40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【ロレックス】 16613 バイオレットダイヤル

 Ref.16613と言えば5桁サブマリーナのコンビモデル、青&ゴールドの『青サブ』と黒&ゴールドの『黒サブ』の2種類がありました。その中でもさらに細分化すると『青サブ』には通常のものと、初期モデルにのみ存在する文字盤が経年変化で青から紫に変色した通称『バイオレットダイヤル』があります。個人的にこのバイオレットダイヤルがとても魅力的で前々から探していました。

 と言うわけで

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 いらっしゃいませバイオレット様。
このバイオレットダイヤルの変色具合においては個体それぞれで異なるようです。角度によって元々の青ダイヤルから紫に見えなくもないような弱バイオレット、正面からは青紫に見えて角度をつけると共に紫具合が強くなる中バイオレット、正面からでも完璧な紫具合な強バイオレットの3種類に大きく分類出来まして、私のものは中バイオレットかな…と言ったところです。

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 こちらは1990年製のE番になります。(保証書は1991年1月1日登録となっていました)
国番号は400なので香港ですね。

 そもそもこの個体はショップのHPで確認したところ『箱、保証書付き』とありましたのでいわゆる『完品』だと判断しました。大まかな事は事前にメールで問い合わせした上で、ショップまで普通電車で2時間半かけて駆けつけたわけです。

 店内では店員さんと品物の確認をしながら購入の手続きを行いましたが、実は多少の疑問もあったのは事実です。

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 こちらはサブマリーナに一定時期まで付属品として同梱されていたアクセサリーです。どの年代まで付属していたかはネットで検索しても正確な回答は見つかりませんでしたが、少なくともこのE番の頃は付いていたはず。でも購入手続き時には同梱されていなかったため、店員さんに訊ねてみたら『あ、要ります?ならば付けますね〜』と、ある意味フレンドリーな対応をいただけました。が、逆を言えば黙っていれば貰えなかったのかな?

 また冷静でいたつもりでもどうしても確認が疎かになったのか、自宅でゆっくりと鑑賞していたら外箱の型番ステッカーが何故か『16234』とあります。私の青サブは『16613』なんだけど…と思い頭の中には『?』マークが飛び交います。そう言えばサブマリーナの冊子も付いていないぞ??

 これはいかんと即座にショップへ連絡を取り確認してみますと、実はこの青サブは買取時には箱無しで保証書のみの付属だったそうです。その為ショップで余っていた箱を利用して『箱&保証書付き』にしていた様でした。そして冊子についても『私共は本来冊子はお付けしません。ただご希望されるなら郵送します』とのこと。まあ結果としては付属品も揃ったから結果オーライですが、このようなニコイチ及び付属品の欠品でも『箱&保証書付き』としているとは思ってもいなかったので驚きを隠せませんでした。まあ、見た目としては間違い無く箱も保証書もあるから間違ってはいないですけどね…。ちょっと不安なので近々ブレスを取り外して保証書と品番が一致するか確認してみます。

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 さて、気を取り直して見てみます。ブレスの伸びはそこまで無く、外装はショップが軽く仕上げをしているそうでして深い傷はありません。ベゼルに若干の擦り傷が見受けられるくらいで、今から26年前に作られたものと思えば程度はかなり良いです。並べたミルガウスと比較しても相当派手です。とても良いですハイ。

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 肝心の文字盤はこのようなバイオレット具合です。光の強さや見る角度で本当に奇麗な色合いを披露してくれて見飽きることがありません。トリチウムは完全にその役目を終えていまして全く光りませんが、この個体はまだ焼けはあまり発生していないように見えます。これからが楽しみです。

 さて、実はこの16613をロレックスの正規店に持ち込んでみました。ここはデパートながらサービスカウンターも併設されていて白衣を纏ったオーバーホール相談担当の方が常駐しています。果たして正規で文字盤などを交換せずオーバーホールが可能かが気になったわけです。結果としては『もしかしたら交換が必要かも』とのことでした。お話によりますとトリチウムが光らなくても大丈夫なケースがあるようですが、針に若干の劣化が見られるため、それらは交換対象になる可能性があるみたいです。オーバーホールは基本金額が¥77,000と高めの設定。これは正規オーバーホールだと防水性の維持をする目的でリューズ交換が必須となりまして16613はリューズがゴールド製で部品だけでも¥22,000とステンレスのそれと比較しても高いためでした。(ステンレスのリューズは16700GMTマスターで¥9,000と伺いました)
しかも交換したところで今まで付いていたリューズは持ち主には返還されません。いくら小さいとは言え18金だから、お金だけ払ってリューズがロレックスに回収されてしまうのは悲しすぎます。

 とりあえず私の手に入れた16613はオーバーホール歴が不明であることから早々に実施をしようと考えています。本当は正規オーバーホールに出してあげたいけれど文字盤や針の交換をされてしまうのであれば正規では行いたくない…悩ましいところです。まずは正規店に預けて見積りを出してみようかなと。

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 日光の下ですとこんな感じに見事なバイオレット具合を見せてくれます。
ちなみにこちら、専門店での買取額が気になりまして問い合わせたところ2017年4月末の時点で大体¥600,000あたりの回答をいただいております。日本では元々コンビモデルの人気が低い事を見ても、この金額はなかなか頑張っている方だと思います。

 ビジネスシーンなどでは使い辛いカラーですが、オフの際にはきっと活躍してくれそうな1本に大満足なのでした。

おしまい。