40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

趣味のはなし

 20代までの私は『趣味は何ですか?』と聞かれれば
即答で『車です』と胸を張って答えるくらいに
愛車に溺愛していました。

 そうなると、稼いだ給料は右から左へ車に飲み込まれ
気がつけばエンジンもバルタイ変更でチューンナップした
最終で430馬力くらいのスカイラインGT−Rになっていました。
ハイグリップタイヤは消しゴムのように擦り減り
アクセルを一踏みすれば、交換された大口径マフラーから
小銭がこぼれ落ちるが如く、燃料をまき散らして
その加速Gに恍惚の表情を作っていたのでしょう。
うるさい排気音のくせに、スピーカーなどのオーディオも
しっかりと交換して、今思えば相当な無駄遣いに
明け暮れた20代でした。

 

 服も大好きだったし、CDも多々買い揃えたし、本当に
今自分が過去の自分に会えるのならば、目の前に正座させて
小一時間問いつめたいものです。

 

 でも、趣味が駄目なのかと言えば決してそうではなく
『身の丈にあったもの』や、『後々その労力なり資金を
取り戻せるもの』に費やすことが出来れば、それが
一番ハッピーなのかなぁと。

 

 例えば健康のためにスポーツをするでも良いですし
とことんファッションを追求して、ゆくゆくは
自分なりにデザインを手がけるなど・・・
語学でも良いと思いますし。

 

 ただ、気力真っ盛りの20代とは違い、ただでさえ
たれぱんだ』や『ぐでたま』のように怠惰な自分には
そんなバイタリティ溢れることを実行するだけで軽く
1年は準備期間が必要です。
単純に『後々になって、いざ自分が危機に迫った際
キャッシュバック出来る趣味』を楽しむことにしました。

 

 男と言えば『時計』でしょう。

 男と言えば『筆記具』でしょう。

 

 車は、どれだけ良いものでもメンテナンスに多額の
費用がかかりますし、大半のモデルは10年も経てば
買取り値もろくにつかない鉄くずになります。
そもそも、ナンバープレートが付いた時点で価値は
価格の半分になるなんて聞きますし。

 

 その点、時計は定期的なオーバーホールをしていれば
末永く使える上に、ある時を境にしてアンティークとして
価値が上がるものも多々あります。

 筆記具はもっと安泰でして、オーバーホールすら基本的には
必要としません。
それでも限定品なども市場には出回っているため
これが購買意欲を絶妙に刺激したりするのです。

 

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 これはモンブランの『作家シリーズ』と言う限定品。
毎年、夏から秋にかけて発表されまして、万年筆、ローラーボール
ボールペンの3種類がリリースされます。
どれも本数限定で、シリアルナンバーが刻印されるのです。
日本人たるもの、このシリアルナンバーには弱いはず、ええ私もです。
これも新品で買えば100,000円ほどしますけど、中古品を
上手いこと探して来れば1/3〜半値くらいでも手に入ります。
また、逆にタマ数が少ないこともあって、いざ手放すにも
似たような金額で売れることが多いかと思われます。

 

 私も、コレクションとしては時計、筆記具と
これはまた後日取り上げます飛行機のダイキャストモデル
くらいに絞りました。
所有して楽しめ、ほぼほぼ買値で売却も出来るモノこそが
一般市民の趣味としては理にかなっているかと考えます。
未だに車も大好きだけれども、趣味として持つのは
また老後の楽しみに取っておきます。