40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【MINI】 R56 クーラント液点検

 先のエントリーでMINIのクーラント液がタンクのMIN(下限値)を下回っていたことを記載しましたが、その後ディーラーで点検いただきまして幸いにも不具合では無かった事を備忘録を兼ねてご報告です。

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 じゃあ一体ナニが悪さをしていたかと工場長に伺ったところによると、疑わしいところは以下の2つ。
1. クーラントタンク内部で圧が加わっていて、液面が押し下げられていた。
2. そもそもR56系MINIはクーラント液が自然蒸発しやすい。

写真通りの事実としてクーラント液は結構な減り方をしていました。ただクーラントタンクのキャップを開けるとプシュって音と同時に液面は確かに若干の上昇をしたのです(それでもタンクのMINより下でしたが…)。
どうしても腑に落ちないのは、不具合に気付いた時は偶然にもMINIをガレージに入れて数日間とは言え全く動かしていなかった最中であること。また事例1と2が何となく相反する内容であることでしょうか。圧力によって液面が下がる程なのにキャップで密閉されている状態でも自然蒸発しやすい…うーん素人では合点が難しいです(笑)

ディーラー内でリフトアップして各部をハンディライトで照らしながらチェックしても液漏れした痕跡は見当たらなかったからまずは一安心です。同時に漏れる箇所や症状も細かに説明していただけたので今後の日常点検でのポイントが分かったのは嬉しかったですね。

予備知識として、生産から7年が経過した走行距離35,000kmのR56ミニクーパーで今後出てくるかもしれないメジャーなメンテナンス内容は以下の通りです。

1. 約40,000kmくらいの時点でフロントのブレーキパッド&ローターの交換時期となる。お値段はパッド、ローター、工賃で大体80,000円。

2. イグニッションコイルが劣化して来る。MINIは4気筒なので部品は4個で、具合によってはプラグも交換推奨となる。お値段はイグニッションコイル4個と工賃で大体80,000円、プラグはこれに別料金。

3. 今後もしクーラント漏れが起こりウォーターポンプの交換となるとお値段はASSY&工賃で大体70,000円。

4. ガスケットも弱いところであり経年劣化するものだけど、我が家のMINIさんは前オーナーの交換履歴があるみたい。

5. 下回りを含め、我が家のMINIさんは工場長にも誉められる程にキレイだそう♪

…と言う訳で、減ったクーラント液を補充してもらって安堵のため息と共に帰路へついたのでした。

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あとはMINIのフロント&テールエンブレムが劣化しております。エンブレムはメッキパーツの土台に黒いフィルムを貼ってあるのですが、このフィルムが年月と共にハゲて落ちるのです。パーツ単体でも結構な値段で、これをケチってヤフオクなどの社外品へ走ると実は相当な粗悪品でまともに取り付け出来ないとも教えてもらえました。ボンネットやテールの湾曲に社外品だとフィットしないんですって。そうなると安物買いの銭失いになってしまいます。
またルーフのアンテナもゴムがパキパキに硬化しているから、こちらはショートアンテナに交換予定です。これならネジで付いてるだけだから簡単に取り替え出来ますし♪

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 どうしてもディーラー価格で聞くと高い印象を持つけれど、これは国産車でも年月と共に同等なメンテナンスは必要になってくるしクルマを持つ以上は避けられない出費です。MINIの店長さんがディーラーでの作業が割高に感じながらも結局はオーナーさんが一番ワガママを言える場所だと仰っていました。正規取扱いの看板を掲げる以上は完璧な整備を求められるし、知識も深いですからね。

しかし妻が着実にクルマへの愛情と知識を深めている事が誠に嬉しいです。妻曰く、MINIの重めなハンドルとダイレクトなアクセル&ブレーキのレスポンスが良いことと、とにかくMINIのデザインが可愛いと。そうやって愛着が出るとモノを一層大事にしたくなるし、ドライブが楽しくもなるし素晴らしい流れであります。

