビのネット接続機能の拡充やエンジン性能(馬力)の若干のアップが見込まれておりまして、そうなると本体価格も必然的に上がってしまいそうです。

 と、良い話ばかり書いていますが、もちろんネガティブサイドの事だって見えてくるわけです。まずは当たり前ながら実用性はゼロに近いです。価格と比較したとき内装パーツの作り込みに満足度はあまり無いでしょう。タイヤは太い上にポルシェ指定があるためとんでもなく高額です、メルセデスなどのそれと比べれば本当に素っ気ない室内です。また、ほとんどの物がオプション設定になっているためフロアマットですら追加料金が発生します。オイルは定期的に減ってくるらしく継ぎ足しが必要です。構造上シートはリクライニングしません。でも最低でも¥7,000,000もするんです。これらを笑顔で克服出来る猛者こそがポルシェに乗る資格があるわけなのですよ。

 こぼれ話として、実はなんと装着されてくるタイヤは国内に入ってくるまで分からないし、もちろん選ぶことも出来ないと驚愕の事実が…。
ミシュランブリヂストン、コンチネンタルあたりが標準的ながらも、以前はハンコックが装着されたものも存在してオーナーからクレームになったそうです。ハンコックは韓国のメーカーで母体はたしかアシアナグループです。GT300でもハンコックポルシェなんてチームがありまして、近年では性能も他メーカーと肩を並べているものの、やはりレースなどに詳しくなかったりしますと『アジアタイヤ』のレッテルが前面に出てしまって『1,000万もするクルマにこのタイヤ!?』と言われたわけでして…。今はハンコックは使用していないようです。
 それと車両保険についても訊ねてみました。等級さえマックス近く行っていれば思いの外、現実的な価格で三井の保険に加入出来まして、またポルシェ専用のコールセンターがあり手厚いサービスを受けられるみたいです。上に書いたリセールなどと合わせて考えて行けば、高嶺の花のポルシェも少しは現実味を帯びて来ませんか?

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カーゴスペースは非常に限られています。ボンネット内とリアハッチに少々と言ったところです、尤もこの手のクルマにそこまでの実用性を求めることもありませんが…。
試乗から始まって見積りや雑談で2時間近くもPCで時間を過ごしました。逆に言えば、それだけの情報量をセールスさんはユーザーに対して事細かに説明してくれるのです。エントリーグレードでも下手すれば国産車を複数台買えてしまう金額なので当然と言えば当然ながらも、流石はプロだと感心した次第であります。社員さんはサーキットなどでプロの指導の元で研修を受けることがありまして、走行性能に関してもかなりの知識を持ってみえます。下手に知ったかぶると恥ずかしい目に遭いますね。

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…と言うわけで私の目の前にはハードカバーのカタログが鎮座しております。試乗して、色々なお話を聞いて、カタログをめくりながらメタルスライムのように溶けきった自分がここに居ます。かろうじて見積り金額で現実に足蹴りされながら押し戻されつつありますが、それでもライフスタイルを見据えた上で頑張って頑張って頑張れば一般サラリーマンにでも決して夢物語ではない世界のお話です。

おしまい。

【ケルヒャー】 家庭用高圧洗浄機デビューでしたが…

 先月にBMWの福袋でゲットしたケルヒャーの家庭用高圧洗浄機『K2クラシック』を使ってみたので個人的なレビューを致します。

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 計量コンパクトな設計で公式HPでは『初心者におすすめ』や『自吸が可能なので、水道が無い場所でも使用できます』と紹介されているK2クラシック、定価は約13,000円で実売では10,000円を若干下回るくらいでしょうか。私のようにアパート暮らしで屋外に共用の蛇口が無い物件に住んでいる方には洗車の強い味方になると期待値は相当高いものでした。ただ、こちらには蛇口接続もしくは自吸のためのホースが同梱されていません、私は後者の自吸ホースをオークションで格安にて用意しました。

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 この自吸用ホース、定価で買えば4,500円くらいします。たかだかホース如きでと思うけれど高圧洗浄機は吸い上げる圧に関しても高圧となるらしく、通常のホースだと潰れてしまうことがあるみたいです。

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 期待に満ちての開封の儀。組み立て自体はものの数分で完了します。この黄色いボディがいいですね。ケルヒャーの歴史は長く設立は1935年まで遡ります。ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州、ヴィンネンデンを拠点とする清掃システムの販売製造会社ですが、当初は航空機エンジン用のヒーター等を製造していたそうです。ドイツの工業製品というだけでテンション上がります、ええ私はとても単純なので。

