40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【イタリア旅行】 アルファロメオミュージアム訪問の日帰り旅行

※約100枚の画像で構成されています、ひたすらスクロールして下さい※

 アルファロメオ4Cに乗るもののふとあらば、やはり本場イタリアのアルファロメオミュージアムに行かねばなんて変な使命感に襲われたのは去年の11月。ちょうどドイツのクリスマスマーケットを体験するべく旅行を組んだことから、ならばドイツからイタリア行きゃあええやんと軽いノリでチケットを手配したのでした。

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 ドイツで私のお気に入りはケルンでして、ここをベースにして旅行を楽しんだわけです。イタリアにはフランクフルト空港に戻ると時間的にも金銭的にも辛いため、ケルンの隣町であるボンの空港からLCCでイタリアのマルペンサ空港に飛ぶことにしました。

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ほぼ始発のSバーンでケルン空港まで移動です。画像は別の日に写したもので、実際は真っ暗なうちからの出発でした。

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ここがケルン空港駅、モダンな建築物で日本には無い雰囲気に旅行テンションが上がります(笑)

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こんな超早朝便だったからか飛行機はガラガラ、しかも所要時間なんて60分もかかりません。

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お世話になったクルーの方々。

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来ました初イタリア、サクッと入国手続きを…と思いきやドイツから同じユーロ圏なので特に審査も無く到着ロビーまでスルーです。

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イタリアはグリーンカラーをここそこに用いています。街へ出るために鉄道駅を目指します。

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券売機では自信が無かったから有人窓口でチケットを購入。降りたい駅を説明したら丁寧にチケットに乗り換えの情報をメモしてくれました。イタリアでは英語の発音のクセは強いけれど、大体の方はコミュニケーションが取れました。そのため日帰り旅行程度であれば「チャオ」と「ボーノ」くらい言えればなんとかなっちゃいました(笑)

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空港内のスーパーでサンドイッチを購入。ショーケースの中からハムとチーズを選んでその場で作ってもらいます。見た目だけだとやる気ゼロな出来栄えだけども味は感動的な旨さでした、ボーノ!!
これだけ多くて4ユーロもしなかったから安いです。

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こんな景色を眺めながらの優雅な朝食でした。
ってまあ実際はベンチに座ってただただ独り黙々と上顎の皮がめくれるくらい硬いバケットを頬張っていたのですけどね。

で、電車が来ないんですわ。
始発から2駅目なのに既に遅延ってどう言うこと?
いやいや、これがイタリアなんだと雰囲気を全身で味わいます。ポジティブさを持たないと海外独り旅なんて出来ませんよ。

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駅の消火栓。左下に注目!!
東京で開催されたキャノンボールガムボール3000ステッカーを発見です。

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そうこうしていたら、ようやく電車が来てくれました。ヨーロッパ圏は遅延どころか直前でプラットホームの変更とか当たり前のようにあって、しかも英語でアナウンスしてくれない事もザラですから周囲の乗客の動きを注視しておく必要もあったりと日本ってやっぱり色々な点で的確なんだなと思わされます。

で、言われた通りに3駅で乗り換えて目的の駅まではスムーズに辿り着けました。車内には電工掲示板が備わっているから間違える心配はありません。のどかな田舎の景色を堪能していればOK。

 ここからアルファロメオミュージアムまでが大変でした…。事前にネットで情報をかき集めたところ最寄り駅からはバスに乗れとあるものの、そのバス停の位置が結構曖昧な書かれ方で、しかも駅自体が意外と広かったのが災いして右往左往すること15分…やっとのことでバスを発見。

他の乗客と一緒にバスへ乗り込むと頭の中が「?」マークで溢れました。料金箱が無いんですよ、あるのはカードリーダーだけ。

「ああ、きっとこれはコミュニティバスで無料なんだ!!」と阿呆みたいな解釈でバスの運ちゃんに笑顔で会釈したら、見事に止められました(笑)

