40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Alfa Romeo】 ジュリア再評

 私のファーストカーであるAlfaromeo 4Cがディーラーへ車検に旅立ちました。正直に申せば今回の車検を機にクルマの入れ替えをしようか結構迷っていました。
衝撃のプランA : 現状の2台を売却してルビーストーンを纏ったケイマンT1台へ統合。
進撃のプランB : まず4Cを売却してホンダのシビックtypeRを予約。ユーノスロードスターを足車で持ち価格的に見合うロータスエリーゼが出た時点でロードスターからエリーゼへ乗り換え。数年後にtypeRとエリーゼの2台体制。

それでも、4Cの持つ独特すぎる世界観に見切りをつける決心がつかず3回目の車検を通して4Cとの蜜月をもっと楽しむ答えを出した次第です。世の中の大体のクルマって雑誌かYouTubeかで何かしらの酷評を受けている中で4Cって不思議ととことん高評価なんですよね。そこには『何せあの適当なアルファロメオだから』なんて免罪符が見え隠れしている部分もあるかもしれませんがそれでもここまでギリギリを攻め続けた量産ベースのクルマって、この先はもう出て来ないと断言出来ます。また車検から上がって来たタイミングで整備明細などは改めてエントリーします。

 で、今回ディーラーからお借りした代車がなんとなんとのAlfaromeoジュリアであります。

チガウコレジャナイ

数年前に他のディーラーで4Cの修理の際に赤いジュリアをお借りした経験はありますが、今お世話になっているディーラーでは『サイドブレーキが利かないジュリエッタ』とか『異音まみれのパンダ』なんて『ああ、それイタ車だから』でなんとか許される(?)クラスの代車しか見た事が無かっただけに驚きももの木20世紀です。しかも走行距離わずか530kmの筆おろしが済んだばかりの無垢な個体であります、これはテンション爆上げ。

ジュリアは実質的なマイナーチェンジでグレードに変更があり、以前乗った赤いジュリアは『スーパー』と呼ばれるベーシックグレードだったのが、今回は『ターボ Ti』と名付けられたスーパーに変わるベーシックグレードになります。
私の貧弱な記憶力を手繰り寄せれば、大きな違いはスーパーが片側出しマフラーだったのに対してこのターボTiは左右2本出しであること、フロントフェンダーにTiのエンブレムが備わったこと、インターフェースが見直されてナビが標準装備になり、スマホとのリンクが分かりやすくなったこと…ただ、大きなマイナスポイントとしてはパドルシフトが消滅した所ですね、これは普段からパドルシフトを多様している&MTも運転する私にとっては本当に惜しいポイントです。


8ATを積んでいるジュリアなので、シフトレバーを握って激しく前後にシフトチェンジするよりもパドルシフトでコクコクと変速をキメたいもどかしさに悶えてしまいます。

 ただ基本的にはとても良いクルマです。今回は以前の様にロングドライブに連れ出す時間と機会を設けられずに街乗りメインとなったけれども(とは言えお借りしている間に250km程度走った)個人的に良かった点と、ここが変わればなぁって点をまとめました。

Great!!
アルファロメオであること
⇒自己満足の世界ですが、このセダンにはドイツ御三家でなく熱いイタリアの血が流れているってだけで軽く白米3杯いけます。

◎シートの具合
⇒腰痛持ちの私には極めて重要なポイント。見るからに肉厚なシートは適度な張りがあって不自然に沈み込まず乗りやすい。

◎燃費
⇒田舎道やバイパスメインで大体13km/L程度で推移していました。

◎ハンドリング
⇒ビックリするくらいにシャープです。頭の入りがとにかく良い。

Good!
◎スピーカー
⇒私のクルマが2シーターでサラウンドシステムが無いってこともありますが、Bluetooth経由でも音響が良いと思えました。

◎トランクの積載量
⇒必要十分ですね、強いて言えばもう少しフロアが低ければ荷物を載せやすいってくらいです。

◎ブレーキ
⇒よく効きます。ただ効きすぎで停止時にスーッとショック無しに止まる動きが他のクルマと比べて難しいかも。そしてブレーキダストがすさまじい。

Soso
◎デザイン
アルファロメオならばもっと攻めてもよかったかなと思えるプロポーション。サイドからリアにかけてもっと個性があればよりロメオらしくなる。

◎後席の足元
⇒サイズで言えばメルツェデスCクラスやBMW3シリーズのクラスだから仕方ないか。もう1サイズ大きなクラスだと後席の快適性と存在感が向上してなお良し。

◎スマートキー
⇒現行モデルだとケースがモノクロ基調となって大人しい印象。せっかくだからアルファレッドやフルカラーのエンブレムが欲しいです。

Not Good..
◎Aピラー付近の死角
⇒私のシートポジションも関わっている可能性があるので個人的意見です。Aピラーの太さと巨大なドアミラーでとにかく見えない…。

◎腰高なドア
⇒ガラス面の高さが無いのか、特に助手席側の路面からガラスまでの死角が大きく感じます。路面からの突起物など見落とさないか心配。

◎フロントウインドウ
⇒見た目以上に上下方向に大きなガラスなので、ウインドウ上部に色がついてハーフシェイドガラスを採用して欲しい。多分4Cよりもガラスが寝ている印象。

Bad...
◎エンジンサウンド
アルファロメオなのにまるで面白味の無いサウンドジュリエッタの方が余程ご機嫌なサウンドをばら撒いてくれるのに…

◎フロントのナンバープレート処理
⇒日本のダサいプレート形状じゃあ仕方ないとは分かっているけど、とって付けた感が強すぎるこのプレート位置…

◎ナビの性能
⇒何世代前か分からないくらいに性能の悪いナビ…余程詳細な縮尺にしないと幹線道路しか表示されず、店舗の表示も化石みたいに古いのはどうかと…

とまあ、それぞれ短評で講釈垂れてみました(笑)
ただ全体的に言えば『アルファロメオ』って贔屓目フィルターをかけても、よても良く出来たクルマであります。何よりFRセダンってところすら今では貴重な存在ですし、私が吐き気すら覚える『セダンにリアワイパー』って究極にバランスが悪い装備が無いところも個人的には高ポイント。あれはいただけません。

ひとたび走り始めればとても素直なハンドリングとそこそこ俊敏なアクセルレスポンスでロングドライブも全くもって苦にならず、シートヒーターをポチっとすれば腰痛持ちの私には極楽浄土が待っていました。

 例えば同じクラスの他メーカーと比較しますと…メルツェデスCクラスのエントリーモデルが596万円、これにレザーパッケージをつけると約620万円です。BMW3シリーズだと576万円、アウディならA4を似た仕様にすれば584万円あたりを指しています。
その点ジュリアは初めから快適装備テンコ盛りで573万円、これだけでお買い得にすら思えてしまいますよ。

え、私ですか?

もし持つ機会があるのであれば認定中古でもっとお安くお買い上げ、もしくはもうちょい予算を足してやはり認定中古のクアドリフォリオに行きますがね。そもそもセダンならネオクラでメルツェデスW126が欲しい。おっと、なんか脱線し始めたのでこの辺りで〆ておきます。せっかくだから今度はステルヴィオも乗ってみたいな。


おしまい。