30代の日々徒然

独身一般市民の備忘録

【VOLVO 新型V90】 試乗&見積りへ 

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 『スカンジナビアデザイン』の謳い文句が従来のモデルから大きな変化を生んだボルボですが、今回のV90に関しましては個人的にかなり気になる1台でした。私自身がボルボ850を所有していたことや、実家では未だにボルボ240が現役ということもありまして、ボルボは極めて身近な存在だったりします。そんなことから試乗をさせていただくことにしました。

※今回の画像は全て、名古屋のラシックで展示されていた際に撮影したものを使用しています。試乗はマジックブルーメタリックのT6を用意いただけました。

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 ボルボは安全面に関しまして常にトップランカーとして知られていますが、そのドアの厚みは昔から現在に至るまで相当なものです。しっかりとした手応えでドアを閉めるとそこには心地よい静寂が待っていることからも気密性や剛性感の高さが期待出来ます。インパネ周りはかなり独特なデザインの融合で仕上がっていまして、ひと際目を引くのがセンターに鎮座する『縦長』のディスプレイではないでしょうか。エアコン、ナビをはじめとしてほとんどのセッティングはこのタブレット端末のような9インチの画面で完結してしまうのです。エアベントのフィンも抜かりない造形であり、ボルボが今まで見せてきた機能性のみのネガティブに言えば『野暮ったい』デザインから完全に脱却したように感じます。
 メーターは今やミドルクラス以上では標準となりつつあります12.3インチ液晶での構成で、4つのパターンから選択出来ます。もちろんナビゲーション画面を表示させることも可能となっています。ステアリングは驚くほどに軽いこともありましてボディサイズの割には取り回しも楽に思えました。さらにヘッドアップディスプレイも装備されていまして車速、制限速度、車間などの情報がそこから見て取れます。

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 ドアのデザイン1つ見てもかなり凝ったものとなっています。展示車、試乗車ともに今回のV90自慢のオプションであるBowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステムが備わっていました。サブウーファーを合わせて19のスピーカーが最高の音場を約束してくれます。ただお値段は¥450,000也。
 ドアノブは裏側にライティングを仕込んでいまして利便性も兼ね備えていました。私が乗っていた850はただのプラスチック製だったのに…。

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 運転席から助手席側の眺めです。インパネは好みが大きく分かれるかもしれないと思ったことは、ある種の『絶壁インパネ』と十分な居住空間ながらも感じられた、それがもたらす『圧迫感』です。昔からボルボのダッシュボードは絶壁系がほとんどだったはずで、今回のV90もデザインでは大幅な進化があってもシルエットは昔ながらのベーシックな形状を保っています。特に今、私が乗っているW210のダッシュボードがなだらかなラインを描くダッシュボードで開放感があるからか、尚更この圧迫感が印象に残りました。試乗車の内装が『ブロンド』と呼ばれるホワイト系でもそう感じたため、ブラックだと一層、その傾向が強まるのかもしれません。車格からかドアミラーも大きめでした。

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 センターコンソールにはシフトノブ、エンジンスターター、スクロールダイヤルがあります。エンジンスターターはプッシュ式ではなく、右に捻ればON左に捻ればOFFです。スクロールダイヤルではドライブモード(eco、スタンダード、ダイナミック)の選択が行えるようでした。シフトはフロア式のごくごく標準的なもの、ここでの意外なことはそう言えばステアリングにパドルシフトは付いていなかったことです。逆に言えばそこまでして率先してスポーツドライブをする目的のクルマではないってことですね。

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 3点式シートベルトはボルボが発明したそうです、アンカーには刻印が施されていました。シートベルトはどの車種を取っても100%機能性部品なので、このようなアクセントがあるだけで不思議とスペシャルなイメージを持たせてくれます。

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 V90には4つのカメラが備わります。前後左右にそれぞれありまして、フロントはエンブレムの中に見つけられました。360°ビューカメラとして機能する他、パーク・アシスト・パイロットも標準で付いて来ますため駐車時も便利なようです。クルーズコントロールパイロット・アシストは140km/hまで設定可能とあるあたり、日本国内なら十分すぎる速度までサポートしてくれます。レーンキープやブレーキアシストなどなど、とにかく安全面にかけてはこれでもかと言うくらいフル装備なのです。

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 エクステリア最大の特徴はヘッドライトの『トールハンマー』と呼ばれるデザインかと思います。これが今後当面のボルボのイメージアイコンとなるのでしょう。これだけで精悍な顔つきになりました。LEDヘッドライトと伺いましたが、ここで残念なポイントとしてスタッフの方曰くV90はデイライト機能が無いそうです。このトールハンマー、てっきりデイライトだと思っていましたが、これはヘッドライトなのだそうです。リップ部分にはLEDフォグが付いています。

 気になるお値段はV90のスタンダードモデルことT5で乗り出しが¥7,000,000を若干切るくらいとのことです。サンルーフが¥206,000、メタリック塗装が83,000の追加、また先述しましたオーディオシステムが¥450,000の追加になります。

 ただここで嬉しいことは、これら以外については全てが『標準装備』だと言うことではないでしょうか。他メーカーで言う所謂『レーダーパッケージ』『セーフティパッケージ』『レザーパッケージ』『LEDヘッドライトシステム』などなどが始めから『全部入り』なのです。もちろんそれを見越しての設定金額とは言え、これがゆくゆく中古車として出回る時にはほぼ全てのV90が同条件の装備だと思うと探しやすいし買いやすいですよね。エンジンは全グレード共通して4気筒2,000ccですけども、試乗した感じでは4発エンジン特有のガサツさはあまり感じられませんでした。

T5 >> 直噴ターボエンジン/254ps/35.7kgm
T6 >> 直噴ターボエンジン(スーパーチャージャー付)/320ps/40.8kgm)
全長4,935mm/全幅1,880mm/全高1,475mm/ホイールベース2,940mm/車重1,740〜1,840kg)

 スペック面で見ると両者で66ps/5.1kgmの差がありますが、2モデルで¥1,350,000違ってくるところに(もちろん装備面でも差はありますが…)価値を見いだせるかですね。私は飛ばすことも無いからT5で十分だと思えました。ただ唯一、T6にのみ与えられるシートのマッサージ機能は悦楽の世界でした…。

 ボルボって肩肘を張って乗るクルマではないし、正直なところドイツ御三家などと比較されると格下に見られるイメージだと今までは思っていましたし、実際に所有していた頃もそんな印象を受けていました。でも今回のこのV90は良い意味でそれらを見事に裏切ってくれたと思います。同じプライスレンジのメルセデスベンツEクラスやBMW5シリーズと並んでも勝負出来るかなと期待出来るくらいに進化しました。(評論家の意見などを読んでいると実際にはまだまだ詰めが甘いところも散見出来るみたいですけどね)

 何より、ボルボに乗っている人のイメージはどことなく優しいなんてよく聞きますし、実際にこのV90は発売と同時にかなりヒットしているとスタッフの方も仰っていました。私も今回のこれは以前の850、V70の時のようなヒット作になると多いに思えます。まずはディーラーへ足を運んで実際に見て感じていただくと、想像以上に物欲が刺激されるはずですよ、オススメです。

 あ、サンルーフを希望されるのであれば本国発注が基本となるらしいので納車に4〜5ヶ月は見た方が良いらしいです。

 おしまい。