40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【鉄道】 2017年 春のSL北びわこ号

 JR西日本が管理しています『C56−160』は様々な地域でイベント運行をしていますが、どうやら来年あたりに引退を控えている様子です。と言うのもSLのメンテナンスにはかなりの技術と維持費がかかってしまうこと、ホームグラウンドの山口県では峠越えの路線でSL自身に結構なストレスがかかっていて満身創痍な状態であること、また代替として梅小路にて動体保存されています『D51−200』が本線への登録をかけることから、平成29年度以降の去就が注目されています。

 季節運行されている『SL北びわこ号』にはC56もしくはC57が充当されていますが、基本的には前者がメインとして客車を引っ張っています。この北びわこ号滋賀県米原〜木之本の区間で1日に2本(午前と午後)の便があります。当初は往復で運転していたものの、今はどうやら米原→木之本の旅客扱いのみで木之本→米原においては回送運転になった様子。
また季節運行とは言え1年を通しての運転日数は10日ほどのみとなっています。たまたま出かけた長浜で運転日のことを思い出しまして、また時間もほぼピッタリだったことから入場券を購入してSLを拝んでみることにしました。

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 ホームに降り立ってビックリしたことは意外なまでに『鉄っちゃん』と呼ばれる鉄道ファン(マニア?)が少なかったことでした。それこそ大昔に同じ長浜駅でこのSLを見た時にはホーム上がカオスなくらいにごった返していたのですが…。周りを見渡しても小さな子ども連れの家族がパラパラと見られるくらい、人気が無くなってしまったのでしょうかね。それとも撮り鉄はもっと有名な撮影地に集結していたのかな?上の1枚は出発時のものでして、この後に盛大な汽笛を鳴らしてボシュボシュと動き出しました。

 このSL北びわこ号は他のそれと比較するとあまり煙モクモクを期待出来ないことで有名です。元々、SLって本当に上手い運転をした場合には黒煙はあまり吐かず白煙なのだそうで、黒煙はファンサービスの兼ね合いもあると何かで聞いたことがあります。だから、有名撮影地などでは意図的に煙の量を増やしてくれる運転士もみえるのだとか。逆のパターンだと『煙スカスカ』と呼ばれて撮影者が膝から崩れ落ちるわけです。SLって煙の具合も予想して写真の構図を考えるため、縦構図で構えてSLを待ち構えていたのに煙が無いと寂しく間抜けな写真になってしまうんですよね。

 次回の運転予定日は5月に2回とのこと。SL北びわこ号自体は年に何回か設定があるけれどもC56自体はあと何回、その姿を見せてくれるかが気になるところですね。

 

おしまい。