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 手始めにこの汚れたバルコニーを洗浄してみることにしました。住んで4年目になりまして黒ずみが定着してしまっております。と言うか掃き掃除以外したことが無いので結構な汚れ具合となっています。

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 このK2クラシックの最大の特徴でもある自吸を活用するには水を貯めるものが必須となります。無知な私は手元にあったこの8Lバケツに水を張って使ってみることにしました。電源を入れるとけたたましいコンプレッサー音と共に吸水ホースを伝って本体側へと水が移動して行きます。水が機械内に満たされるとコンプレッサーは一旦停止して、ノズルのレバーを握ると放水と共に吸い上げで再始動します。

バシュウウウウゥゥゥ!!!!!!!

おおおぉぉ、これはすごい、すごいよ!!
と驚くくらいにバケツから一気に水が無くなります。あ、その水圧うんぬんよりもとにかく水の使用量に驚くんです。8Lバケツを満タンにしていても30秒ほどで空になります、もちろん初めから吐水量を確認していればこんな驚きは無かったでしょうが、そこまでの水量を高圧洗浄機が必要だとは予想だにしていなかった私は30秒ほどで底を尽きるバケツに何回水を足したことでしょう。正直その姿そのものが滑稽でしかありません。しかも一回でも水を使い切って空気を噛ませてしまったら再度機械に水を満たすまで結構な時間がかかるんですよ。

 途中で遂に心が折れた私は、運良くバスタブに水を張ってもバルコニーまでノズルが届くことに気付いて作戦変更。大量の水をバスタブに供給してやっと連続使用が出来たのでした。

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 悪戦苦闘した結果がこんな感じ、まあ黒ずみは取れましたね。全くブラシで擦ったりせず、あくまで水圧だけで清掃したものとなります。要した時間は何十回と言う汲み上げのせいで30分くらい…私のような使用環境であればデッキブラシを買って来て擦った方が早く安く奇麗に出来ることは間違いありません。しかも本体のコンプレッサーがものすっごく五月蝿いため、戸建ならともかくとして集合住宅では利用を躊躇ってしまうほどでした。アパートの駐車場でクルマなんて洗おうとした日にはどうやって必要水量を取水すれば良いのやら…、結論として基本的に高圧洗浄機の使用条件として蛇口への接続による安定した吸水は必須であります。

これでも定価で普通に買えば本体とホースで約17,500円になりますから、もし私と同じような居住条件で購入を検討されている方がみえるのであれば一度踏みとどまって再考いただければ幸いです。水圧は問題無く満足なんですけどね…。

 本日の格言『苦労は買ってでもしなさい』
私のケルヒャーは遠い未来に念願のマイホームを手に入れた時まで大切に押し入れの奥深くに投げ入れ…もとい封印しておくことにします。

おしまい

【BMW G30 新型5シリーズデビュー】 試乗&見積りへ

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 BMWの5シリーズは私が乗るメルセデスベンツのEクラスと同じEセグメントに属するミドルセダンとして人気のモデルです。この度フルモデルチェンジされたことで個人的にかなり『好み』な印象に変わったため実物を見に行って来ました。

 

こちらは昨年夏に試乗したメルセデス・ベンツW213の試乗記です。

 ディーラーへ試乗の確認を電話したところ、まだナンバープレートの申請や保険の登録が完了していないとの返答でして、お店へ行くのはまた改めて…と思っていたところ午後には試乗車が整ったと連絡をいただけました。明日は天気が崩れることが予想されていたこともあって早速ディーラーへと訪問した次第です。

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 ディーラーには事前に電話連絡してあったこともあり、セールスさんが試乗車の準備を済ませて待っていてくれました。割り当てられた試乗車は530iのMsportでボディカラーはアルピン・ホワイトでして、最近のクルマではお馴染みとなったスマートエントリーからプッシュスタートで運転席正面の液晶にメーターが浮かび上がる流れです。BMWの5シリーズを運転するのは今回が初めてでして以前のモデルがどうかは分かりかねますが、チルトステアとシートベルトの増締めが電動で行われるギミックの度に『おおっ』と心の中で驚く私は相当な古い人間かもしれません。

