40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【ロレックス】 114270 オーバーホールへ旅立つ

 私の初ロレックスこと114270エクスプローラー1が気付けばオーバーホールすることなく9年程の歳月が流れてしまいました。使用頻度だけ見れば週末のみでハードな使い方はしていないです。それでもメーカーの案内状を始めとして様々な時計屋さんのウェブサイトで見ると、やはり内部のオイルが変質または蒸発してしまいそのまま使用と続けると金属摩耗を起こすことが危惧されていたことからオーバーホールを実施することにしました。

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 M番なので製造自体は2007年、となればこの世に生まれて丁度10年を超えたわけです。そこまで過保護に使ったつもりは無いからかケースには小傷が散見されます。

 メーカーでオーバーホールを行うと大体¥60,000を少し超えるくらいだと売り場の方に教えてもらいました。もちろん正規オーバーホールをすれば気分的にとても良いのは分かっていますし、この114270に関しては針や文字盤の交換はまず必要無いことからも抵抗はあまりありませんでした。ただしネットで情報を集めていますと、どうも私がお願いするであろう名古屋のロレックスがあまり評判が良く無いようでして(深い傷が付いて戻って来た、それに対しても技術者がかなり横柄な態度をとるなど)今回は悩んだ末に民間のお店にオーバーホールをお願いすることにした次第です。

 それでもお店の選定にはかなりの時間を要しまして、最後の最後で決めたのが東京のオーバーホール専門店になります。まずはネットで見積りをいただき、先日それに同意した後に時計の配送キットが郵送されて来たわけです。

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 こんな感じの一式になります。今まで私が時計のオーバーホールを依頼した時はいずれもお店で直接手渡ししていたので、配送キットは初めてです。

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 箱にはしっかりとスポンジが固定されていまして、これなら衝撃にも安心ですね。

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 くり抜かれたスポンジに我が子をセットします。これでオーバーホールが完了するまで少なくとも1ヶ月くらいは目にすることが出来ません。そのため何故か無性に寂しくなりましたが『良い先生に治してもらって元気になって帰って来い』と、まるで手術を備えた患者さんに語りかけるようにブツブツ唱えながら最後に磨いてやったわけです。

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 ハイ、セット完了です。さようなら、また会う日まで。

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 付属の輪ゴムでしっかりと封をしまして…

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 これまた付属のプチプチに梱包しまして…

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 ゆうバックの袋へ入れて準備が整いました。あとは郵便局へ電話をして集荷を依頼し、先ほど引き取っていただきました。

 一番よく使っていた114270がしばらく不在になるので、当面は16700、16613、116400GVのローテーションになりそうです。仕上がって帰って来て、全てが満足行くようでしたら続いてこれらの時計もオーバーホールに出そうと思います。ただ16700についてはメーカーでベゼルを赤青に交換してもらうか迷っている最中であります。

 おしまい。

【VOLVO 新型V90】 試乗&見積りへ 

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 『スカンジナビアデザイン』の謳い文句が従来のモデルから大きな変化を生んだボルボですが、今回のV90に関しましては個人的にかなり気になる1台でした。私自身がボルボ850を所有していたことや、実家では未だにボルボ240が現役ということもありまして、ボルボは極めて身近な存在だったりします。そんなことから試乗をさせていただくことにしました。

※今回の画像は全て、名古屋のラシックで展示されていた際に撮影したものを使用しています。試乗はマジックブルーメタリックのT6を用意いただけました。

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 ボルボは安全面に関しまして常にトップランカーとして知られていますが、そのドアの厚みは昔から現在に至るまで相当なものです。しっかりとした手応えでドアを閉めるとそこには心地よい静寂が待っていることからも気密性や剛性感の高さが期待出来ます。インパネ周りはかなり独特なデザインの融合で仕上がっていまして、ひと際目を引くのがセンターに鎮座する『縦長』のディスプレイではないでしょうか。エアコン、ナビをはじめとしてほとんどのセッティングはこのタブレット端末のような9インチの画面で完結してしまうのです。エアベントのフィンも抜かりない造形であり、ボルボが今まで見せてきた機能性のみのネガティブに言えば『野暮ったい』デザインから完全に脱却したように感じます。
 メーターは今やミドルクラス以上では標準となりつつあります12.3インチ液晶での構成で、4つのパターンから選択出来ます。もちろんナビゲーション画面を表示させることも可能となっています。ステアリングは驚くほどに軽いこともありましてボディサイズの割には取り回しも楽に思えました。さらにヘッドアップディスプレイも装備されていまして車速、制限速度、車間などの情報がそこから見て取れます。

