愛車の4Cではツーリングを除いてあまり遠出はしません。不用意に距離を伸ばしたくないって事もありますけど、長距離を運転すると4Cの排気音が私の脳波と絶妙にマッチングするのか決まって1時間程で睡魔が襲って来るんです…。
でも今は大丈夫、極楽仕様の代車Guliaだからどこまでもドライブに行けるだろうと今回は日本海沿岸の舞鶴までロングライドして参りました。
目的は3つ。
1. アスカ&Ninja250に会いに行く。
2. 舞鶴港での港イベントに参加する。
3. Guliaで遠出する。
そんな訳で往復300km超の日帰りドライブをお伝えします。
9月22日
住まいから舞鶴港までは下道で約3時間とGoogleマップで計測されたことからまだ夜が明けぬ午前4時半には自宅を出発です、初秋のこの時季まだ空は闇に包まれていて無駄にワクワクしてしまう単純な思考回路に乾杯。
下道で行こうとしているのは節約の点以外にも、そもそも田舎道を駆け抜けるから信号など少なく、味気ない高速道路を走り続けるより楽しいドライブになるからであります。
中秋の名月が正に舞鶴の方向で輝き続ける中、長浜を越えたあたりで空は明るくなり途中のワインディングロードでは地元ナンバーのフルノーマルなヴィッツが鬼っ速で、それに金魚のフンんのようにぶら下がって走ったから見知らぬ道でも楽が出来ました。
グランドツーリングとしてGuliaはとても優等生でして、特に高揚するようなサウンドは奏でません。ほぼ音もなくスルスルと加速して行く感じだからトンネルで窓全開にしても排気音は聞こえて来ません。Bluetooth接続したスマホの音楽が高級なスピーカーから心地よく流れ、景色に溶け込んで行きます。
ノンストップで1時間半あまり、中継地のメタセコイヤ並木に到着です。
ここで午前6時手前。
私のお薦めは日が昇る前に撮影してしまうこと。
強い朝日に照らされると直射日光と木の影でコントラストが付きすぎてしまい、白飛びor黒潰れな写真になってしまいがちだからです。
また、この時間であればまだそこまで撮影目当ての方は多くなくて構図の自由度は高いです。
早朝から頑張って駆け付けた方々は結婚式の余興で使う写真撮影をしていたりドローンでメタセコイヤ並木を上空から撮影など、思い思いにこの美しい景色を楽しんでいます。
私は前日に購入しておいたコロッケパンを木陰で頬張り小休止。
ここからは一気に舞鶴港を目指します。
道中に立ち寄った日本海沿岸の景色も素晴らしかった…クルマを降りた瞬間に野生の鹿の親子と鉢合わせになってお互いフリーズしたし(笑)
鯖街道に入ると道は徐々に混み始めて一時は14.3/Lを叩き出した平均燃費は到着時にはこんな感じでした。それでも十分に優等生ですね。
私が大学を卒業して最初に就いた仕事が設計建築事務所の管理部で、まあほろ苦い思い出ばかりが未だに夢の中ですら出てくるのですが、そのせいか建築物…特にレンガは大好きであります。
ここ舞鶴港には12棟のレンガ倉庫が健在でして、目の前に広がる雄大なそれにいきなりテンションMAX(笑)
窓枠などのアーチ部分が特に心に刺さります、たまらんです。規模は1/10でいいからこんな家に住んでみたい…。レンガ作りのガレージに愛車を収めて革張りソファーを無造作に置いて穴が開くほど見つめていたい。
建物内は案内所、展示室、お土産屋、レストランなど様々でして、当時の鉄道も展示保存されていますよ。
しかもこの機関車、運転席にお座りOKな太っ腹。
座ってみるとその狭さにビックリします。
さあ貴方も恥ずかしがらずにこの鈍く光るマスコンを握り締めて「出発進行」と童心に帰って下さい。
さてさて、本日の舞鶴港では海上自衛隊の桟橋解放と同時に痛車のイベントがこの赤れんがパーク内で開催されていました。朝から45台もの痛くも熱い改造車が続々と搬入されています。
なんとこの青いホンダのアコードクーペは左ハンドルの並行輸入車。しかもエアサスを組んであって展示中は地面にスラムドしていました。
せっかく間近で拝める貴重な機会なので何点か写真も撮りましたよ。
なんとも懐かしい匂いがするS13シルビア。私が免許を取得した18歳の頃に欲しかった1台で、当時は頭文字Dの効果で180SXにこのシルビアの顔面を移植したシルエイティなんて派生も大人気でした。
しかも天に向かってそびえ立つガルウイングまで導入されています、私の青春時代の象徴であります。
ガルウイング繋がりでこちらは最新のクルマ、S660をコッテリとモデファイしていますね。
ここで注目なのがドアに貼られた女の子のステッカーがガルウイングを跳ね上げるとちょうど直立になるところ。いやぁ細かいところまで計算されています。きっと改造費と車輌代でジュリエッタの新車が買えるくらい注ぎ込んでいそうです。
ムムっ、これはけしからんラッピングです。
前を走られたら女の子の顔より大きなおっぱいが否が応でも視界いっぱいに飛び込んで来るじゃあありませんか。