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 4,945mmの全長、1,870mmの全幅は見た瞬間にはその大きさを感じていたけれど運転を始めると車格は掴みやすく、また適度に固い足回りから伝わる路面インフォメーションも実にリニアなために速度が上がれば上がるほど『人馬一体』になれるメルセデスとは違った方向性とも取れるドライビングプレジャーを試乗から5分と経たないうちに実感出来ました。セールスさんとの話でも出ましたが今回の5シリーズに関してはエンジン音などのドライビングフィールに関わる音以外を徹底して遮音することを意識した設計、素材選びをされているのだとか。その甲斐あってアイドリング中などにおいては驚くほど静かであります。

 

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 ガングリップタイプのステアリングは今どきの流行なのか太い作りになっていますが、すこぶる軽いステアリングフィールとEセグメントでは異例とも言える旋回性の良さで運転は快適そのもの。シフトレバーやパドルシフトを積極的に活用した走りがこの2Lエンジンにおいても存分に楽しめそうです。

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 BMWETCカードの装置をこのルームミラーに内蔵していまして、カード挿入時はミラー上部に『ETC OK』の表示がされます。うっかり事故を防止することにとても有効であり、またETCの外付けをする必要が無いところが素晴らしい。今回は高速道路を含んだ1回30分前後のロングドライブをさせていただけました。まだクルマもおろしたてなので走行距離はたったの32km、正真正銘の新車状態を堪能したわけです。

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 MSport仕様のためフロントに245/40R19、リアには275/35R19の大口径タイヤがインストールされていました。これだけの扁平率なのに全く不快な突き上げなどを感じなかったあたり、サスペンションも相当煮詰めてきていますね。W213のEクラスに試乗したときも同じタイヤ径の乗り心地に感動していましたが、いやはや技術の進歩ってすごいです。高速道路では試乗の範囲内でアクセルを踏ませてもらいました、レスポンスは4気筒エンジンと思えぬ素早い応答でして8速ATと相まってグイグイ前へ進みます。

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 他のメーカーでもすっかり定着したアンビエント・ライトもインテリアの個性に一役買っています。この画像は展示車の523dですが、ステッチに青い糸を採用していまして、これがアクセントになっていました。走りとは全く関係の無いこのライトも女性ウケは良いのでしょう。無ければそれで構わないけれど、あったら嬉しい装備ってところでしょうか。

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 リア周りは結構ボリュームがあります。フェンダーの盛り上がり方も素敵です。マフラーの処理だけはマークXの真似のようで好きになれません。トランクはスーツケースを2つ入れても余裕そうな容量でして、実用性に問題はありませんでした。

 試乗を終えてからざっと一通りのクルマに関する諸元の説明を受けた後に見積りを出してもらいました。車種は秋口に発売予定の523iのスタンダード、要は一番リーズナブルなモデルでのものになりますが乗り出しで約6,700,000円になります。メルセデス・ベンツのEクラスと比較すればBMWの方が若干安いかな?くらいな金額です。諸元表でグレードごとの装備品の違いも確認しましたが、やはり予算に余裕があるのであれば私が今回試乗させてもらった530iが結果として高くても充実した内容になると思います。

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 BMWはよく聞く噂だと売却時の寝落ちがかなり大きいと言われているので納車から何年くらい保有するのがお得なのかは正直分かりませんが、そんな駆け引き抜きにしてこのクルマは運転に対して楽しみを与えてくれることは間違いありません。まさに駆け抜ける歓びでした。

 セールスさんの粋な計らいで3シリーズも同時に試乗させていただけました。ドライビングプレジャーにおいては5シリーズよりも3シリーズが圧倒的に楽しいと自信を持って勧められたため、先ほどと同じ試乗コースを30分ほどクルージングしました。…うん、質感や遮音に関してはダウングレードするから目をつぶらないといけない点かもしれないけれど確かに5シリーズより更に運転が楽しいです。路面に食いつくような走りは5シリーズのそれよりも上を行きました。実は3シリーズよりも1シリーズの方がさらに運転が楽しいのだとか。また余談ながら、こちらのBMWでは合法チューンであればクルマをいじっても入庫OKなのだそうです。普通は少しでもモデファイするとディーラーって相当な塩対応になるものなのですけど、こちらは懐が深いですね。

 運転する楽しさを思い出させてくれたBMW候補としては多いにアリです。久々に現行車で欲しいと思えるクルマに出会えました。それでも自分のEクラスに乗った瞬間にホッとするあたり、私は相当W210を気に入っているみたいです。

おしまい