40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Roadster】エアコン修理と改めてユーノスロードスターを問ふ

 私の完熟トマトと言いますか、レッドホットチリペッパーと言いますか、とにかくそのスタイリングとキャラクターに乗れば乗るほどに惚れ込んでいますユーノスロードスターがエアコン修理から戻って来ました。ウレシスウレシスー♪

先のブログエントリーで簡単にご説明しました通り、1990年5月生まれの32歳となる私の可愛い可愛いユーノスロードスターはR12ガスで動作するエアコンが完全に沈黙して生暖かいそよ風を排出するたけの温風機となっていたのでした。それをコンプレッサーやエバポレーター交換でR134a代替ガスで動くように修理してもらい夏場でも快適なドライブを楽しめる本来の姿に復活させた訳でございます。ありがとう私の頼れる主治医様、さようなら15人の愉快な諭吉たち。

 クルマが手元に戻って来た日は嬉しくて嬉しくて140km程をグルっとドライブしたけれど梅雨入り前の晴天に心躍ってしまい常時オープンにしていたからエアコンは使わず(笑)
降り注ぐ紫外線を身体いっぱいに浴びて夜は火照った身体を冷やすのに必死で翌日は早くもミディアムレアに焼き付いた肌を見ながら早くも初夏の訪れを感じるのでした。脳の無い…もとい能の無い流石に私も学んだのか、近場の買い物に関してはクローズにして走ることにしてラグビーと同じ15人のスタメン諭吉と引き換えに得たエアコンの恩恵を全身で感じてみることに。早朝から洗車して、出掛けるまでオープンにして天日干しした車内も相まって否が応でもテンションは高まります。気温計は早くも30度を指し、エアコンの初陣には相応しいコンディションじゃあありませんか。

暖機を終えておもむろにエアコンスイッチを捻れば、丸いレトロとも言える吹き出し口からは冷たいとまでは行かずとも涼しい風がスコココココ…と控えめに流れ出て来ました。いくらネオクラなクルマが良いとは言えども、やはり現代の酷暑にはエアコンは必須であり私の心の中ではベートーヴェン交響曲第9番第4章『歓喜の歌』が高々と鳴り響くのでした。



実に不思議なことにエアコンは最強にしているのに待てど暮らせど車内が涼しくなりません。ルーバーに手をやり確認すると風は確かに涼しいのにおかしいなと首を捻ることしばし。なるほど謎は全て解けた。まず第一に私が洗車後から出発まで雲一つ無い晴天下で幌を開けていたせいで室内のありとあらゆる素材、特にファブリックシートが太陽熱を存分に吸収して天然シートヒーターになっていたこと。そして頭上から見えない圧がかかる様に降りて来る熱気は黒い幌がこれまた頼んでもいないのに太陽熱を車内へとなんとも効果的に送り届けてくれているのでした。いくら小柄な私と言えども、狭い車内で頭あたりは幌からの熱、背中と座面はシートに蓄積された熱を受けていれば、エアコンの風が頑張って冷やしてくれるのは私の腕くらいのもの。更にオマケで、オープンで駐車していたから鳥がウンチと言う名のクラスター弾をセンターコンソール付近に落として行きやがったコンチクショウ!!
カップホルダーからサイドブレーキあたりが糞まみれじゃないかコンチクショウ!!

