40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【SUBARU】 WRX sti & BRZ 試乗比較

 年内には来るであろう次期マシンのWRX S4(A型)は基本的にはSUBARUの正規ディーラーでメンテナンスなどお世話になろうと考えていますため、様子見がてら県内の大きめな店舗へ足を運んでみました。また、気になることが数点あったこともありまして確認の意味を兼ねての訪問となりました。

 クルマを引き継ぐに当たりまして必須となる事柄は所有者の変更ですよね。自分で全て行えれば良いのですが、その時間と知識のどちらも欠如しているためにディーラーの力を借りなければなりません。その場合にどのパターンが一番良いのかを考えてみました。

①予定通り入れ替えのタイミングでW210を引き取ってもらい、年末からS4に乗る。
②両車が車検を迎える2018年3月まで2台体制として乗り比べて、残す方を決める。
③W210、S4の両方を下取ってもらいSUBARUで箱替えをする。
④W210、S4の両方を下取ってもらい他メーカーで箱替えをする。

 最も可能性があるプランはもちろん①ですが、まずは2015年式のS4がどれくらいの売却額になるかを確認してもらいました。実車を目の前にしての査定では無くあくまで年式、ボディカラー、走行距離のみからの概算であること、また売却時に中古車市場でS4の需要と供給具合によって金額が左右することは承知しています。結果としては以下のような金額を提示されました。

2015年式 アイスシルバー 2.0GT 走行距離18,000km
現状の買取価格:¥1,900,000
2018年3月の予想買取価格:¥1,660,000

私が予想していたあたりのプライスレンジでした。但しこの金額もボディカラーによってかなりの差が出ることも確認出来ました。現状でブラックですと¥2,100,000、パールですと¥2,030,000くらいになるそうです。
W210は査定してもらうのを失念してしまいました、まあ恐らく¥100,000〜¥150,000もつけば御の字でしょう。万が一にも箱替えを検討するならばW210は買取ではなく下取りとして色を付けてもらうような位置づけと言えます。

 で、もしSUBARUで箱替えを行うのであれば候補としてWRX S4のマイチェンモデル、WRX stiもしくはBRZあたりになります。丁度このディーラーには6MTのWRX stiBRZが試乗車として用意してあったため乗り比べてみることにしました。

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 担当していただいたディーラーマンさんの提案でまずはBRZから。こちらはトヨタと共同開発されたクルマでしてSUBARU初のFR、水平対向エンジンのクーペとなります。ノンターボながらも着座位置の低さからスポーティな雰囲気を楽しめます。試乗車はオプションのフロントリップ、いわゆるエアロを装着していまして車高は約13cmしか無いことで『道路へのスロープはリップを打たないよう斜めに出て下さい』と案内されました。久々に聞きましたこのセリフ、これだけでワクワクするのは元スポーツカー乗りの性でしょうか。

 BRZの印象としましては、スタイルがとても良いです。BRZが登場した際には特にライト形状が好みで無かったのですが、現行はかなり洗練されたデザインを纏っているように感じます。低い全高から容易に想像出来るよう、潜り込むように乗り込むシートに身体を預ければ気分も自然と盛り上がります。ハンドルは小径で適度な重さがあり、またシフトはかなりのショートストロークに仕上げていることでフルノーマルの状態で既に実に上手い味付けです。総評としまして『スポーツカーライク』なイメージを持ちました。

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 続いてWRX stiです。BRZと比べれば本当にセダンって感じで着座位置は至って標準、ボンネットも短くて見切りが良くてホッとします。試乗したモデルはType-Sという上級グレードだったため室内はブラック&レッドの組み合わせかつパワーシートでした。防眩ミラーなどの装備も備わっていまして一見しますとスポーツカーとはまるで別ジャンルに思えた程です。しかしこの印象も乗り出せば一気に変わりまして厚いトルクでガンガン前へ進んで行きます。あらゆる面でBRZと比較して『乗りやすい』クルマだと実感しました。ターボモデルだから本当はちょっと踏んでみたかったけれども、市街地では難しいですね、本当に購入前提で検討するならば高速道路などを試乗リクエストすると良さそうです。まめ知識としてディーラーマンさんに教えてもらったことはFバンパーにS4はフォグランプが付くけれどstiでは付かない、その秘密はstiフォグランプの位置に穴を開けて冷却ダクトにしているからなんですって。

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 2台を並べていただいて見比べました。BRZにはオプションのリップが装着されているとは言え、やはり見た目がかなり低いですね。外観だけで見れば間違い無くBRZが欲しいです。

 が、ここで私的にBRZの大きな大きなマイナス点が2つありました。
スピードメーターが見辛い。
②絶望的にトランクが狭い。

①のメーターは何故かと言いますと両車共に260km/hメーターが取り付けられていまして、最大の差は0km/hが指す位置の違いです。水平指針のWRXに対してBRZの0km/hは5時の方向にあるのです。

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※画像はお借りしました。
stiのメーターは左がタコで右がスピード、9時の位置からスタートします。100km/hは11時の方向あたりですね。

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※画像はお借りしました。
こちらはBRZのメーター。3連で左からスピード、タコ、マルチインフォーメーションとなります。スピードメーターの針は5時の方向からスタートしまして、100km/hでも7〜8時の方向です。

私的にこれがイケないのです。いくら液晶でスピード表示が出来るとは言え、やはり情報を直感で見るにはアナログメーターが便利なわけです。ところがBRZは常用速度域の目盛りが5〜7時にありますため如何せん見辛かったのです。下で針がプラプラ動く様子は乱暴な表現で大変申し訳無いですが『やる気満々なのに頑張っても頑張っても上を向かないムスコ』のようで見ていてもどかしいのです。ハイスピード系のサーキットを週末ごとに走るような方には便利でしょうが、これには私も萎えました。

②のトランクの容量については、私はゴルフをしないためゴルフバッグ○○分と見てもパッと思い浮かびません。ただ明らかにスーツケースを2つ積むには後部座席を倒し尚且つトランクでは無くてドアから身をよじりながら入れる必要がありそうでした。残念ながらこの時点でかなりアウトです。まあ、スポーツカーと呼ばれるジャンルのクルマに荷物をたくさん積み込みたいと思う時点で私の方がオーナーとしてアウトなんですけどね。年に数回は海外へ行く環境なので、ここは譲れません。

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 しかし両車ともライバルと比較して性能、価格どちらの面でも有利だそうです。確かにこのスペックで車両本体価格が¥3,000,000〜¥4,000,000台と言われればお得とすら感じ取れます。

 ちなみにWRX sti Type-Sのザックリとした乗り出し価格はナビなどを付けて¥5,000,000程度でした。となればS4はstiよりも本体が¥700,000ほど安いため乗り出し価格は¥4,300,000くらいになりますね。

 S4には現オーナーがメンテナンスパックを付けているのですが、これはオーナーが変わった時点で引き継ぎが不可と言われました。これ実は大きなショック…。5年パックを設定していると現オーナーから伺っていて、これなら乗り出して2年はオイル代なども必要無いと喜んでいただけに予想外でした。また、いくら譲渡とは言えクルマ自体がまだ新しいため取得税を取られるみたいです。あとは2018年3月に車検を控えているためここでも約¥130,000〜¥150,000ほどはかかると教えてもらいました。タイヤも交換しないといけないだろうし、うーん意外と諸費用が嵩みそうです。

 本当はW210にも乗り続けたいのですがね…。最善の策を練るにはまだまだ時間がかかりそうです。