30代の日々徒然

独身一般市民の備忘録

【日々徒然】 新社会人の君へ

 1月~3月は例年通りに翔ぶが如く過ぎ去りまして。今年は例年よりも桜の開花が早かったこともあって木々を眺めても花びらは落花盛ん…、新入生よりは新社会人が満開の桜にタイミングが合った感じでしょうか。4月1日の通勤電車にはピカピカのスーツに靴、鞄で着飾りつつも少々不安と緊張な面持ちをしたフレッシュな方々を見かけて少しほっこりしたのも束の間、駅では朝から顔面蒼白でホームにへたり込んでしまっている男の子を目にして心配にもなりました。きっと真面目な子で極度に緊張してしまったのでしょう。でも大丈夫、社会人になれば日々図太くなって行くし気づけば社畜と言う名の奴隷になっているから(笑)
…と、社会人として18年目を迎えて色々と汚れてしまった私にもウブな青春の1ページだってあったんだと回想した次第です。

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 クルマにありったけの青春とバイト代をつぎ込んだ大学生活から得た結果は見事なまでの採用不合格通知の山、就職氷河期とは言え因果応報とはこの事だと頭の中は蟻とキリギリス状態。そんなことを言っても就職をしなければ向かう先はプーさんだと焦って、とりあえず向かった就職フェアで失礼ながらも「適当に」説明会を受けた会社でそのまま面接に進みもぎ取った本採用は予想以上の大失敗でした。

聞こえを最大限良くする様に、あえてOA機器販売の営業職…とでもしておきますが、学生生活にピリオドを打って社会人の扉を開けるには十分過ぎるくらいに落胆を与えてくれた会社でありました(笑)
業務を始める前には一丁前に「新人研修」があり、東京本社の前からバスで拉致…もとい向かった先は不思議なことに当初の説明である富士ではなく福島。しかも携帯の電波がまるで入らない山奥で、ここではひたすら社訓と根性論を叩き込まれた覚えしかありません。ここで仲間の6割程度が脱落しました。数日間の研修で何かを洗脳されたかの如くして戻って来たら翌日からは福井へ研修。ここでは先の根性論に加えて結束力を高める主旨なのか40kmのトレイルが待っていました。福島の研修で生き残った4割の半数が夜中のうちに消息を経ち、社会人って大変なんだなと遠い目で悟った訳です。

で、私がその会社で迎えた業務初日。実は初めて入る事務所では諸先輩がすごい勢いで営業コールをしています…が…何故か彼らの声をかき消すくらいの大音量でミニコンポからは浜崎あゆみユーロビートが垂れ流しになっているじゃあありませんか。一体これは何なんだと呆気に取られたまま昼休みに入ると、今度はCoCo壱のカレーをテイクアウトしてきた部長が死にそうな顔をした部下の1人にそれを渡しています。中身は激辛のカレーで売り上げ未達の彼への罰ゲームと…更に周りはカレーを完食出来るか否かで賭けていて掛け金はまさかの1人1万円。いくら怠惰な大学生活を送ったボンクラの私であっても、その異常な世界にはドン引きしたことは言うまでもありません。

午後になって私は先輩に同行して営業のイロハを学ぶことになりました。しかしこの先輩も顔面に覇気が無くて今思えば明らかな鬱状態まっしぐら、客先へ行ってかれこれ2時間くらい粘ったでしょうか…まあ言っては何ですがビジネスホンの買い換えなんて故障でもしない限りしませんよね、案件は見事にポシャって死にそうな先輩が本当に死にそうになった様を見せつけられました。夕陽に照らされる公園のベンチに座ったまま動かない先輩、うつむいて足元を見たまま何かを唱えている先輩、どう声を掛けたら良いやら検討もつかず立ちすくむ私。

やがて日没から真っ暗になった頃に、先輩がようやく声を発してくれました。
「とりあえず今日はもう直帰して大丈夫だから帰りな…部長には報告しておくからさ…」
うん、私はこれで全てを悟りました。この先輩は間違いなく私に「ここで働いちゃダメだ」と全身で訴えてくれたのです。こうして私は速攻で人事に辞表を提出、新社会人デビューは1日にしてゲームオーバーでめでたくプーさんになったのでしたとさ。めでたしめでたし。

なーんて黒歴史の持ち主ですが次に入った会社もなかなかのもので、4年半でうつ病を発症するイベント盛りだくさんの仕事でした。まあ、これは次のエントリーにでも取っておきます(笑)

結論として言えるのは、こんな頭の悪い私でも40歳を迎える今となっては良い会社に転職成功し、人並みのお給料をいただき、アルファロメオ4Cを購入したり昨年までは毎月の様に海外旅行に出掛けたり、35年ローンで家を建て、素敵なお嫁さんだって巡り合えたってこと。
もちろん勉強に励めば大学卒業と同時に良い会社へ入社出来るし人生設計も容易でしょう。でもそれが全てじゃないです。失敗しながら学べばいいし、若いうちは会社にしがみつくことも無い、自分を大切にして是非とも色んな経験から自分を磨いて欲しいものですね。

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あ、なんか思い出しながらこのブログを綴っていたら目から汗が出てきて止まらなくなった(笑)
過去の自分にお疲れ様、いまの自分によくやった、未来の自分に頑張れ、そう心で叫びながら1日1日を楽しみましょう。


おしまい。