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 ドアのデザイン1つ見てもかなり凝ったものとなっています。展示車、試乗車ともに今回のV90自慢のオプションであるBowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステムが備わっていました。サブウーファーを合わせて19のスピーカーが最高の音場を約束してくれます。ただお値段は¥450,000也。
 ドアノブは裏側にライティングを仕込んでいまして利便性も兼ね備えていました。私が乗っていた850はただのプラスチック製だったのに…。

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 運転席から助手席側の眺めです。インパネは好みが大きく分かれるかもしれないと思ったことは、ある種の『絶壁インパネ』と十分な居住空間ながらも感じられた、それがもたらす『圧迫感』です。昔からボルボのダッシュボードは絶壁系がほとんどだったはずで、今回のV90もデザインでは大幅な進化があってもシルエットは昔ながらのベーシックな形状を保っています。特に今、私が乗っているW210のダッシュボードがなだらかなラインを描くダッシュボードで開放感があるからか、尚更この圧迫感が印象に残りました。試乗車の内装が『ブロンド』と呼ばれるホワイト系でもそう感じたため、ブラックだと一層、その傾向が強まるのかもしれません。車格からかドアミラーも大きめでした。

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 センターコンソールにはシフトノブ、エンジンスターター、スクロールダイヤルがあります。エンジンスターターはプッシュ式ではなく、右に捻ればON左に捻ればOFFです。スクロールダイヤルではドライブモード(eco、スタンダード、ダイナミック)の選択が行えるようでした。シフトはフロア式のごくごく標準的なもの、ここでの意外なことはそう言えばステアリングにパドルシフトは付いていなかったことです。逆に言えばそこまでして率先してスポーツドライブをする目的のクルマではないってことですね。

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 3点式シートベルトはボルボが発明したそうです、アンカーには刻印が施されていました。シートベルトはどの車種を取っても100%機能性部品なので、このようなアクセントがあるだけで不思議とスペシャルなイメージを持たせてくれます。

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 V90には4つのカメラが備わります。前後左右にそれぞれありまして、フロントはエンブレムの中に見つけられました。360°ビューカメラとして機能する他、パーク・アシスト・パイロットも標準で付いて来ますため駐車時も便利なようです。クルーズコントロールパイロット・アシストは140km/hまで設定可能とあるあたり、日本国内なら十分すぎる速度までサポートしてくれます。レーンキープやブレーキアシストなどなど、とにかく安全面にかけてはこれでもかと言うくらいフル装備なのです。

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 エクステリア最大の特徴はヘッドライトの『トールハンマー』と呼ばれるデザインかと思います。これが今後当面のボルボのイメージアイコンとなるのでしょう。これだけで精悍な顔つきになりました。LEDヘッドライトと伺いましたが、ここで残念なポイントとしてスタッフの方曰くV90はデイライト機能が無いそうです。このトールハンマー、てっきりデイライトだと思っていましたが、これはヘッドライトなのだそうです。リップ部分にはLEDフォグが付いています。

 気になるお値段はV90のスタンダードモデルことT5で乗り出しが¥7,000,000を若干切るくらいとのことです。サンルーフが¥206,000、メタリック塗装が83,000の追加、また先述しましたオーディオシステムが¥450,000の追加になります。

 ただここで嬉しいことは、これら以外については全てが『標準装備』だと言うことではないでしょうか。他メーカーで言う所謂『レーダーパッケージ』『セーフティパッケージ』『レザーパッケージ』『LEDヘッドライトシステム』などなどが始めから『全部入り』なのです。もちろんそれを見越しての設定金額とは言え、これがゆくゆく中古車として出回る時にはほぼ全てのV90が同条件の装備だと思うと探しやすいし買いやすいですよね。エンジンは全グレード共通して4気筒2,000ccですけども、試乗した感じでは4発エンジン特有のガサツさはあまり感じられませんでした。

T5 >> 直噴ターボエンジン/254ps/35.7kgm
T6 >> 直噴ターボエンジン(スーパーチャージャー付)/320ps/40.8kgm)
全長4,935mm/全幅1,880mm/全高1,475mm/ホイールベース2,940mm/車重1,740〜1,840kg)

