40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【お散歩シンガポール】 シンガポール弾丸旅行からのエコノミー症候群

 職場に有給申請するも無慈悲に却下されてしまった私、何とか週末のみでシンガポールを満喫出来るプランを探し当てて弾丸旅行をして参りました。

 私は中部圏に住んでいますため、ベースになる空港はセントレアになります。成田や関空とは発着数は愚か使用する機材もミニマムな典型的地方空港でありまして、21時以降はマニラ、北京、ホノルルとバンコクへの便があるのみと週末トラベラー泣かせなのです。私も普段の金曜日は23時くらいまで業務があるわけですが、この日ばかりは無理矢理18時にオフィスから逃げ出して一路セントレアへ。年に数回くらい見逃してくれと有給をくれなかった上司へ半場脅しをかけつつ、気分は泳げ鯛焼き君です。

 セントレアには19時半までに到着し、マニラ行きのセブパシフィック航空にチェックイン。LCCなので無料手荷物は7kgまでと結構タイトです、私は最低限の身の回り品とカメラで6kgジャスト。まるで登山に行くために装備品を極限まで削っているかのような断捨離具合であります。
セントレアには銭湯があり、とりあえず1日の汗を流してラウンジで飲み物と購入した天むすを詰め込んで21時にボーディングしました。

セブパシフィック航空はフィリピンの航空会社で基本的に日本人乗務員は搭乗していません。日本のおもてなしとは異なるものの、フィリピン独特のユルい雰囲気でお出迎えされながら指定した座席へ。LCCなので座席指定は有料になりますが、4時間を超えるフライトで最後尾の通路側を確保したかったから追加料金を払ってゲットしておいた訳です。

機材はA321neoと呼ばれる最新のもので、レカロ製のシートはとても薄く設計されているため足元がA320と比べて明らかに広いです。この日の搭乗率は80%程で私の隣は空席、運良く3シートを独り占めでANAのカウチシートの如く快適な移動となりました。

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日系のエアラインはほぼ女性のみでキャビンクルーが構成されていますが、海外だと男性もよく見かけます。名古屋からマニラではこの陽気なイケメンと仲良くなれました(笑)
ちなみに今回のカメラSONYのα6300に10-18mmを装着して最軽量な組み合わせにしました。狙いは狭い機内でも機動力を発揮するためです。上の画像は18mm寄り(APC-Sで27mm)の画角ですが、下の画像はワイド端の10mm(APC-Sで15mm)になります。

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狭いギャレーでもご覧の通り余裕でフレームインします、角度によっては超広角独特のパースが付いてしまうためトリッキーであるものの旅レンズとしては個人的に超オススメの1本になります。

 時間的にシンガポール直行便に乗れなかった私はマニラでトランジットとなります。シンガポール行きまで5時間待ち…入国したところで何も出来ないし入国料を取られるし、何より治安が心配なのでこのまま乗り継ぎしちゃいます。

名古屋ではマニラまでのチケットしか発券してもらえなかったため、ここで深夜のマニラで乗り継ぎ方法を。
飛行機から降りたらまずはイミグレーション方面へと進みますが、ここでうっかり入国してしまうと入国料を取られたり再度のチェックインなど面倒なことばかりです。それと係員によっては知識無いのか「入国しろ」の一点張りになりますが、それは無視してイミグレーションを正面に見て左手へ進んで下さい。そこに乗り継ぎデスクがあります。深夜は業務を一旦中断していますが、暇そうにスマホをいじくっている係員に乗り継ぎたい旨を説明するとパスポートを没収されて待合所へ通されます。大体深夜2時くらいまでここに入れられてパスポートは預けたままになり不安になるかもしれませんが心配無く。でも異国でパスポートが手元から無くなると精神的に不安にはなります(^^;
2時過ぎに待合所にいる全員を係員が別の部屋へ案内し、それぞれに行き先など確認した上で手荷物検査から秘密のエレベーター乗って乗り継ぎ便のゲートへと送ってくれます。基本的に簡単な英語さえ喋れればOKです。この日は日本人は私のみ、シンガポール行きも私のみ、あとは全員セブ島へ行く方々でした。

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深夜でも幸いカフェなどは開いていました、去年同じルートでシンガポールへ行った時には全て閉まってたから嬉しい誤算です。適当なお店入って、ビーフハンバーガーを注文したはずが出てきたのはツナサンド…こんな語学力の私でも何とかなるから海外なんて恐れることはありませんって。

 乗り継いだシンガポール行きもセブパシフィック航空になります。こちらはほぼ満席ながら、又しても隣は空席でラッキー。あまりに機内の冷房が効いていたためホットチョコレートを飲むことに。最後尾の座席なので、すぐ後ろのギャレーへ行って注文です。

