40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【W210メンテナンス】 YANASEと言う名のディーラーに失望した日

 前回のブログで、私のW210が突如バッテリー上がりを起こしてディーラーでバッテリー交換を行ったことはエントリー済であります。

 


 今回のお話は、その直後に起きた災難についてです。
なるべく客観的に事実を綴って参りますが、読まれる方によっては不快な思いをするかもしれないことを先にお断りしておきます。

 さて、私が駆け込んだディーラーとは、メルセデスベンツと言えばおなじみのYANASEです。ベンツの正規輸入販売店として歴史があることは既知でありまして、それと同時に輸入車ディーラー特有の『非フレンドリー型』な対応が多いこともまた事実であります。噛み砕いて言えば、そのお店で新車購入をした顧客にはとことんこうべを垂れて、その他ポテンシャルが見込めない顧客にはあからさまな塩対応をする…つまりはそういうことです。私はYANASEの正規輸入車ですが、中古車なので俗にいう『お得意様』ではありません。

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 このディーラーにお世話になるのは2回目でして、前回はシガーソケットの接触不良とシートベルトの異音で修理点検を行ってもらいました。今回の件でも、ディーラーには『何時に入庫できるか』、『どのような症状が発生しているか』、『バッテリーなら当日交換修理出来るか』を事前に電話相談して、極力スムーズに対応いただけるように『顧客側から』色々と提案したわけです。当日の駆け込みだったこともあって待ち時間も長かったですが、何一つの文句も言わずただただ言われるままの金額を支払い、ひたすら作業が終わるのを待っている、いわば『扱いやすい顧客』と思われたのかもしれません。でもそのときは良かったのです、ベンツ専門の正規ディーラーで割高な金額を提示されても、それで完璧な作業と安心を手に入れることが出来るわけですから。

 作業は無事に終わり、その後はいつものように通勤にのみ車を使用。その2日後には大事な東京出張が控えていました。

 出張当日、仕事が終わったのは夜遅く。それでも駅まで車を飛ばせば、なんとか東京行きの新幹線に間に合います。土砂降りの中を高速で必死に駅へと向かい、コインパーキングへと車を滑り込ませます。いつものようにウインドウを下げて発券機からチケットを受け取り…と、この時点で異変が。パワーウインドウがオートで下がらなかったのです。それでも急いでいた自分はさして気にせず、まずは駐車しました。

 そして悲劇は起きました。

 パワーウインドウが上がって来ないじゃないですか。

 いやいやいや、まてまてまて。
何度スイッチを押してもウインドウはドアの中に隠れて姿を見せてくれません。正確に言えば、1回スイッチを押すごとにかろうじて0.5mmずつくらい上がって来る感じです。それはエンジンを切って再スタートしても同じでした。それも土砂降りの中。想像してみてください、ガンガンに雨が吹き込んで来る中で半泣きになりながらスイッチを連打する30代半ばの独身男の哀れな姿を。それも新幹線の時間は刻々と迫って来ています。

 動け動け動け動け、今ウインドウが上がって来なかったら何にもならないんだ、だから…動いてよ!!

 いや、もうパニックですよ。何でこんなタイミングで、何でこんな雨の中、何で時間が無い時に…。

 帰ってくるのは3日後、窓を開けたまま駐車しておくなんてあり得ません。戻って来たら車が無くなっていることくらい小学生でも想像出来ます。それ以前に雨で室内までもうグッショリ。

 ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ…

 一体、何百回スイッチを押したことでしょう。60分近くを費やしてなんとかウインドウは上がりきりました。しかし新幹線はとうの昔に発車しています。先方には散々迷惑をかけ、自身のモチベーションはダダ下がり、ベタベタに濡れた身体は翌日のコンディションにも影響を及ぼしたのは言うまでもありません。

 なんて運が悪いんだ。そう思うしか無かった、自分の悪運の強さを恨みました。が、それが覆る出来事が待ち構えていました。

 出張を終えてコインパーキングに戻って来たのは日曜日の夕方。W210は私の戻りを待っていました。もう運転席のウインドウを下げるのが怖かったので、精算時はドアを開けて行いまして、これからの修理のことを考えます。とりあえずウインドウさえ開けなければなんとかなるので、今日は家に戻ろうと決めかけたときに疑問が生まれます。

 果たして他のウインドウは無事なのか?

 疑問に思ったら我慢出来ない性格の私は、おもむろに助手席側と後部のウインドウを下げてみました。やはりオート機能は働きません。そして上げようとしたら運転席と同じように0.5mm程度ずつしか動いてくれません…。ここまで来ると疑わしいのはバッテリー交換です、それまでは全てが正常に動いていたのですから。速攻でディーラーへ電話するも、18時半だと既に営業は終了し、メカニックも帰宅してしまっていると非情な回答。翌日はまた雨の予報で、しかも月曜日はディーラーの定休日です。
 それでは困ると半場無理矢理ディーラーに出向いて症状の確認をしてもらうことにしたのです。出て来た担当に言われるまま、私は店内で座って待つこと数分。言われたセリフは

『全く問題なく動きますが?』

え?

