40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Mercedes-Benz W213 新型Eクラスデビュー】 試乗&見積りへ

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 インターネットの広告で新型Eクラスが本日7/30に日本デビューすることを知りまして、早速ディーラーへ足を運んできました。個人的にこのEクラスは非常に興味があったため、是非ともデビューと同時に試乗してみたかったのです。私自身が現在、この3世代前に当たるW210に乗っていることも興味がある理由の1つなのですが、実はそれ意外の大きなこととして…

 

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 昨年訪れたMercedes-Benzのお膝元、シュツットガルトでテスト中のW213を目撃していたからであります。この写真を撮ったのは2015年の7/27で、まさに1年の時を経て私の前にお目見えしてくれました。

 

 ほぼ開店と同時にディーラーへ行ったこともありお客さんは私の他に1組だけで、担当ディーラーマンに簡単な説明を受けた後、見積りを作ってもらっている間にゆっくりと細部まで観察して参りました。

 

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 いきなり個人的に残念な現実を突きつけられたことになる事柄で恐縮ですが、まずデビューで登場するのはE200のアバンギャルドアバンギャルド−スポーツの2種類のみ。そしてどちらもスリーポインテッドスターはグリルに納まっています。私は元来、スリーポインテッドスターの『ボンネットマスコット』が大好きでして、今回のW213では2016年10月に入ってくるE400エクスクルーシブのみが、このボンネットマスコット仕様となるみたいです。基本的に昨今の日本内での流行でスポーティ路線がメインとなっていることによって、日本への割当の大半がこのグリルにマークが納まったものとなっているとディーラーマンの説明。もうガッカリです。グリルだけ交換出来ないかと訊ねたものの、バンパーからして形状が違うため、フロント周りをゴッソリと移植しない限りは無理っぽいです。

 

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 気を取り直してリアを見てみます。現行モデルのCやSに極めて近いデザインを採用しており、非常に纏まったスタイルをしていますね。アバンギャルドアバンギャルド−スポーツでエクステリアだとホイールとエアロがそれぞれ異なりますが、リアセクションについてはほとんど同じ形状をしている感じです。

 

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 とても気に入ったインテリアです。このモデルから、Eクラスもメーターが全て液晶画面に切り替わりました。ナビゲーション画面はメーター液晶の横に並んで配置されていまして、12.3インチの大型画面は視認性に優れます。
 インパネはアバンギャルドがブライトアルミニウムインテリアトリムに対して、アバンギャルド−スポーツ(上記画像)はブラックアッシュウッドインテリアトリムとなります。上級クラスのエクスクルーシブになると、ここがウォールナットブラウンウッドインテリアトリムとなり一気に高級感が出ることでしょう。

 

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 センターコンソール周りも基本的には現行のCやSに似たものとなっていました。

 

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 今回の売りの1つであるステアリング上のタッチコントロールパネルです。スマホBlackBerryのトラックパッドに似た形状のそれでCOMANDディスプレイのメニューが操作可能となっています。ステアリング右側にも同じくタッチコントロールパネルが設置されていて、そちらではコックピットディスプレイのメニューが操作可能です。そのため、基本操作においてはステアリングから手を離さないまま行えます。

 

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 ドアにインストールされたスイッチ類やスピーカーも高級感があります。

 

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 後席からの眺めはこんな感じ。曲線を多用した巧みなデザインで室内空間をより広く見せております。シートは基本がレザーツインシートとなり、オプションでフルレザーシートを選択出来ます。試乗車は前者のレザーツインシートでしたが、厚い座面と程よくホールドしてくれるシート形状で座り心地は大変よかったです。

 

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 アバンギャルドは4輪とも225/55R17でして、アバンギャルド−スポーツになるとこのAMG5本スポークで245/40R19,275/35R19の前後異径になります。試乗車は後者でしたが、とても19インチとは思えないシットリとした乗り心地でした。高いボディ剛性とアクティブダンパーがしっかりと働いている印ですね。

 

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 アバンギャルドアバンギャルド−スポーツ共にLEDヘッドライトが標準となります。ただし、それぞれ実は異なるヘッドライトでして、前者はLEDハイパフォーマンスヘッドライト、後者はマルチビームLEDヘッドライトと呼びます。後者のそれは最先端技術を用いた次世代型ヘッドライトで、ステレオカメラで前方の交通状況を検知、片側84個のハイパフォーマンスLEDを瞬時に個別制御することで、前走車や対向車を眩惑せずに広範囲を照射する…なんともハイテクなライトです。確かアウディが既に採用していましたね。

 

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 ドアミラーも後方や側方に車や障害物があればランプで知らせてくれる機能がついている他、360°カメラシステムのレンズがミラー下方にインストールされています。
 とにかく、このEクラスには先進機能が満載でして、試乗時にもそれらの一部を体感出来ました。特にドライブパイロットには感動すら覚えまして、ここまで自動運転が進んだのかと驚くと同時に、このEクラスは相当所有欲を満たしてくれるに間違い無いと確信しました。エンジンこそ2Lでもターボ搭載なので実に軽快に走ってくれますし、街乗りでリッター10、高速なら15くらいまでは伸びてくれるそう。まさにビジネスエクスプレスの名がピッタリです。

 

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 ボディカラーは展示車がオブシディアンブラックとポーラーホワイト、試乗車がセレナイトグレーでした。特にこのセレナイトグレーはボディが締まって見えて良かったです。

 

 さて、気になるお値段は…。
アバンギャルド−スポーツのポーラーホワイト(塗装による追い金無し)で、私はサンルーフが大好きなのでレザーエクスクルーシブパッケージを選択し、諸費用モロモロで合計が¥8,780,000となります。…瞬時にサンルーフ設定をはずしましたが、それでも¥8,000,000を割るくらいですね。これを高いと思うか、最先端技術満載で5年はメンテナンスパックでトラブルフリーにカーライフを楽しめるなら安いと思うかは人それぞれでしょう。実際、新車に拘らなければ程度の良い現行Sクラスだって十分に購入出来る金額なのですから。

 

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 それでも、昔のキャッチコピーである『最善か無か』を、常に考えながら車作りに励むMercedes-Benzが自動車業界を牽引していることは間違いありませんし、登場の度に世間をアッと驚かす技術を盛り込んでくることはすごいの一言です。

 見積りを取り、試乗を終えて最新の車のテクノロジーに頭がクラクラする中で、15年落ちの愛車W210に乗り込んだ瞬間、何故かとてもホッとした自分が居ました。今みたいな多彩なドライビングサポートは無いし、もちろんデザインも現行と比較すれば簡素なものです。それでも乗り手を飽きさせない作り込みもまた、Mercedes-Benzの強みなのかもしれませんね。

 

 最後に、私のW210と最新型W213の主要諸元一覧です。

 

【W210】
【エンジン】自然吸気 3,200cc
【ミッション】5速AT
【全長】4,800mm
【全幅】1,800mm
【全高】1,415mm
ホイールベース】2,835mm

【W213】
【エンジン】ターボチャージャー 2,000cc
【ミッション】9速AT
【全長】4,930mm
【全幅】1,850mm
【全高】1,455mm
ホイールベース】2,940mm