 スペック面で見ると両者で66ps/5.1kgmの差がありますが、2モデルで¥1,350,000違ってくるところに(もちろん装備面でも差はありますが…)価値を見いだせるかですね。私は飛ばすことも無いからT5で十分だと思えました。ただ唯一、T6にのみ与えられるシートのマッサージ機能は悦楽の世界でした…。

 ボルボって肩肘を張って乗るクルマではないし、正直なところドイツ御三家などと比較されると格下に見られるイメージだと今までは思っていましたし、実際に所有していた頃もそんな印象を受けていました。でも今回のこのV90は良い意味でそれらを見事に裏切ってくれたと思います。同じプライスレンジのメルセデスベンツEクラスやBMW5シリーズと並んでも勝負出来るかなと期待出来るくらいに進化しました。(評論家の意見などを読んでいると実際にはまだまだ詰めが甘いところも散見出来るみたいですけどね)

 何より、ボルボに乗っている人のイメージはどことなく優しいなんてよく聞きますし、実際にこのV90は発売と同時にかなりヒットしているとスタッフの方も仰っていました。私も今回のこれは以前の850、V70の時のようなヒット作になると多いに思えます。まずはディーラーへ足を運んで実際に見て感じていただくと、想像以上に物欲が刺激されるはずですよ、オススメです。

 あ、サンルーフを希望されるのであれば本国発注が基本となるらしいので納車に4〜5ヶ月は見た方が良いらしいです。

 おしまい。

【カメラ】 FUJIFILM XQ1で撮る腕時計シリーズ 其の壱

 私のメインカメラとも言えるFUJIFILMのXQ1と言うモデルは既に生産終了をしておりまして、今までも数回の故障はあったものの保証修理で復活させるくらいにお気に入りの1台です。そんなカメラで趣味の腕時計をどのようにしたら奇麗に写せるかを考えてみました。

 条件として…
①解像度に耐えられるようISOは100を選択。
②マクロモードを使うけれど全体をキレのある写りにしたいからF値は高め。
③あまり影や映り込みは無いようにしたい。
④コントラストなどは後でphotoshopで適当にいじっちゃえば無問題。

 と言う事で、以下の画像の撮影データは
ISO100 / 20sec / F9
で決めた次第です。

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Ref.114270 ルミノバの色味を淡く出してみました。

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Ref.16700 こちらもルミノバを文字盤に使用しているので光らせてみました。

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Ref.16700 これは暗めにしてルミノバを強調させたバージョン。

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Ref.16613 トリチウムは完全に役目を終えて光りません。パープル文字盤の描写が難しかったです…。

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思えば私の記念すべき1本目腕時計のコンステレーション。クォーツなので手軽に使えます。内部故障のため昨年オーバーホールに出しました。

 実はこれらの撮影は白い紙の上に腕時計を置いて、カメラは三脚で固定しシャッターを押す際のブレが伝わらぬようにセルフタイマーを使用しただけのものです。
ただ、撮影現場は真っ暗闇なのです。シャッターが開いている間に一瞬だけ、スマホのフラッシュライトを用いて時計の周りをグルッと1周、時間にして2秒程度照らしてやるとこのような腕時計の下に影があまり濃く出ない写りになるのです。これを腕時計の真上から照らしてしまいますと、風防が光を反射してしまい奇麗に撮影出来ません。

 一眼レフでなくても、ある程度までならコンデジで十分に撮影を楽しむことが出来ますね。そんな暇つぶしの夜でしたとさ。

 おしまい。

【ヒコーキ】 GWはペンタックスK-S1を持ってセントレアへ

 2015年にハンガリーへ行く直前に手に入れたペンタックスのデジタル一眼異端児こと『K-S1』、結局のところコンデジの方が自分のライフスタイルに合っていると思って部屋の置き物になっていました。とある事情でセントレアへ行くことになりまして、久々に連れ出すことにしてみました。Wズームキットなので同梱の望遠ズームを装着し、300mmの望遠端をメインにしての撮影です。

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 15:30〜17:00までの90分ほどの滞在でしたが、基本的にセントレアトラフィックが少ない上に大型機がやって来ません。B747はカーゴ以外の飛来は無いし、メインはB737A320のどちらかです。このキャセイは日中の貴重な中型機となります。

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 滑走路へ向けてスポットから異動中の1枚。流石にこれくらいのゆっくりした速度ならばAF-Cでピントを追い続けてくれますが、如何せんペンタックスは動きの速い被写体に弱いです。

 5月にもなりますと気温が上がっているため、滑走路には陽炎が出始めます。肉眼では確認出来ずとも、望遠レンズだと影響をモロに受けてしまいますね。そんなことで滑走シーンは諦めてエアボーンあたりを狙うことにしました。