 結論、夏場にユーノスロードスターに乗りたければ以下の掟を守るべし。
⇒オープンドライブは明け方か日暮れ、夜に限定すべし。
⇒少しでも快適な温度の車内を手に入れたければハードトップを装着すべし。
ハイ、なので次なる目標はハードトップが欲しいデス!
ずっとヤフオクで探しているけど、なかなかお値打ちで程度の良いハードトップが出てこないんですよね。特に物のサイズが大きいから基本的には手渡し前提ってことであまり遠距離だと交通費が痛いし。出来れば赤か黒で見つけたい、実は少し前に割と近県で赤いハードトップが出てそれを狙っていたんですよ。一度は私が終了時刻を失念して他の方に落札されていたものが何故か復活して再登場していたため、喜んで入札し最高入札者のまま落札まであと数分ってところで出品者が何も通知せぬまま突如出品取り消し。そしてまたすぐに出品していたので、絶対に入札価格が思ったより上がらず意図的にキャンセルされたのだと。その後も何度か再々出品されていたけれどもやり方が気に入らず見送った次第です。私が入札した際も『最低落札価格の設定無しの売り切りです!』とか言っていたくせに汚いわ、セッコいわ、これが大人のやり方かー!!って枕に顔を埋めて叫んでいたとかいないとか。
まあ、その後も定期的に探してはいるけれど発見に至らず。尤もハードトップのメリットは剛性アップと車内の温度管理だけど、デメリットはいつでも気軽にオープンに出来ない点と置き場に困るって事ですね。それでも焦らず気長に探すことにします。

 あとは、ユーノスロードスターの私なりのオススメポイントはですね…
①とにかくスタイリングが最高に良い。
低く構えたボディは柔らかな曲線を描きながらテールはシュッと窄んでいます。本当にこのリアフェンダーからの絞り込みが今時の攻撃的とも言える尻上がりなデザインばかりのクルマとは違ったエレガントとさえ言えるデザインで惚れ惚れします。また4気筒エンジンながらもデザインの良さからロングノーズに見えるところも素晴らしい。
②何もないが最高、シンプルな機能。
今日のクルマから見れば「動く」と言うクルマの最低限の機能以外ほとんど何も実装していない作りがまた良かったりします。もちろん、安全面で言えばABSやエアバッグ非搭載ですし剛性なんてフニャチンもいいとこです。でもユーノスロードスターのキャラクターからすれば、下手にそれらで人馬一体感をスポイルされない事が逆にプラスへと働いているのだと私は考えています。
③買い物や通勤であっても『Fan To Drive』であること。
非力なエンジンでボヘヘヘヘーとモッさい加速して行くし最高速もしれてますが、ステアリングはとても素直であるために交差点一つ曲がるだけでも楽しめるし、4Cみたいなホイールスピンを伴う鬼加速なんてしないから日常的に使いきれるエンジンであるのがかえって面白く、乗り手の運転技術を映してくれる鏡の様なクルマであります。今時のアクセル踏めばドカンと加速し、大口径ブレーキ&キャリパーである程度のスーパーレイトウルトラブレーキングも許容してくれるクルマと違い全てにおいて『2手先を予測した運転』を求められます。逆にそれがピタッとハマった時の快感と言えばなかなか言葉では表せないくらいで、思わず口角が上がりますよ。側から見れば気持ち悪いスマイリーの完成であります。そしてかなり低いシートポジションも相まって市街地トロトロ走行でも本当に楽しいです。
④クルマそのものがお洒落であること。
これはあくまで私自身の偏見ではありますが、パリッとした個体で下手にサーキット仕様にしていないユーノスロードスターはある種のファッションであると思います。例えるならローバーミニや日産フィガロの様な、乗り手もお洒落に拘りたくなるクルマ…みたいな。私はユニクロ無印良品大好き人間で、服の大半はアウトレットで買い漁る人間ですけどそれでもよそ行き用の眼鏡や時計、靴にベルトなどなど、ある意味アルファロメオ4Cに乗るより服装に気を付けているような感覚があったりします。

などなど、朝マックのソーセージエッグマフィンを頬張りながらくだらぬウンチクをラップトップのキーボードに吐き出していますが兎にも角にもユーノスロードスターはバブル期に日本が産み出したマスターピースでありこの先もますます愛される名車の1つとして不動の地位を築き上げて行くと信じる次第です。


さーて、今日は有給。今から久しぶりの映画館でトップガンを鑑賞して参ります。待っててくれよマーベリック、涙腺崩壊しても干からびない様に朝マックでゼロコーラのMサイズも飲み干して準備万端でございます。作品自体が2時間超えの大作なので、これが涙袋からでなく膀胱から溢れ出さないことを祈りつつ今日も皆様良い1日を。


おしまい。