帰りの車中でも妻から「いつかポルシェを買うには今後の人生設計をどのように進めれば良いかね?」なんてポジティブな議論も上がりました。ええ至極簡単ですよ、私がもっともっと自分にムチ打って働くのです(笑)
冗談はさておき、クルマをライフスタイルの1つとして夫婦の話題に上げられるなんて幸せすぎて涙が出そうでして…クルマの興味ゼロだった元カノには私の格安ボルボとメルツェデスは完全たる移動手段として捉えられ、たかが週末のバケツ洗車すらお金と時間の無駄だと斬り捨てられた割には汚れたクルマに乗せると不機嫌になるって「両足が地雷に乗った」理不尽な日々を過ごしていましたからね。


おしまい。

【日々徒然】 クルマに纏わる馬と鹿な本音と建前

 私の日課の一つとして通勤中にスマホでネットを開いてはクルマのブログであったり中古車サイト、はたまたショップのHPを徘徊して妄想に浸る時間を作っています。

 そして常に自問自答するのが「果たして私は楽しいカーライフを送っているか」で、それを隣で優しくサポートしてくれる妻はもちろん最愛であり、また最大の理解者なのだと感謝する日々。そんな中で今一度「カーライフを楽しんでいるか」と問えば、その答えはYESながらも回答に一瞬詰まるってのが本音であります。

 愛車アルファロメオ4Cは私にとってその独創的なデザインこそが全てであり、一目惚れと断言しても良い強烈な出会いでした。しがないサラリーマンである私が全力で背伸びして手に入れた自慢のクルマであると同時に、いくつかの足枷があるのもまた事実。個人的に100点満点のスタイルとは裏腹に4亀頭…ゲフンゲフン4気筒特有のガサツなエンジンサウンドは50点、体調によってはダイレクトすぎるロードインフォメーションをもたらす硬いサスペンションに加えて座椅子並に薄くて全くリクライニングしない90度の直角シートから来る30点の乗り心地に、用途、天候、路面、積載において10点以下の実用性…それでも4Cに惚れ込んでしまうのは唯一無二のスタイリングなのです。

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4Cはいくつかの限定車こそありますがスペックで言えば単一グレードしか無く(GTAの企画はありプロトタイプまでは出たのですけどね)、1代限りで消滅した稀少なモデル。また世界一美しいクルマとも言われるあのtipo33のオマージュなんて謳い文句がつけば、たとえ横に8CやSZが並んでも劣等感など微塵も無いわけです。
ただ、私の決定的なポイントは「アルファロメオと言うメーカーが好きだから4Cが好き」なのではなくて「4Cが好きで、それがたまたまアルファロメオのクルマである」ってところ。だからアルファロメオなら何でも大歓迎とは言えず、むしろ次期愛車候補もアルファロメオになるかと言えば余程の癖が強いモデルが見つからない限りはそうでもないでしょう。

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 実際のところ私はポルシェが大好きです。20代から数年ごとの周期で欲しくて欲しくてたまらない衝動に胸が締め付けられるのですが、いつもいつも最後に思い止まる理由が上記で述べた唯一無二の存在になれないこと。一部のモデルを除いてはエンジンの違いで複数スペックが松竹梅とラインナップされ、モデルチェンジも定期的にやって来るために意識せずともカースト制度よろしく序列が発生するのです。

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964と993はシルエットこそ似ていますがボンネットとテールのバランスが結構異なっています。

例えば911カレラ1つ取っても素のカレラから始まってカレラS、カレラ4S、ターボ、カブリオレ、タルガにGT3、そしてGT2とサザエさんも驚く大家族、更にはスピードスターみたいな派生までリリースされるからさあ大変。比べたくなくても意識してしまうし、逆に意図せず比べられる場面だってある訳です。言ってみれば「アルファロメオの4C」は完全な固有名詞になるけれど「911カレラ」はせっかく高価で素敵なクルマなのにグレードによって「おお!!GT3ですか!!!」と言われたり「ああ、素カレラね」と悪気無くとも微妙に薄いレスポンスをされるケースもあるってこと。