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 セントレアはスカイデッキから滑走路が端から端まで見渡せますが、午後はもろに逆光です。さらに背景が海面なのでカメラが盛大に迷うこともあります。

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 後追いシーンは半逆光。ヒコーキがフレームに納まったと思っていたら右翼が切れてしまっていました…。ヒコーキ撮影ど素人の私は胴体ばかり目で追ってしまい、全体を捉えることがまだ苦手みたいです。

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 その直後のショットでは何とかほぼ水平かつ全体が納まってくれました。まだまだ練習あるのみです。

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 こちらは上とは他のキャセイでして立て続けに2便が飛び立って行きます。真横から撮るとこんな感じで海面が見事にミラーとなって白飛び、機体は黒潰れしてしまうのですorz

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 逆光を利用するとこんな写真も撮れたりします。小型機で乗客が少ないと滑走路中央よりも手前でエアボーンします。特にプロペラ機は本当に短い滑走で飛び立ち、このあたりでは既に車輪を格納していたりします。

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 この日はドリームリフターも夕方に旅立って行きました。祝日だったこともあってかスカイデッキには溢れんばかりの見物客が珍客を見守っていましたが、何とか場所を確保しての1枚。やはり4発機は迫力が違いますね。

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 離陸後は上空で大きく旋回して、セントレアの真上で進路を東へ向けて行きました。

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 最後に、これが私の本日のお目当て。
大韓航空北朝鮮との緊張感が高まっているからか、祝日でも空席が目立ったそうです。数年前まではソウル便にはB747が充当されていたけれど、今はB737B777に変わってしまいました。

 たまにはヒコーキ撮影も面白いものです。また機会がある際には望遠レンズを持ち出してみることにします。しかし純正ズームレンズは設計が古いためにモーター音があまりに五月蝿くて恥ずかしいです…。

 おしまい。

【ロレックス】 16613 バイオレットダイヤル

 Ref.16613と言えば5桁サブマリーナのコンビモデル、青&ゴールドの『青サブ』と黒&ゴールドの『黒サブ』の2種類がありました。その中でもさらに細分化すると『青サブ』には通常のものと、初期モデルにのみ存在する文字盤が経年変化で青から紫に変色した通称『バイオレットダイヤル』があります。個人的にこのバイオレットダイヤルがとても魅力的で前々から探していました。

 と言うわけで

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 いらっしゃいませバイオレット様。
このバイオレットダイヤルの変色具合においては個体それぞれで異なるようです。角度によって元々の青ダイヤルから紫に見えなくもないような弱バイオレット、正面からは青紫に見えて角度をつけると共に紫具合が強くなる中バイオレット、正面からでも完璧な紫具合な強バイオレットの3種類に大きく分類出来まして、私のものは中バイオレットかな…と言ったところです。

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 こちらは1990年製のE番になります。(保証書は1991年1月1日登録となっていました)
国番号は400なので香港ですね。

 そもそもこの個体はショップのHPで確認したところ『箱、保証書付き』とありましたのでいわゆる『完品』だと判断しました。大まかな事は事前にメールで問い合わせした上で、ショップまで普通電車で2時間半かけて駆けつけたわけです。

 店内では店員さんと品物の確認をしながら購入の手続きを行いましたが、実は多少の疑問もあったのは事実です。

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 こちらはサブマリーナに一定時期まで付属品として同梱されていたアクセサリーです。どの年代まで付属していたかはネットで検索しても正確な回答は見つかりませんでしたが、少なくともこのE番の頃は付いていたはず。でも購入手続き時には同梱されていなかったため、店員さんに訊ねてみたら『あ、要ります?ならば付けますね〜』と、ある意味フレンドリーな対応をいただけました。が、逆を言えば黙っていれば貰えなかったのかな?

 また冷静でいたつもりでもどうしても確認が疎かになったのか、自宅でゆっくりと鑑賞していたら外箱の型番ステッカーが何故か『16234』とあります。私の青サブは『16613』なんだけど…と思い頭の中には『?』マークが飛び交います。そう言えばサブマリーナの冊子も付いていないぞ??