 そんなはずは無い、私は豪雨の中で高橋名人ばりの16連射で格闘していたのに。それでも促されるままにスイッチを押すと、何事もなかったかのようにオートでウインドウが上下するではありませんか。ただ、それと同時に今度は右後のウインドウが経年劣化で故障しました。レギュレーター交換決定です。それでも症状が消えたことに喜んだ私は、無理言って閉店後に持ち込んだことをお詫びして交換の予約を入れてその場を去りました。

 その直後、またも悲劇は起こります。と言うかここからが悲劇です。

 ディーラーを出て5分後、ポップアップしていたサンルーフを閉めようとしたら…またこれが動かないんです。この時点で私の疑惑はほぼほぼ確信へと変わります。ディーラーへ速攻で引き返し、帰宅準備していた担当を引きずり出します。

 『サンルーフが動かない。疑いたくはないけど、バッテリー交換のときに本当に納車前動作チェックしているの?』

 ディーラーへ行く直前に電話で聞いた時には、『メカニックは必ず納車前に点検をしていますから!!』と自信満々に、むしろ顧客を疑うような高圧的態度で言い放たれました。先ほどは店内で待っていたので、彼らがどうチェックしたのかは知りません。なので今度は担当に私の目の前でサンルーフのスイッチを押させました。結果はやはり動きません。

 たまたま戻ってきたメカニックを呼び、症状を見せると『何かしらの操作』をして正常動作に戻してくれました。後に自身でネット検索して分かったのですが、これがいわゆる『バッテリー交換などでリセットされた車の再設定』なのです。担当に再度確認しました。『本当に納車前点検したの?』と。

 ここでも担当は折れません。『稀に設定したものが飛んでしまうことがある。』らしいのです。いやね、飛んでも良いですよ、でも顧客に返す時に飛んでいたら再設定するでしょう。それにメーター内の時計もバッテリー交換後に7分の遅れが出ています。これについても問い詰めました。すると、私のように社外品のナビがついているとGPSでの時刻修正がかからないらしく、マニュアルで時刻設定が必要なのだと。

 『時計設定するときにウインドウ類の設定が飛んだみたいです。』

 マダイウカ コノヤロウ。

 時計設定時に飛んだなら、せめて時刻は正常に設定されていなければおかしいでしょう。それ以前に、ウインドウが正常動作しないまま納車するのは認定工場としてどうなの?
 もっと言えば、絶対に1回目にウインドウ不具合で行ったときにも、私が店内にいるのを良いことに再設定をコッソリと行って、あたかも問題なかったかのように振る舞ったに違いありません。ただ、そのときに時刻のズレとサンルーフまで頭が回っていなかったのでしょう。問い詰めれば詰めるだけボロが出て来たわけです。

 バッテリー交換した > 確実な納車前点検を怠った > それが原因で顧客に迷惑がかかったことを認めない > コッソリと再設定して、問題なかったかのような態度をとる > 他の箇所で不具合が出ると苦し紛れの言い訳を始める > こちらの怒りが爆発してからやっと嘘を認めて謝り始める

 これがディーラーのする仕事ですか?
何のために高い工賃を払ってYANASEというブランドに泣きついたのか、私の出張をメチャクチャにしてくれて、ミスを認めず隠蔽しようと薄っぺらい嘘で塗り固め、問い詰められたらやっとのことで全く心の籠っていない謝罪ですか?
たいしたものです、このディーラー。

 右後ウインドウのレギュレーター交換はこの店で週末に行う予定ですが、バッテリー交換を担当したメカニックがどう出て来るかが見物です。そこで何も無いようなら、こちらも考えることがありますから。

 ただ、決してYANASE全てがこんなわけではありません。
私は別途、名古屋でもYANASEにお世話になっています。そちらではパーツ1つの見積りや、『こんな症状が最近あるんだけど』なんて曖昧な質問でも、実に親身に対応していただけますし、『良い車なので大事に乗ってください。』と買い替えを勧めることなく16年落ちの我が愛車を褒めてくれます。それが例え社交辞令であったとしても、それこそがディーラーの姿勢であり、顧客との信頼を深める大前提だと少なくともサービス業に近い職種に就く私は考えます。

 この先については、このブログで報告するかはまだ分かりません。
ただ、何もかもハイハイと店の言いなりになっていると、こんな隠蔽体質な店に捕まると偉い目に遭うことをお伝えしたく長々と綴りました。
長文、乱文失礼しました。