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お姉さんが手際よくインスタントの砕けたチョコチップを紙コップに放り込んで熱湯を注ぎ込み1分で完成、それでも美味しいのが旅行マジックです。まあ値段も200円しないくらいだし、クルーの方々と雑談する良い機会にもなります(笑)

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この便はシンガポール到着後、ターンアラウンドとしてマニラへ戻ると言っていました。セブパシフィック航空はマニラを拠点にして日本はもちろんオーストラリアやドバイにも就航しているため、距離によっては現地で1泊することも多い様です。とまあ、そんな話題にも答えてくれますしフレンドリーなクルーばかりなので皆さんも是非。余談ながらセブパシフィック航空の皆さんは基本的にお喋り好きなようでギャレーからは絶え間無くクルー同士のお喋りが聞こえてました(笑)
日系会社と比較すれば良くも悪くもユルい辺り、私は好きです。

シンガポールへは9時半にランディング、最後尾に座った私は降りるのも最後になるのでクルーとまた雑談しつつ、コックピット扉が開いていたからキャプテンに挨拶したら「おう日本人の小さなオッサン、入って来な」とばかりにまさかの立ち入りOK貰えちゃいました。テロがあって以降、多くの航空会社は着陸後もコックピット開放は禁止されているので貴重な体験なんです。

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写真も撮らせてもらい感無量と思いきや、おもむろにキャプテンが「記念にキャプテンシートに座らせてやるよ、カメラよこしな」とエスコート。普通なら機内清掃などで乗客をさっさと降ろそうとするのに何て神対応…。

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最近ますます太った一般庶民独身オッサン、キャプテンシートに収まるの図。嗚呼、幼稚園の頃の夢はパイロットになることでした。夢は散るも37歳にして初のキャプテンシートは感激でした。
そしてキャプテンからプライベートアドレスとFacebookのIDを頂き、今ではオンライン上で繋がっています。名古屋へフライトある時には最大限のおもてなしをする約束もしました。

 やって来ましたシンガポール。イミグレーションは難なく通過し、前回は鉄道でダウンタウンまで移動したから今回は市バスにしてみます。T2とバス停は直結していて、ものの5分でバスが見えます。36系統に乗ればマーライオン辺りからオーチャードストリートまで乗り換え無しで行けますよ。

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乗るには交通カードが便利ですが、バス停には売り場とチャージ機が無いから空港内で準備が必要です。現金でも乗れるけれど、お釣りが出ないため高額紙幣しか持っていないと悲惨な目に遭います。たしか2.6SGDだったかな。マーライオンまで30分くらい、オーチャードまで55分くらいになり、車内放送や電子掲示板がありません。目を皿にしてバス停の名前を追い続けるかGoogleマップで現在地を確認して下さい。また車内は凍える程に冷房が効いていて、私はジャケット羽織ったくらいです。

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 ちなみにシンガポールの目的は最近になって復縁向けて関係修復中の彼女に会いに行くことでした。滞在20時間の弾丸だったし夕飯食べてカフェ行ってくらいしかだったけれど、こうでもしないと会う機会すら無いので…。お互いに空白の期間のことについては何も語らないのですが、4Cのこと知ったら八つ裂きにされるかもしれへん。

 さて、帰りは始発の市バスで空港へとんぼ返りし、8時の飛行機に飛び乗ります。復路はJAL、貯まっているマイレージを使っての帰国です。チェックイン時に250SGDでプレエコにアップグレードを薦められたけれど貧乏性の私は0.5秒でお断りし、庶民らしくエコノミーに身を預け離陸と共に爆睡…機内食はビックリするくらい不味い…もとい私の口に合わず、一口だけ頂いてまた爆睡…4時間程寝た後にトイレへと立った瞬間、左足の付け根に鋭い痛み走りました。
寝違えたのかと気にもしなかったこの痛みは帰国する頃には太ももの内側に激痛を伴い、翌日には歩行すら困難になったのです。たまらずクリニックへ転がり込んだところ、エコノミー症候群にかかっていることが分かりました。
このお話は次回エントリーにて。

てな訳で、ブログエントリーしている間に時代は平成から令和になりましたね。この10連休、きっと皆さん旅行に出掛けたり有意義に過ごされているかと思います。
私は飛び石で出勤がありますし、そんなピーク時の旅行代は捻出出来ないし、まだ足が痛いので大人しくしています。それでも久々に海外旅行っぽい事も出来たから満足している訳であります。

今度はバンコクでも行きたいな、基本は東南アジア大好きです。


おしまい。