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 また4Cはエロいデザインで購入に踏み切ったのですが、これは言ってみればイタリアの車だからこそだと所有して実感しました。フェラーリランボルギーニマセラティフィアットにも共通する内容で、保守的なメーカーには絶対に製品化出来ない個性の塊をイタリアは惜し気もなく、もしくは後先考えずに出してしまう気質にあるのかと思いました。癖の強いデザインと高揚するエンジンチューニングに上質な革を用いたインテリア、でも信頼性、耐久性は置いてきぼりみたいな(笑)
ランチアのテージスだって、あれを真似したいメーカーは皆無でしょうが強烈な顔の濃さは秀逸です。

そう思うとポルシェは真逆でドイツらしく堅実かつ真面目なメーカーである故に決して尖り過ぎないデザイン、工芸品に着地させ続けていますよね、完璧を追い続けるだけあって「世界一故障が少ないクルマ」もまたポルシェであります。だから故に「ポルシェのデザインは今昔変わらずポルシェである」と共に未来もポルシェはポルシェであり続けることでしょう。イタリアのチャラさはドイツの車では見られませんし、イタリアの車にはドイツの精度はありません。ここでオーナーの嗜好がハッキリと分かれるのでしょう、ええ私は今のところ「目立ってナンボ」のクルマの方が好きです(笑)
クルマで言えば4Cの方がリーズナブルであっても、ポルシェやAMGアルピナより振り向かれたり指差されたりする機会がはるかに多いのであります。

 結局のところ、私はスポーツカーをサーキットに持ち込んでコンマ1秒を削る世界には興味が無くて、そこそこのワインディングを朝駆けしたり、洗車しながらボディラインに恍惚の表情を浮かべることこそが愛車の価値でありクルマの楽しみなのです。ただそれは食べ物の好みと同じで年齢と共に段々と変化してくることでしょう。このままアルファロメオの深みにハマればクラシックアルファの沼に進むでしょうし、空冷ポルシェのバサバササウンドと丸みを帯びたラインに惚れるかもしれません、はたまた色気ムンムンのマセラティグランドツーリングをしながらしっぽり温泉地巡り、もしくはメルツェデスに戻って全方位の快適性を手にするかも。尤もいずれの道を選んだとしても中古車を選びますが(笑)

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但し空冷ポルシェを狙うのであれば、あまり残された時間は無いのかもと思うのも然り。中古車市場ではどんどん個体が海外に流れ、気づけば964は価格暴騰で993すらスタートが600万円くらいからになってしまっています。そしてこの流れはきっと将来的にも続いて1,000万円オーバーになっていくのかなと思うと怖いものですね。
私が964に興味を持ち出した頃なんて300万円でそこそこの個体がゴロゴロあったのにな…。値段がそこまでになると今度は役物と呼ばれる水冷のGT3系だって同価格帯になってしまうと思えば妄想の迷走はますます迷宮入りであります。ネオクラシックのポルシェ又は役物ポルシェであればリセールだって保証されています。

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…なんて事を考えながらネットで情報を仕入れている内が一番楽しくてたまらない時間でしょう。そして今はコーティングから上がって来た艶々の4Cに溺愛しているので、増車か乗り換えはまだまだ先のお話でしょう。何よりまずはコロナの制限が解けたらクルマのミーティングなど積極的に出向いて、色々なクルマを眺めながら楽しみたいですね。それに備えて、私の4Cも各部のメンテナンスや磨き上げを進めて万端にしておくこととします。


今回は画像をネットより拝借しました。
おしまい。

【Alfa Romeo】 4C ガラスコーティングしました:-)

 先週末にコーティング専門店へ入庫した4Cが施工を終えて手元に戻って参りました。

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前オーナーさんが可愛がっている際にコーティングは既に施工されていた様子でピカピカだった4Cは、私の手元に来てからというもの青空駐車場で順調にエイジングして行き、ボディには無数のボディカバーが擦れた傷やヒョウ柄みたいな雨染みで輝きそのものを完全に失ってました。

どれだけ愛情を注いでモコモコの泡で手荒い…もとい手洗い洗車をしようとも、手強く固着した汚れは「死んでも放さんぞ」とばかりにボディにへばりついて落ちてくれません。かと言って下手にコンパウンド入りのシャンプーなぞ使えるはずもなく、月日と共に愛着が少し薄れてしまったのは正直な事実でした。愛を取り戻すため、それが今回のコーティング施工におけるバックグラウンドであります。

