9月末の雨の朝、どうにも体調が優れなかったため会社に行く前に病院で点滴を打った日の出来事。
胃腸を弱らせてしまいフラフラになりながらたどり着いた病院で、つくづくベンツの乗り心地は特にこのような弱った身体に良いものだと勝手にムフムフしていました。ほどなくして点滴も終わり、会社まで車を走らせていつものように駐車したわけです。
それでも体調が回復せず、仕事柄トラックを乗り回す私のことを気遣ったマネージャーから『今日は帰って安静にしていなさい』と帰宅許可が出ました。これ幸いと帰宅準備を済ませ、いざ車に乗り込みキーを捻ると…。
カチッ…シーン……
あれ?
カチッシーーーーン…
なんてことでしょう、ナビやエアコンは動くのにセルが回りません。何度やっても、いや何十回やってもセルは回らずに嫌な汗が吹き出ます。
おかしい、これはおかしい、だって病院へ朝行った時には何ともなくエンジンスタート出来たのに。
取扱説明書を見ても特にこれと言った手がかりは見つからず、泣く泣く会社近くのヤナセに電話してみました。とにかくディーラーならこの手の症例はいくらでも扱っているはず、まずは何かアドバイスを貰えると踏んでの連絡でした。
が
所詮は中古車乗りの小銭落としとくらいにしか思われていないのでしょう、何とも無慈悲な塩対応を貰いました。
『実際に車を見ないと分からないので、もしうちにかかるのであれば保険なりJAFなりのレッカー呼んで持って来て下さい。』
うん、分かるよ、君の言う事は全く持って正論だろう。でもね、私は電話口ですぐに『もし故障であればお宅で修理をしたい。』と言っているんだから、少なくとも何かこうすぐに試せるようなアドバイスが欲しかったんだよ。
少なくとも、もし私が現行のSクラスなんかを買った顧客であれば、速攻で積車と代車を勤務先まで手配するのでしょう。悲しいかな、外車系のディーラーって対応の差がすごく鮮明です。R34GT-Rに乗っていた頃は、出先で不調になって三菱のディーラーに駆け込んだ時でさえメーカーの壁すら越えて親身に対応いただけたものです、しかも無料で。
で、JAFに電話して待つこと1時間、土砂降りになった雨の中に素敵な笑顔でJAFのスタッフさんが登場しました。電圧計でチェックしたら12.4Vと正常値を検出していましたが、試しにバッテリー直結したら何事も無かったかのようにエンジンがかかるではありませんか。
ありがとうJAFさん、もう我が子が蘇生でもしたかのように嬉しかったです。まだ独身なので我が子は居ませんが…。
で、で、
最寄りのヤナセまで自走して、とりあえずバッテリー交換で入庫させました。ちょうどお昼休みにかかってしまい、メカニックは出払ってしまっていると説明を受けたため1時間くらいは店内で待ちぼうけです。それでも直さないと乗って帰れないからひたすら我慢。
体調不良なのに何故か反射的にアイスティーを注文してしまった…。
13時を回り、ピットに準備が出来た後にバッテリー交換となりました。
それでも結局終わったのは14時半くらいで、ディーラーに2時間半ほど居座ったことになります。土砂降りでただでさえ濡れた身体に完璧とも言える空調でキンキンに冷やされたショールーム、体調はもうMAX悪くなったのは言うまでもありません。
そして、担当者から言い渡された金額は¥45,500…。流石はディーラー価格とでも言いましょうか、もう泣きそうです。
それでもバッテリー交換後の我が子の勇ましいセルの回り具合に若干の感動すら覚えて、ディーラーを後にしました。
が、が、が、
それがたった数日後に悲劇を招くことになるとは、微塵も予想出来なかったのです。
とりあえず、この後のお話は別途アップロードします。
人によっては不快になるかもしれませんし、結構ネガティブなことが起こってしまったため、まだ記載するか若干の迷いがあるのです。
しかし最近のバッテリーは突然終わりが来るため、あまり特徴的な前触れが無いらしいです。私のそれも然りで、朝までは本当に何の迷いもなくセルが回っていたから焦りました。大体の寿命が4〜5、しかも使い方次第では短くなるとの説明でしたので、皆さんもお気をつけ下さい。