30代の日々徒然

独身一般市民の備忘録

【台湾旅行】 Day1 千と千尋の神隠し、九份へバスで往く

 せっかく台湾へ来たからには、宮崎アニメの『千と千尋の神隠し』のモチーフになった九份へ行かない手はありません。…と鼻息荒く計画するも、まさか台北市内から約90分もかかるとは知らず、1泊2日しかない私にとって挫折するに十分な現実を突きつけられました。

 

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 でも、『やはりこの提灯の明かりが点った光景は見てみたい!!』と交通手段を探すことしばし。大きく分けて3通りの選択肢があるようです。

①電車で台北車駅から瑞芳駅まで行き、そこからバスに乗る。
②忠孝復興駅近くのバス停からバスに乗る。
③優雅にタクシーで行く。

 …まず③は速攻で却下しました。お金もったいないですし。となると①か②になります、どうやら調べてみると②のバスプランは忠孝復興駅近くのバス停が始発となるようでして、15分間隔くらいで運行されています。また①のプランで瑞芳駅から乗り継ぎしたところで乗るバスは②と同じバスになるため、それなら②が一番楽かつほぼ確実に座って行けるわけです。
と言う訳で、九份行きの『1062番』バスに乗るべくバス停へ移動です。

 

 …ネットで調べておいたバス停に行ったところ、2015年から停留所の変更がありますと日本語で書かれているじゃありませんか。しかも文章だけで地図は無い、親切なようで親切じゃないこの張り紙にしばし放心状態になりました。しかも、バス停には私のような放心状態の観光客をカモろうとタクシーの運ちゃんが待機しています。しきりに『バスは遅いからタクシーが良いよ!』なんて営業かけてきます。

 

 仕方なく、自分の感性に任せ新たなバス停探して歩き出すと、思いのほかすぐに見つかりました。

 

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 太平洋SOGO復興館を背に向けて歩くこと3分くらいで、1062番が来るバス停があります。

 

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 これがSOGO、こいつを背にしてバス停へ向かって下さい。SOGOは2つあるので間違えないように。

 

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 約15分間隔でバスは来ます。そして約90分ほど乗ることになるため(一般的なバスなのでもちろんトイレ休憩なんてありません)念のためお手洗いは駅などで済ませてから乗ることをオススメします。私の前に並んでいた親子も日本から来たとのことです。

 

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 バスが来ました。日本の高速バスのような感じでドアは運転席横に1枚あるのみなので、まずは乗っている方々が降車します、その後に乗車となります。今回は青色のバスですが色々なカラーのバスが走っているから、しっかりとバスの系統と行き先を確認してから乗車して下さい。

 

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 運転席にはしっかりと九份行きとボードが出ています、これで間違いありません。前払いでバスはおつりが出ません、EASYCARDがとても便利ですよ。たしか115元でした。着席後はシートベルトを忘れずに、そして車内は飲食禁止です。

 

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 台北市内でいくつかのバス停に止まりつつ、バスは高速に乗ります。車窓も始めは賑やかな商店街が見えますが、段々と自然豊かな風景に変わります。

 

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 なにやら美味しそうなお店が見えます、何を売っているのでしょう。九份に近づくにつれて段々と道は細く曲がりくねって来ます、乗り物酔いしやすい方は気をつけてください、かなり右へ左へ振られます。

 

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 本当は日の入り前に到着したかったけれど、日没直後に九份へと降り立ちました。この街は山の上に建っていて、天気が良いとこのように海が見えます。この遥か先に日本列島があるのですね。

 

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 やっとの思いで九份に着いて賑やかな景色に目移りするとは思います、でもここは週末は特に人と車で溢れているため、うっかりよそ見して車に跳ねられないよう注意が必要です。あまり歩道もありません。

 

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f:id:kitobee:20160731121829j:plain この『SEVEN ELEVEN』の脇が、メインストリートへの入り口になります。ほとんどの人が吸い込まれるようにここに入って行くから迷うことも無いでしょう。私が到着したのは19時手前でしたが、本当にすごい人混みでした…。

 

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 お土産屋さん、食べ物屋さんが軒を連ねています。

 

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 道幅2.5mほどのこんな狭い道でも、このゴミ収集車だけは通ります。これには近づかないようにして下さい。基本的に食べ物屋さんから出たゴミを集めているため、ゴミ袋にダメージがあると中の液体が流れ出ていることがあるのです。うっかりその液体(恐らく何か麺類のスープとか)が飛び散って、女性観光客の服についたようで悲鳴が上がっていました。また、九份は閉店時間が早くて私が到着した時には何店舗か片付けをしていました。そのときに床を水洗いしていたために道路も水浸し、サンダルを履いている方はこれまた悲惨な目に遭っていました…。