運「ヘイ坊主、乗りたいなら切符かカードをかざしな」

私「現金しか無いねん」

運「現金はダメだ」

私「じゃあ切符どこで売っとるん?」

運「知らん」

私「…」

運「…」

30分に1本も無いような系統のバスなのと、私の滞在可能時間からして易々と引き下がれません。

私「現金しか無いねん(2回目)」

運「うーん、もう発車時間だ」

運「まあいいわ、乗ってきな!!」

私「マジすか、あざっす!!」

…と、端的にはこんな会話があった後に一般庶民独身は見事なまでの公認無賃乗車でミュージアムへ。ちなみにこのバスは特に案内や電工掲示板が無くて、運ちゃんに「ここで降りな」と言われなければ絶対に分からなかったです。


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来た来た来た、私はポケットwifiとか便利ツールを持たずに海外へ行ってしまうので今回ばかりは結構不安でしたがついにアルファロメオの聖地までやって参りました。

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公道のラナバウトにもアルファロメオの看板。

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神々しく輝くモニュメント(笑)
少なくとも日本から遥々やって来た私には眩しかったです。

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ミュージアムは火曜日がお休みですのでご注意を。

 当日はミュージアム敷地内は芝刈りなど手入れをしていて、そのおっちゃん達に挨拶しながらエントランスまで歩くこと5分くらいでしょうか。

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当然ながらアルファロメオのイメージカラーである赤が差し色になっている建物です。

 まずはエントランスで入場券を購入します。

私「チャオ、野郎1枚ね」

受付嬢「どっから来たんだい小さなおっさん」

私「日本っす、4C乗ってるっす」

受付嬢「生粋の変態だね、ほらよ日本語ガイドをくれてやる」

なんて会話があったとか無かったとか。まあ日本から独りで来るなんて客は珍しかったようです。

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順路は1Fから。
オフィスビルにあるような味気無いゲートでチケットをかざしてまず目に飛び込んで来る記念すべき1台目は…

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なんかウルトラマンに出てくるようなヤツ。

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ステッカータイプかつなんか可愛いビショーネがノーズについてるし。

うん、本当に大丈夫かアルファロメオミュージアム?
と、いきなり不安にさせるエンターテイナーはどこのどいつだ。

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にわかアルファロメオ乗りにはこれらの希少性がまるで分からずうろたえる日本人1名。

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大根おろしみたいなサイドインテークと豊胸みたいなメーターフードには萌えましたが。

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またしてもハンディクリーナーみたいな1台。

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これはカッコ良かった8Cのクレイモデル。
しかしまあマニアックだな…。

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C52ハードトップモデルがお出迎え。
これも正直なところ状態はミュージアムコンディションとは程遠かったorz

と、ここまでが期待に満ち満ちて「味気無いゲート」をくぐってから僅か30mくらいです。
アルファロメオ興味がない奥様や彼女を連れて来ようもんなら、既に表情はメデューサのようになっているでしょう。

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気を取り直してダンジョンの奥へと進むも、まだこの手のラインナップが続きます。ルーバー錆びてるし。

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航空事業にも手を出していたんですね。

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突如現れたレースカーは「適当」な配置でカメコ泣かせです。日光で塗装が劣化してしまわないのかと勝手に心配してしまうじゃないですか。


 さて、1Fでいきなりテンション駄々漏れの賢者モードにさせられましたが心配ありません。アルファロメオミュージアムの真髄はここからです:-)

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エスカレーターで2Fへと移動するとその先には…

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アルファロメオの起源とも言えよう堂々たる顔ぶれが登場します。
「よく来たな坊主」とでも語りかけてくれた気がしました!!

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さっきまでの1Fの殺伐感は何だったんだと言わんばかりにテンションが上がるのが分かりました。しかもこんな平日には来客がほぼゼロでミュージアム貸し切り状態、最高です。

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この辺りからは日本にも生息していそうなオールドアルファですね。イタリアンジョブで見掛けそうな。

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大好きな8Cも展示されていました。余程のレア車じゃなければ真横まで近づける展示方法もフレンドリーで嬉しい限りです。

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この様に過去から現代へと歴代アルファが整列していまして、2Fの車両は極上コンディションばかりでした。

 この先は私ならずともみんなの大好物が待ち構えていました、コンセプトカーやマスターピースの間へと足を踏み入れます。

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ヘンテコなデザインに見えても実はここそこにアルファのアイデンティティが詰め込まれていた1台。

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雑誌でしか目にした事がない名車が目の前に…この幸福と興奮、イタリアまで弾丸ツアーして良かった…。