 で、施工が完了した4Cですが客観的に見て施工費55,000円の費用対効果としては大変満足しています。専門店でのガラスコーティングとしては破格とも言える値段で今後のメンテナンスもお願い出来るとあるとお値段以上の安心感も得られます。もちろんのこと、このお値段なので完璧な傷消しは不可能でして染みが多少残っていたりバフ跡も微妙に見え隠れしています。でもそんなものは1mも離れれば分からない程度ですし、圧倒的な艶が復活して黒の深みも増しました♪

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前回のエントリーと似た角度で撮影したビフォーアフター、洗車傷が消えているのがお分かりいただけるだろうか。

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ほーら、このコントラストがたまらんばい。

施工をしたスタッフの方に簡単なお話を伺ったところ、4Cは塗装自体が柔らかくて傷が入りやすいことと、そのために取りきれなかった雨染みとかも追い込めば消せるけど塗装を削ってしまうためオススメは出来ないそうです。ここまで汚れを進行させてしまった私の保管方法が悪いのであって、これからは屋内保管になるから問題は無いはずです。

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リアフェンダーも舌を這わせたくなるくらいテカテカなセクシーラインが見事に復活。

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一番酷かったルーフのボディカバーが擦れて付いた傷もこの通りスッキリ♪

高い施工費で完璧な下地処理と厚みのある多層コートを依頼するのも魅力ですけど、私はこの程度のお手軽お気軽コーティングで十分でした(笑)

逆に言えば、あそこまでボディ表面を痛め付けてしまっても艶はかなりの割合で復活出来る現在のコーティング技術に感動した今回のメンテナンスでしたとさ。
さあ、2月も後半でそろそろ雪の心配も無くなって来るから朝駆けの予定でも入れますか:-)
…とポジティブな私ですが、流石に帰路で土砂満載のダンプカーに前と横を挟まれながら融雪剤がたっぷり撒かれた橋を渡っている時は半泣きになりました。

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4Cもきっとお喜びのことでしょう。

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でも今日はもうガレージに仕舞うのです、今夜はリビングからねっとりした視線で愛車を眺めながらコーヒーを啜るのです。

おしまい。

【MINI】 R56 クーラント液漏れ?

 私の4Cがガラスコーティングで留守にしている事から、妻のMINIを徹底的にクリーニングしようとガレージに入れてシコシコと磨いていると…

シャンプー洗車⇒車内掃除機⇒コーティングメンテナンス剤散布まで済ませて、更にノリノリになった私は何の気なしに初めてボンネットを御開帳。

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MINIボンネットはヘッドライト部分が丸く開いていて可愛いな~なんて思いつつ、恐らく前オーナーさんもエンジンルームは清掃をあまりしていなかったと見えます。その歴史と思い出が詰まったであろう汚れの積層を雑巾で擦り久々にクルマらしさ溢れる複雑なエンジン周りを見ていると…なんかクーラント液が明らかに少ない気が。

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クーラント液タンクには側面に△マークが2つ刻印されていて、どうやら取扱説明書によるとMAX&MINの意味合いであって「エンジンが冷えている状態」でクーラント液がこの2つの△の間まで注がれていれるのが正常な様子。それに対して妻クーパーはMIN△よりも遥か下にクーラント液の水面があるじゃあないですか。えっと、クーラント液にも満潮と干潮ってあったっけ?