 これはいかんと即座にショップへ連絡を取り確認してみますと、実はこの青サブは買取時には箱無しで保証書のみの付属だったそうです。その為ショップで余っていた箱を利用して『箱&保証書付き』にしていた様でした。そして冊子についても『私共は本来冊子はお付けしません。ただご希望されるなら郵送します』とのこと。まあ結果としては付属品も揃ったから結果オーライですが、このようなニコイチ及び付属品の欠品でも『箱&保証書付き』としているとは思ってもいなかったので驚きを隠せませんでした。まあ、見た目としては間違い無く箱も保証書もあるから間違ってはいないですけどね…。ちょっと不安なので近々ブレスを取り外して保証書と品番が一致するか確認してみます。

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 さて、気を取り直して見てみます。ブレスの伸びはそこまで無く、外装はショップが軽く仕上げをしているそうでして深い傷はありません。ベゼルに若干の擦り傷が見受けられるくらいで、今から26年前に作られたものと思えば程度はかなり良いです。並べたミルガウスと比較しても相当派手です。とても良いですハイ。

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 肝心の文字盤はこのようなバイオレット具合です。光の強さや見る角度で本当に奇麗な色合いを披露してくれて見飽きることがありません。トリチウムは完全にその役目を終えていまして全く光りませんが、この個体はまだ焼けはあまり発生していないように見えます。これからが楽しみです。

 さて、実はこの16613をロレックスの正規店に持ち込んでみました。ここはデパートながらサービスカウンターも併設されていて白衣を纏ったオーバーホール相談担当の方が常駐しています。果たして正規で文字盤などを交換せずオーバーホールが可能かが気になったわけです。結果としては『もしかしたら交換が必要かも』とのことでした。お話によりますとトリチウムが光らなくても大丈夫なケースがあるようですが、針に若干の劣化が見られるため、それらは交換対象になる可能性があるみたいです。オーバーホールは基本金額が¥77,000と高めの設定。これは正規オーバーホールだと防水性の維持をする目的でリューズ交換が必須となりまして16613はリューズがゴールド製で部品だけでも¥22,000とステンレスのそれと比較しても高いためでした。(ステンレスのリューズは16700GMTマスターで¥9,000と伺いました)
しかも交換したところで今まで付いていたリューズは持ち主には返還されません。いくら小さいとは言え18金だから、お金だけ払ってリューズがロレックスに回収されてしまうのは悲しすぎます。

 とりあえず私の手に入れた16613はオーバーホール歴が不明であることから早々に実施をしようと考えています。本当は正規オーバーホールに出してあげたいけれど文字盤や針の交換をされてしまうのであれば正規では行いたくない…悩ましいところです。まずは正規店に預けて見積りを出してみようかなと。

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 日光の下ですとこんな感じに見事なバイオレット具合を見せてくれます。
ちなみにこちら、専門店での買取額が気になりまして問い合わせたところ2017年4月末の時点で大体¥600,000あたりの回答をいただいております。日本では元々コンビモデルの人気が低い事を見ても、この金額はなかなか頑張っている方だと思います。

 ビジネスシーンなどでは使い辛いカラーですが、オフの際にはきっと活躍してくれそうな1本に大満足なのでした。

おしまい。

【ロレックス】 16700GMTマスターの裏蓋シールを剥がしてみる

※作業はあくまで自己責任でお願い致します。万が一のトラブルがありましても責任は負いかねます※

 購入時から貼られたままだった裏蓋のホログラムシール。
特に気にすることもなく、むしろ購入時の状態を保ったままだと喜んでいました。ただ、この裏蓋シールが原因でステンレスでも錆が発生することがあると言う記事を目にしたことで、夏が来て汗などでトラブルの原因を作る前に除去することにしました。

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 上の画像にあります緑の部分が裏蓋シールと呼ばれるもの。ホログラムと共に王冠マークと型番(この場合は16700)と記載されているのです。このシールと裏蓋の間に長年の汗や湿気が入ることで錆に強いステンレスであっても腐食してしまう可能性があるのだそうです。

 思い切って除去するにあたり、用意するものは以下の通り。

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①消毒用エタノール(マニキュアの除光液などでも対応出来るようです)

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②綿棒

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③保存袋

 私はこの3点と作業用の当て布を用意して取りかかりました。このシールは粘着力が意外と強いみたいでして、無理に爪で全て剥がそうとすれば本体に思わぬ傷を作ってしまう心配があります。そのためアルコール系の液体で徐々に攻めるのが結果的に安全かつ最速の道となるわけです。

※いま一度ですが、作業はあくまで自己責任でお願い致します。万が一のトラブルがありましても責任は負いかねます※

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 始めは爪で剥がすきっかけを作ってやります。そうすると程なくして表面のシート(王冠と型番が記載されたもの)が全体的に剥離します。