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C52ロードスター
1Fにあったクーペもレストアして横に並べて欲しいですね。

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 ミュージアムもそろそろ終盤、最後はアルファロメオのレースカーです。

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後ろのプロジェクターでは実際のレースシーンを交えたプロモーションビデオが流れていて見応え抜群、幸運のクローバーはこの頃には既にペイントされていたのですね、カッコいいです。

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で…ついに、ついにご対面です。
これを見るためにアルファロメオミュージアムまで来たと言っても過言ではない…Tipo33です♪

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世界一美しいとも言われるTipo33を前に、しばらく動くことが出来ませんでした。このクルマを越えるデザインはこの先出てくるのか…と思わせるほど360度どこから見ても美しいプロポーション
日本には1台か2台のみ生息していると噂です。

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こんな懐かしい名車も、155のレースシーンは鮮烈でしたね。と語る人は既に中年以上です(笑)

 あとは4Dシアターでショートムービーを楽しんで、最後はコンセプトショップで現行車をお買い上げしてねって寸法でミュージアムは完結しました。

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やっと発見した4C!!
本国仕様はやはり標準でカーボンがいっぱい付いていました。
受付のニキータに「カタログくだせぇ」とお願いしたら、電子版しか無いとあしらわれてイタリア語版のPDFカタログをゲットしました(笑)

 最後の最後はカフェがあります。

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なんか4Cのノーズがカモシカの剥製みたいに壁に掲げられてるし!!!

駈け足で見ても2時間ほどかかったので規模としては結構広いです。まあそれでもメルツェデスベンツミュージアムよりは遥かに小さいですが。

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窓越しながらWTCCのセーフティカーを務めた4Cを捕獲。

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出口は入口と同じエントランスで、売店の中にニュルで記録を出したジュリアがありました。

これにてアルファロメオミュージアム訪問コンプリート!!:-)


…さあ、どうやってバス乗るんだ?

とりあえず切符を買えるような自販機はおろかお店が何も無いので、さっきと同じ作戦でバスに飛び乗りました。

私「ホントごめん、切符無いねん。現金で何とかならん?」

運「とりあえず発車するから乗りな」

私「駅に行きたいねん、いくら払えばいい?」

運「駅なら逆方向乗らないかん、次で降りな」

と、強制下車させられました。ますます見知らぬ牧場地帯のど真ん中で…。いくら楽天的な私とは言え、さすがに誰も居ない見知らぬ土地で次のバスがいつ来るかも分からない状況に心底焦りました。

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焦っていてもアルファロメオの写真は逃さない辺り、やっぱ強心臓なのかな…。

さっきカフェで優雅に飲んだコーヒーが酸味を増して逆流してくるのが分かりました(笑)

もしかして面倒な客と思って適当に降ろされたんだろうかとうろたえていると、幸いにも20分くらいでバスがやって来ました。

これをミスると後がないと、もうこっちも必死です。

私「For station pleaseeeeee!!!!!!」

イタリアの田舎でビビる運ちゃん、噛みつく私の図。

運「カードは?」

私「持ってなくて悪いのは分かっとるけど、どこ探しても切符売ってるとこ無いねん」

運「あんた何人よ?」

私「Japanese!!!」

運「そりゃ分からんわな、ええよ特別に乗って行きな。」

と、奇跡の公認無賃乗車再び。
本当に助かりました、後に調べたところだと切符は地元の喫茶店とかでも売っているようです…が、そもそも私が利用したバス停あたりには店自体が何も無くてorz

 なんとか駅に戻って、ええ観光もしましたよ。1時間くらい。

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ヴォスコンティ家とか。
だってビショーネの紋章見たかったんだもん。

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まあ正直なところミラノの観光は本当にこれでおしまい、帰りの飛行機に飛び乗ってドイツへ戻って来ました。
LCCだと運賃も往復で¥10,000くらいでした。

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Sバーンでケルンまで戻りホテルに着いたら日付が変わる頃、そこから受付のオーナー&娘さんと1時間くらい無駄話をして長い長い1日が終わりました。

長い長いスクロールありがとうございました(笑)


おまけ

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街角スナップ、イタリアは若くても可愛いじゃなく綺麗な方々でいっぱいでした。



おしまい。