とまあ軽い冗談はさておき、認定中古車で購入した妻クーパーは6ヶ月 or 5,000km保証が付帯していたことを思い出して書類を確認。2月16日現在に対して保証期限が2月19日…間一髪とはこの事で、慌ててディーラーへ連絡して入庫準備を進めてもらっています。

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ディーラーで納車前整備してもらった個体を購入しているし納車から半年弱で3,000km程度しか走っていないから、そんな急激にクーラント液を消耗もしくは自然蒸発するとは考え難いものの、エンジンルームの見える範囲では明らかな漏れ跡が見えずクーラント特有の甘い臭いも無く…もうリフトアップして整備士に診てもらうしかありません。

R56MINIはクーラント漏れがウィークポイントでもあるといくつかのブログで書かれているから、もしかしたらそれかなと夫婦で震えています、と同時に保証切れ3日前にして偶然であってもボンネットを開けて良かったなと。

まだ入庫するまで不具合かどうかも分かりませんが、とりあえずネットで症例探しに奮闘するクルマのメカ的知識はまだビギナーな妻を遠目に眺めつつ、このままクルマ道を突き進んでクルマオタク…もといエンスージアストになってくれれば将来的に我が家にもローバーMINIのMark1仕様あたりがシッポリ収まっているのではと淡い期待を抱くのでした(笑)


おしまい。

【Alfa Romeo】 4C ガラスコーティングへ旅立ち

 我が家の4Cは昨年にKeeperで簡易的なコーティングを施工していますが、その際は下地処理の無いお手軽コースであったことと、如何せん当時はアパートの日当たり抜群な青空駐車であったが故に恐ろしい程のウォータースポットやボディカバーが風で何万回とシコシコ擦れた傷が入っていたので今回は奮発して専門店でガラスコーティングをお願いする決心をしました。

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蛍光灯の映り込みが激しく鈍い…

昨年後半からは念願の新居でインナーガレージ保管となり、趣味車において最高の環境を手に入れまして。それと同時にガレージ天井に埋め込まれた蛍光灯で4Cをイヤらしく照らすと、冗談では無く沢尻エリカもビックリなヒョウ柄の水染みでボディ全体が覆われています。もうズブの素人の洗車でどうにかなるレベルを何光年前に通りすぎてしまい果たして染みが取れるのかって不安になるくらい。これまた私見ではありますがアルファロメオ4Cは近年稀に見るライトウェイトとエロい造形美を得るためボディが非金属で形成されており、触った感じも明らかに「柔らかい」ことから傷が入りやすくて染みも付着しやすそうです。しかもボディカラーが「洗車する毎に磨き傷が増える」と揶揄されるネロ(ブラック)とあれば尚更でしょう。本音を言えばこの染みや傷が軽微であればガラスコーティングに拘らず愛情を込めてシュアラスターワックスでも洗車の際に塗り塗りしてあげても良いくらいだけど...。

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ボソボソですね、これでは美しいデザインの魅力が半減してしまいます。

 そしてKeeperを施工して1年、あくまで私個人の意見としては費用対効果が思った程は見られなかった事由もあって、今回はコーティング専門店を探すことに。普段から色々なお店のブログを拝見しており、もちろんお店の謳い文句が素晴らしい所は施工料金も素晴らしい訳です...まあ私はそこまでギンギラギンのトゥルントゥルンにしたいかと言われれば、コーティング層の厚みよりは下地をしっかり処理してもらって後は毎年メンテナンスに出してケアしたいタイプなので予算は並にしておきたいなと。

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一番悲惨なのはルーフで、もう傷で白っぽくなっています。

そんな中で隣県で気になっていたお店が1月限定で施工費半額フェア&ホイールコート1,000円/本を実施していて相当悩みました。ただこのコロナ禍で緊急事態宣言が以前にも増して高らかと叫ばれている中、そこまで出向くのも気が引けてしまい結局は県内のお店へ入庫です。コーティング店としては30年以上の実績がある様子でまずは安心だろうと決めました、気になるお値段もガラスコーティングとしてはかなり良心的です。むしろ安すぎて何処までキレイになるかと逆に心配はしていますが(笑)

こちらのお店、コーティングのメニューが大まかに3種類ありまして、当初は松竹梅で言うと竹コースをお願いしていました。松は塗膜がごっつう厚い多層コート、竹はG'zoxのコーティング、梅はこちらのお店オリジナルのコーティングとなります。竹と梅の間で施工金額が約25,000円異なりまして違いを聞いてみましたところ、竹コースは所謂コーティングメーカーのコーティング剤で施工し、更にボディ上面(ボンネット、ルーフ、トランク)は厚めにコーティングを施して焼き付け硬化をする。またメーカーのメンテナンスキットが付属するから自身で必要に応じて洗車の際にメンテナンスが出来る。もう一方の梅はボディ上面の多層コート及び焼き付けが無くてメンテナンスキットも付属しない。その差が金額に出ているのだとか。