でも、実は通好みなモデファイがされていました。センターマフラーと17インチのホイールをツライチに収め、しかもローダウンでフェンダーにタイヤが干渉するからフロントフェンダーのタイヤハウスには切り込みを入れてありました。
ええ、元改造車乗りの私はちゃんとしっかり見ていますよ、しかしけしからん、実にけしからん(ノ∀`)
…とまあ、濃ゆい世界と濃ゆい改造がてんこ盛りで意外や意外、ものすごく楽しかったです。そもそものチューニングが私の青春時代と同じような内容で(追加メーターやロールケージ、ガルウイングやタービンなどエンジン系チューン)、ただただステッカーでデコレーションんしてあるだけと思いきや本気組とも呼べるフルチューンなんですね。
そしてこちらが私がどうしても見たかった念願のカワサキNinja250エヴァンゲリオン2号機仕様。
今回はタンクメンテナンス中で見れなかったけれど、2号機パイロットのアスカの声優であり超有名な宮村優子さんの直筆サインが入っている世界で1台だけの垂涎モノな仕上がりになっています。
152cmと小柄な子がバイクを操るなんてカッコ良すぎます。しかも適度にモデファイされている様子でマフラーはヨシムラのチタンがインストールされていました。ご本人曰く「とても快音」だそうです。
午前中はエヴァレーシングのレーシングスーツ姿で午後には2号機のTシャツにチェンジされていました、どちらも可愛かったです:-)
あと舞鶴港での定期イベントとして3月~11月の休日を中心に港内の観光船が出ていることを知りまして漏れ無く参加です。乗船料金は¥1,300で30分の船旅が楽しめます、ガイドには海上自衛隊を退役された方がボランティアで乗船していてコアなネタを次々とアナウンスしてくれました。
巡回船のやまと。北朝鮮などの密漁に目を光らせています、ただ武装していないため任務は非常に危険です。
ヘリコプターが着艦出来るキャリアー。
見た目はまんま小型空母ですね、船の知識はほとんど持ち合わせていないけれど海上から間近で見る迫力は言葉で表せないくらいの威圧感です。
造船中のタンカーはパナマ運河をギリギリ通過出来るサイズとのアナウンス、てことは相当巨大な部類ってことです。
来ましたイージス艦、レーダーに捕捉されないようエッジが効いたデザインでこれまたカッコいい…。
少し前までインド洋に派遣されていた一団です。
いいよいいよとニヤけながら連写しまくってました。
この板の部分から電磁波を出すそうで、仕組みは電子レンジと似ていると説明がありました。ただ発する電波は恐ろしく強いらしく、もしこの場で電磁波を喰らったら一瞬にしてスマホなどは壊れるらしいですよ。
船首をかすめながら観光船は船着き場へと戻り、あっという間の30分が終わりました。
この船は港内を半時計回りでクルーズするので、少し早めに並んでおいて右側の席に座ることを強くオススメします。
赤れんがパークに戻ると、ゆいにゃんさんが休憩でお昼を食べに行かれるところだったのでご一緒させてもらい「呉焼き」とネーミングされた焼きそばをクレープ生地で包み込んだモノを食してもました。初めて見たメニューだったけど美味しかった、船酔いしないようにお昼を我慢していたから余計と美味しかった、可愛い子と昼食が取れたからすごく美味しかった(笑)
どれも単純だけど重要なことです。
食後も合わせ1時間ほど無駄話にお付き合いいただき少し遠かったけれど舞鶴まで来て本当に良かったと達成感に浸りつつ、時計は15時を回ってそろそろ帰路に就くことに。
元来た道を自宅へ向けて戻ります、時々左手に見える日本海を眺めつつ…
メタセコイヤ並木を通過したのが17時手前くらい、観光客でごった返していました。やはりクルマやバイクの写真を撮れる時間は早朝に限られる様子ですね。
ここから先、長浜方面に抜けるつもりがまさかの大渋滞にハマりまして、しかも抜け道が無いからさあ大変。福井から米原へ通じる道なのでこの時間帯は観光客が一斉に帰るところだった様子でした。
こんなのどかな田園風景から300m程で前が詰まり、そこから500m進むのに20分…orz
翌日は仕事で4時起きだったこともあり、渋々ながら木ノ本から高速道路で一気に自宅までワープして18半くらいに戻れました。でも大渋滞でガソリンを浪費するくらいなら、せめて米原までだけでも高速道路に乗ってしまった方が結果的に良いかと思います。
1日乗り回しての最終燃費はこんな感じ。
やはり今時のクルマは優秀ですね、エアコン使って渋滞ハマってでも13km/L超えて来るんですから。
しかもGuliaのシートが快適だったからそこまでの疲労感は無く、腰痛持ちの私でも平気でした。
とまあ、約14時間の日帰り旅行は大成功で幕を閉じた次第です。唯一の心残りはせっかく日本海側まで出たのに海鮮を何も食べて来なかったことですかね。それは次回以降の楽しみに取っておきます。
おしまい。