40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【自動車】 小さな車 大きな車

 18歳で免許を取ってからの約10年間は自動車と言えばスポーツカーしか興味が無く、当時『走り屋』と言う人種のバイブルとも呼べる雑誌『オプション』や、車種ごとのチューニングパーツやショップが網羅された『ハイパーレブ』などを穴が開くくらい読みふけっていたのは懐かしい話であります。

 時がたち、腰痛を持ち、年を取り…人間の趣向って変わるものですね。

 あれだけのめり込んでいたスポーツカーとは遠く遠く離れた生活となり、所有する車はATのミドルセダンに、車の雑誌自体から距離を置く今となっては、たまに書店で手にするものは『ENGINE』や『CG』あたりだけになりました。

 職業柄、今はトラックを操る日々なのですが、そうなってくると否が応でも頭をよぎるのは自動車事故です。毎日どこかで追突事故や自損事故を見かけてしまいまして、いかに今日の『クラッシャブルゾーン』の優れた車とは言えども、圧倒的質量を持つ大型車に追突したりされたりしては、どうやっても勝てません。実際、たかだか時速数kmで動いているトラックに歩行者が接触して亡くなるケースなんて珍しく無いのですから。
 また車高の低い車になると悲惨なものでして、コンテナ車みたいなある程度車高のあるトラック後部の下に潜り込むように追突しているケースも見た事があります。そうなってくるとドライバーはギロチンを喰らったように即死なのでしょう。
 
 となると、多少でも生存率を上げようとすれば装甲車のような屈強なボディのハマーとか、ロングボディのセダンにベクトルが向いてしまうのです。例えばベンツのSクラスであったり、BMWの7シリーズだったり…まあ排気量などの問題やひとたびどこかが壊れれば修理代も特別仕様なのでしょうが。
 尤も、どれだけGT−Rにお金をつぎ込んだか分からない私は、もう車には大きなお金は使わないと決めていますので、とりあえず現行モデルなどは興味が無く、3世代くらい前のモデルが対象となって来ます。ベンツのW126やW140なんて最高ですね、ハイ。

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 先日、信号待ちでダイムラーさんを見かけました。
実は私、このモデルの1つ後にあたるXJ40のダイムラーさんを本気で欲しがっていた時期があります。これと同じ色で角目のちょいワルな見た目とは裏腹にベージュのコノリレザーシート&後部座席の本木目ピクニックテーブルに心を鷲掴みにされまして『ダイムラーダイムラーデイムラー』と呪文のように悩んでいました。結果として、悩んでいるうちにお目当ての車はSOLD OUTになっていたのですが。もしその時に買っていたら、維持費で死にかけていたかもしれません。いやぁ、しかしいつ見ても素晴らしい曲線美です。

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 こちらは韓国で見かけたジェネシスの最新モデルEQ900です。
これの前身は日本の三菱からOEMされていたプラウディアでした。現地ではエクウスと言う名で販売されていまして、EQもその略字であります。見た目はどことなくメルセデスのリアと似ていますね。

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 全長は約5.2mありますから当然ながら立派なロングボディです。
 ジェネシスとは現代自動車のハイグレードモデル部門の通称らしく、クーペも存在します。10年ほど前には日本でも現代自動車が進出して来ていましたが、まあ売れるはずもなく数年で撤退していますね。当時と比べればデザイナーも優秀なのか、個人的に好みのデザインが増えました。

 大柄ボディと言いながら、もちろんコンパクトカーの魅力だって理解しています。圧倒的な小回り性能と省燃費性能、維持費の安さなどなどメリットは大柄のそれと比べても上回るくらいではないでしょうか。
 定期的にコンパクトカーの誘惑に負けそうになりまして、先日はアバルトを見にも行きました、もちろん冷やかしなのですが…。

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 大人気みたいですね、フェラーリマセラティ仕様もあるとは恐れ入りました。しかし、その人気ゆえディーラーに飛び込みで行ってみたら、営業マンが私の席にやって来るまで30分ほど放置プレイされました。
 まあ、営業マンも『本気で購入に踏み切って来た人間』と『興味本位でカタログと見積りを貰いに来た人間』なんてすぐに嗅ぎ分けられるのでしょう。当然の後者である私はお陰さまで独りじっくりと展示車を舐め回していたのでしたとさ。パンフレットの表紙にもあるようアバルトのサソリの毒は強力ですね、今度は試乗もしてみたいな。