じゃあ梅はダメなのかと聞いてみたら、実は梅コースの方がお勧めであると意外なアドバイスを貰えました。何故かと言えば竹と梅で光沢に明確な差が出るかと言えば実際はそこまででも無く、私みたいな室内保管が可能な環境であれば(洗車回数が少ない、ボディへのダメージが少ない)梅でもう十分である。またG'zoxは水弾きが抜群に素晴らしいけれども、その水の粒立ちの良さが仇となって夏場などに水滴が残った状態で太陽に浴びてしまうと強烈なレンズ効果で直ぐ様それがウォータースポットとなって逆にボディに負担がかかってしまうそうです。洗車であればしっかり水気を飛ばすけれど、炎天下に出先で夕立に遭ってそれが乾いてしまうと悲惨らしい…。
そして決め手となったのが施工料金の差額25,000円をここで浮かせておけば、そのお金で2~3年後にフルメンテナンスが行える事でした。竹コースではメンテナンスキットが付属するも洗車傷までは消せない、でも梅コースなら浮かせたお金で数年後に再入庫してボディ全体を洗車のプロがリフレッシュして傷消しもしてくれる…それなら梅コースが好都合ですよね:-)
こんな所をアドバイスしていただけて、更に信頼度が高まりました♪

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楽しい代車がやって来ました♪

 で、代車はピッカピカの三菱iさん。もうかなり昔のモデルだけれども当時から独創的なデザインだったから今見ても全く古さを感じさせないナイスなクルマであります。タイヤを四隅ギリギリに配置したロングホイールベース、またホイールが当時にしては大きめな15インチであるために伸びやかなアーチで綺麗なラインを描いています、流石に走りはモッサリ気味ではありますが、軽すぎるくらいに回るハンドルとソファの様なシートの座り心地、さらにミッドシップで4Cの50倍は乗り心地が良いのです。何よりも代車がキレイって点が嬉しくて室内も埃1つ落ちていません、ディーラーの代車でももっとくたびれているし傷だらけですからね。

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無機質な景色に艶やかな白いボディが映えます:-)

仕上がりは翌週末なので4Cとはしばしのお別れでありますが、仕上がりがとーっても楽しみで昨年末の車検&タイヤ交換から我が愛車に愛情をたくさん注入している気がして嬉しいものです。昨年に訪問したマセラティのディーラーから超極上のクワトロポルテが入庫したとの連絡をいただいて気持ちが揺らぎかけたけれど、まだまだ4Cとの蜜月は続きそうです。


おしまい。

【Alfa Romeo】 Giulietta そして仲間がまた一人

 前々からアナウンスはありましたが、ついにジュリエッタが日本でファイナルコールを迎えた模様です。2010年に現行モデルがジュリエッタの冠の元で登場してから然程大きなマイナーチェンジをせずに約12年のロングセラーとなったものの、無念ながら次期モデルの噂も無くたち消えてしまうのが実に惜しい話です。

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 私もつい先日の車検で代車としてお借りしてそれなりの距離を運転した感触としては、デザインはもちろんサイズ感やドライビングフィールなど全方位で出来の良いクルマであり、特に日本の道路事情に非常に合った1台だと感心したものです。流石に登場から12年経っていることで先進機能は他メーカーに大きく引き離された為、なかなか新車でパコパコ売れるとは思えませんけどね。

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 そんな中でもファイナルモデルが設定されたみたいです。最近リリースされていた他の限定モデルと同じく各所にイエローの差し色が入っているのが特徴です。マフラーもマレリ社製とか言う音が良い物を仕込んであるのか特設サイトには排気音の視聴がございます。

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なかなかどうしてボディカラーは3色、なんで情熱のアルファレッドが無いのかが謎すぎます…。