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 こんな感じ。
要するに、裏蓋シールは表面から順番に型番記載のシート、緑色のゴム、裏蓋と接着している糊みたいな3層になっております。なので、ここからエタノールを緑の素材に染み込ませて徐々に粘着部分を剥がして行きます。

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 綿棒で全体的にエタノールを染み込ませ…

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 数分置いてから綿棒で優しく拭うと、このように緑色の部分と接着面が少しずつ除去出来ます。この際、机の上には必ず当て布を敷いてあげて時計本体を守って下さい。作業に熱中すると知らぬ間に力が加わり、うっかり机と時計が擦れ合って傷を作ってしまったらショックで魂が口から抜けてしまいます。

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 段々と取れて来ました。なんか肌の角質をケアしているような気分になって来ますね。

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 あと一歩です。ヘアラインに沿って綿棒を動かしてやると良いかと思います。

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 奇麗に取れました。ここまでの作業時間はおよそ20分です。
アルコール分は揮発するので問題無いとは思いますが、最後に布で奇麗に拭き取ってあげましょう。

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 任務遂行してくれた綿棒たち。

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 ゴミと分かっていながらも捨てられずに保存袋に入れてキープすることにしたシールの一部。コレクター魂ってやつです…。

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 幸いにも不安だった裏蓋の腐食も全く問題無く、これからはガンガン使って行ける状態になりました。まさに17年越しで一皮ムケてオトナになった我がGMTマスターなのでした。

 おしまい。

【ロレックス】 16613が欲しい病

 腕時計は男の趣味とは良く言ったものでして、全く持って『時計欲しい病』患者の立派なエクスキューズだと私自身も思っております。腕に装着出来る時計の数など限りがあるのに、次から次へと新しい時計への憧れと言う名の煩悩が出て参りまして…それも困ったことに気になるモノは現行モデルよりも絶版モデル。

 私が手にしている16700GMTマスターもここ数年の値上がり率が恐ろしいように、他の5桁モデルも同様に販売価格は右肩上がりとなっています。今まであまり人気モデルではなかったExplorer2におきましても、ここ半年余りで価格帯がグッと押し上げられました。総じてスポーツ系のモデルがどんどん高嶺の花になりつつあります。

 そんな中で私が気になって仕方が無いのが16613サブマリーナ、通称青サブです。
元々このモデル自体、相当な昔から個人的に魅力的な1本でした。GMTマスターを手に入れる時にも最後まで候補として残っていましたし、10年前にミルガウスを購入した際も16610LVと16613が頭の中をグルグルと回っていました。

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 私自身がそこまで時計に詳しいわけでも無いため、ほとんどが雑誌からの情報やインターネットからの知識となってしまいますが、この16613の初期モデルには経年劣化で文字盤が青から紫に変色したものがあることを最近知りました。

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 めっちゃ紫ですね…これが個人的にメガヒットなわけです。特定の工場で一定期間のみ生産された文字盤がこのような変色を起こすのだそうです。年代で行くと1990年から1994年あたりが該当するとのことで、元々が市場にあまり出回らない程の本数なのだとか。使用環境にもよりますため個体差が大きい事はもちろんですけど、噂によると特に1993年〜1994年モデルが最も濃い紫になりやすいみたい。

① 角度によって紫に見える
② 全体的に明るい紫に見える
③ 全体的に濃い紫に見える

の3パターンに分類され、特に③に関してはパチもんかと思うくらいに紫になっている画像を見つけました。

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もうグレープジュースみたいな…果汁グミグレープ味みたいな…めっちゃ素敵です。
ebayで見ると、同じような変色具合なものが出品されていまして、値段はG/B無しで800,000円前後。日本よりも若干安い程度でしょうか。それでも日本市場での16613の価格もこの2年足らずで多くて150,000〜200,000円くらいのあり得ない値上がりをしているため、この先数年でこの16613バイオレットも1,000,000円の大台に乗って来るのかと勝手に予想しながらソワソワしています。

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これがebayで出品されていた16613。私には真贋を見極める能力など備わっていないため、こんな高額商品を海外から購入する勇気はございませんが、本当に魅力的な色合いに仕上がっておりますね。

 もちろん簡単に買える代物ではありませんが、日々節約に励みながらいつかは手に入れようと当面の目標にしてみることにします。

※今回のエントリーに使用しました画像は全てネット上から拝借しました。