 

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 九份派出所バス停から降りると、基本的にこのメインストリートを降りて行く形になります。画像でもお分かりいただけるよう記念撮影する人々で通路はすし詰め、しかもここは階段です。相当暗いところもありますから、足元にはご注意を。ここを抜ければいよいよあの景色に出会えます。

 

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 と言うわけで、この写真を撮るために九份まで来ました。まさにあの『千と千尋の神隠し』の世界へと入り込んだようでスロータイムが流れるような実に美しい光景にしばし感動…と書けば美談として終わります。

 

 

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 実際は写真を求めてこのカオス。ここを画像左手に上ると本来は喫茶店の入り口になっているんです。ただ、あまりに人が押し寄せてくるため喫茶店の店員さんがもう泣きそうな勢いで『頼むから上らないで! 上るなら何か1杯飲んでって!!』とお願いしてました。(何言ってるかは分からなかったけれど、ジェスチャーからはそう読み取りました)
私もここの写真を撮りたくてミラーレス一眼を持っていったけれど、結局はそんなじっくり構えられるような次元でもなく、今回の旅行は全てコンデジでの撮影になりました。それこそ下手に一眼レフを持って行くと、あちこちにぶつけて泣くに泣けないことになりそうです。

 

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 この景色は本当に良かったです、ただ来る時季、曜日、時間帯を間違えたかもしれませんね。これがもっと涼しくなった平日の夕方だったならば、きっとゆっくりとどこかの喫茶店でお茶を飲みながら楽しめたことでしょう。
人にもみくちゃにされながら、元来た道を戻ります。私は男性だからスリだけ気をつけていれば良いけれど、女性は痴漢にも気をつけた方が良いかもしれません。台湾は基本的に治安が良いとされていますが、それでもこんな人混みで暗くて人だらけだと、そんな輩が居ないとも限りません。男性の皆さんは十分に彼女さんや奥さんをケアしてあげましょう。

 

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 こんなオブジェも見ながら、先ほど下ってきた急な階段をヒイヒイ言いながら上ります。

 

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 お土産を買うなら、あまり遅い時間に到着すると閉店してしまっていますよ。しかし独特の世界で面白かったです、名物の芋団子を食べたかったけれど帰りの時間があるから泣く泣く今回はパス。

 

 そして事件は発生しました。

 

 台北行きのバス停を見ると、そこには超超長蛇の列が…まるでゾンビが整列しているかのようです。ざっと見ただけで軽く150人くらい、しかも来るバスってここが始発じゃないから乗れる人数が限られているんです。そしてバスも15分に1本すら来てくれない…。台北まで約90分かかるのに、こんな列に並んでいては日付が変わるどころか九份で難民に成り兼ねません。

 

 そんなバス停では、タクシーの運ちゃんが満面の笑みで『俺のタクシーに乗れ』と営業をかけてきます。台湾のタクシーは基本的にTOYOTAのWISHを使っています、そのため一度に5人の乗客を乗せることが可能なのです。
行き先は九份から台北車駅もしくは忠孝復興駅で、値段は一律300元。後ろに並んでいた日本人が値段交渉を持ちかけていたものの、運ちゃん曰く『政府が設定した金額だから値引き出来ないし、それ以上は1元たりとも追加徴収しない』と言っていました。金曜日の夜遅くまで仕事で睡眠時間は2時間程度、朝一番からセントレアまで車を運転して、初めて訪れる台湾を1日中歩き回った私は、もう疲労もピークとなって遂に気持ちが折れました。

 

 『乗ります、タクシー』

 

 運ちゃん満面の笑み、スキンヘッドの超絶恰幅の良いおっちゃんでした。さあ、これで台北まで爆睡しよう…って、出来ないんですこれが。運転中は仲間の運ちゃんとLINEの無料電話で何やら喋っていて、高速に乗ったら今度はものすごいアグレッシブな運転で一般車を縫うように右へ左へ飛ばします。運転が上手いからこのようなすり抜けが出来るのか、ただ無謀なだけなのか、助手席に乗っていた私は段々と硬直していったのでした。

 

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 これが台北のタクシーです。黄色じゃないのは白タクの可能性があるから乗らない方が良いみたいですね。

 

 結果的には約60分で九份から台北車駅に戻って来ました。
運ちゃんに500元払ったところ、何故か600元おつりをよこしたので、違う違うと200元だけ受け取ると、これまた運ちゃん満面の笑みで『サンキュー』なんて言ってました。いやいや、チップじゃなくて、計算違うからと。
その後は予約してあったホテルにチェックインして、念願のシャワーを浴びてリフレッシュ。あ、夕飯食べていなかった…時間はもう23:00だしどうしよう…。