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限定65台…うーん。
ノーマルが399万円で、このファイナルモデルは439万円…40万円の付加価値を見いだせられるかがキモでしょうが、439万円だと同じハッチバックでメルツェデスのA180やA200dが同価格帯に現れてしまうのが辛いところ。あちらはエンジンの熱さを除けば「ハイ、メルツェデス」の音声認識を初め最先端な装備ですからね。

 ともあれ、ジュリエッタが貴重なアルファロメオラインナップから去るのは寂しい限りです。それよりも問題なのはアルファロメオの経営陣なのではと先行きの不透明さに不安しか覚えません。ジュリエッタに代わり次期投入モデルでSUVのトナーレが準備されています。ただでさえモデルレンジ不足のアルファロメオの中でステルヴィオが既に存在している中、なんでSUVを更に投入してしまうのか。

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コンセプトモデルと比較して市販直前モデルでは

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なんかモッサリしたし…これじゃあまるでハリアーのグリルを変えただけにも見えます。

 ここ最近のアルファロメオは個々のモデルそのものを大切にしていない風潮が色濃く出ていませんかね。モデル名を挙げれば私の所有しる4Cはもちろん、8C、MiTO、ジュリエッタとモデルチェンジせずして消滅してばかり。一時は強気に「アルファロメオはエントリーグレードを廃止して高級路線を突っ走りまぁす!!」なんて吠えていた割に現実は泣かず飛ばずであり半泣きでモデル縮小、しかも残ったのは価格帯が高いジュリアとステルヴィオ、そしてトナーレの投入と来れば頭を抱えてしまいます。

例えとして少々乱暴ですけど、今まで可も不可も無くやって来た惣菜パン屋がある日突然、高級志向にと純生食パン専門店にして客離れしてしまったみたいな。そりゃあ今までそこのお値打ちなカレーパンやウインナーロールが好きだった客を見捨てて単価が倍以上もする生食パン1斤売りに路線を変えれば既存客からは見捨てられるし、評判や実績が無いままじゃ新規顧客も見込めませんよね。

 もっと言えばせっかくF1に参戦してドライバーだって良いのに万年順位は振るわず宣伝も下手であっては目も当てられません。現に私の周りでクルマの話をすれば「最近のジャガーっていいよね」と90年代までは電子系トラブルの嵐だったあのジャギュアが至極高評価なのに対して「ああ、あの壊れるアルファロメオね」とアルファロメオは当時からイメージがまるっきり変わっていません、初志貫徹にも程があります。しかも「壊れやすいイタリア車」でなくて「壊れるアルファロメオ」と国どころかメーカー名で名指しされる切なさ。「頭の悪い学校へ行っていたkitobee」ならぬ「頭の悪いkitobee」とガツンと来る評価を吐きかけられている気分です(笑)

 …話題が脱線しましたが、いつまでも蛇の毒牙とか都合の良いフレーズに頼ってばかりいられない瀬戸際まで追い込まれたアルファロメオ、お願いだからコンパクト~ミドルクラスで最高にホットな1台をリリースして欲しいと切に願うばかりです。


通勤途中の戯言、おしまい。

【Porsche】 Forever Young

 コンスタントに限定モデルをリリースするポルシェから、今度はボクスターの25thエディションが登場しました。ボクスターは私的にMINIと同じく定期的に欲しくて仕方ないリストに挙がってくる一種の名車でして、今日のエッジが効いたデザインのポルシェと比べればクラシカルにすら見える986ボクスターが実のところ一番スタイリッシュなのではと思ふ訳です。
近年は少しずつではありますが986の中古相場が値上がりして来ている点からも、そろそろ「ポルシェで一番安いモデル」から「コレクターズモデル」へと替わって行くのではと買えもしないのに無駄にハラハラしております(笑)

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ポルシェミュージアムで対面したコンセプトモデル:-)

そんな986が世に産声を上げてから25年の歳月が過ぎた事を記念しての限定車ですが、ボクスターのコンセプトモデルを各部にオマージュしているとあって相当な期待を込めていました。が、結論を先に申してしまえば私の心にビビビっと来なかったです。
いや、すごくカッコいいんですよ。カッコいいんだけど何か中途半端感が拭えなくて、ポルシェってブランド力であれば超高額でも絶対に売れるんだし、徹底的にスペシャルな1台になれば良かったのになって。

何故こんな辛口になるかと言えば、根本的に性格がひねくれているのは置いておいて、私がドイツへ旅行した際にポルシェミュージアムでコンセプトモデルを目の前にして衝撃的な感動を覚えたからです。実車は当時、フロアの壁際に展示されていたから覗き込み様には観察出来なかったのが悔しかったもののほぼ全てが曲線で構成されたデザインが秀逸で、ミュージアムのスタッフさんと私の拙い英語で盛り上がった思い出があります。

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メーターフードは市販モデルに継承されていますね。

そう思うと現代のシャープな718をベースに、いわば加飾しただけの限定モデルに何処と無く物足りなさを感じずにはいられない…どうせならバンパーはもっと丸みのある物を新規で起こしてとか、例えばそもそものベースをスパイダーにして欲しかった。

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本体価格だけ見ればケイマンGT4ボクスタースパイダーと良い勝負です。ただ、ここから280円居酒屋で欲望赴くままに注文するが如くオプションを足して行くと気付けば911に手が届く見積もりが出来上がるのです。これぞポルシェマジック(笑)
そう見ればタイカンだって素の状態なら1,200万円を切っていますからね。

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こう見ると986はどことなく女性的な曲線美は可愛らしく、年月と共に718は筋肉質でカッコいいボクスターになりました。

そこで39歳コロナ禍ステイホームな私の悪い妄想癖が始まったのであります。

いっそのこと986をベースにしてしまえばいいんじゃないのかと:-)

当然と言えばそこまでですがコンセプトモデルから生まれた986なのでシルエットは似ています、なのでベースは986でボディカラーはシルバー。内装はテラコッタレザーの個体を用意して、ホイールはWORKのマイスターS1のチタンゴールド。

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こちらがオリジナル

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マイスターS1、どことなく似ていますよね?

そうなんです、25周年車のホイールはピアスボルトが無くてクリーン過ぎるんです。クラシックポルシェと言えばこのピアスボルト付きの5本スポークが似合うのです。もうこれだけでコンセプトモデルに大分と近づくのではないでしょうか。
コンセプトモデルはヘッドライト内のウインカーがオレンジなので、そうなれば986の初期だけあった2.5Lモデルが該当しますね。雰囲気重視ならばこれで充分かと。

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流石にサイドダクトの変更は難しいとしても、フェンダーの「Style PORSCHE」のエンブレムは是非とも着けたいところ。あとは各所にゴールドペイントをすれば雰囲気が大分と近づいて来ます。

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リアはボクスターのロゴをペイントする程度でしょうか。

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そうそう、コンセプトモデルのメーターは911と同じく5連だったのです、25周年モデルでもこの辺に拘ればな…と思うのです。なんせ既に本体価格が恐ろしく高額ですから(笑)

…とまあ、今日も講釈垂れの戯言にお付き合いありがとうございます(笑)
最後にこの25周年モデルで一番胸に刺さったものは公式サイトのムービーでした。作中に「Forever Young」と表示されまして、これが痛いくらいボクスターのキャラクターに合うではありませんか。ポルシェと言うブランディング、プライスレンジからして決して若者が新車で気軽に乗れる車種ではなく、ある程度の年齢と地位を築いて初めて手にする資格があると考えています。一方でボクスターはラインナップの中ではポップな存在であり、またドライバーにオープンの爽快感をもたらす事を思えばこのForever Youngはボクスターと共に歳を重ねても心はずっと車好きの少年少女のまま、もっと言えばいつまでも若く居させてくれる相棒なんだなって心に熱く訴えかけて来るのでした。

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 我が家には愛しい4Cが居るし簡単に増車は出来ないけれども、少々くたびれた986を常時オープンで乗り回すのもお洒落ですし、そろそろ986の価値が見直される時期に差し掛かっていると思われます。唯一インタミ問題が怖いですが…。


おしまい。