40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【日々徒然】カフェ開拓と無慈悲なポルシェ

 師走の週中にポンと入れておいた有給のお話。

2022年は引き続きコロナ禍において海外旅行なども行けるはずが無く、むしろ仮に渡航出来る状況であっても円安と物価上昇で予算的に行けるはずも無く…私の有給は毎月月曜日にポンポンと取っていましたため土日と繋げての3連休が多かったです。業界柄、夏休みが固定されていないことも手伝ってこの様な分散した取得が可能なのは私の環境としては非常にありがたい限りであります。

そんな訳でこの日は一人でぶらりとお出掛けしました。

 まずは代車でお借りしているアルファロメオジュリアでお気に入りの快走路をドライブしようと朝の7時過ぎには家を出たはいいものの、見事に通勤渋滞にハマりましてなんてことの無い田舎道で信号を抜けるのに20分を要し、プランAは儚く散って…とりあえず喫茶店へ避難してコーヒーをすすっている内にドライブなんてどうでもよくなりました(笑)

 渋滞が緩和された頃合いを見計らい、気を取り直してプランBを練りました。ここ数年はコロナで航空自衛隊航空祭が軒並みキャンセルになっていたり、開催されてもチケット制で入れなかったから、岐阜基地の滑走路エンドへとクルマを走らせます。ここに前回来たのは私がまだ高校生の頃…名鉄電車の駅からも遠いのによく来たもんだと今更ながら自分に感心しつつ、当時は無かった『空の森公園』なんて言うスポットへ駐車。既にパーキングには超望遠レンズをぶら下げた『本気組』な方々がエアバンドを聞きながら待機していたので、そんな便利装備など持っていない私は皆さんがクルマから出てソワソワし始めたら同じくクルマから出て空を眺めることに。これ究極のコバンザメ。

残念ながらこの時間帯は1時間待ってT⁻4練習機が3機着陸しただけでしたがやはりテンションが上がります。しかしこの『車内待機⇒飛行機が来そうになったらみな外へ⇒無言でシャッター連写⇒車内へ戻る』の殺伐とした流れ作業を見ていると、あたかもAVの汁男優みたいな気分になってしまいました(違)
『女優の周りで待機⇒イキそうになったら一歩前へ⇒無言で発射⇒退場』…いやいやいや、失礼しました。

 阿呆な事を考えながら、クルマを東へと走らせて向かうはお洒落なカフェです。国宝犬山城を横目にGoogleマップ先生に任せていたらなんか工事規制に突っ込んで、気づけば城下町へ迷い込みながら狭路に四苦八苦してなんとか着いた先は先日OPENした『カフェプラスアルファ』さんです。

こちらはDSのラリー仕様がお店のマスコットになっていまして、クルマ&バイク好きのランドマークになっているみたい。天井の高さとかを見ると元々は物流倉庫だったものをリノベーションしたのかなと感じる作りで何気なく先ほど失態を犯したGoogleマップで見たら元はかの有名なホビーショップ『カリフォルニアクラフト』さんでした。クルマ好きの聖地が装い一心して新たな聖地になったってわけですね。

こちらのお店でいただけるコーヒーは京都嵐山にあります%ARBICのお豆を使用していることやレースファンならば一度は耳にするであろう、あの鈴鹿サーキットで超有名なドミニクドゥーゼのカヌレが食べれちゃうのです。オーナーさん曰く、このカヌレが店内で楽しめるのはドミニクさんの直営店以外ではここだけなんだとか…素晴らしいです。

そして店内にはクルマグッズがディスプレイされていると同時にこの日はオランダでフルレストアされて日本へ運ばれて来たシトロエンGSの超レアなブレークが展示されていました。こちらは京都のシトロエン専門店『アウトニーズ』さんの販売車両で、お話を伺ったところプラスアルファさんのマスコットであるDSラリー仕様も同じくアウトニーズさんで購入されたお車なのだとか。その繋がりで展示販売されているとのことでした、ちなみに並行輸入で日本未登録ってことで車検3年付きでお値段300万円台中盤…これは…かなりの掘り出し物なのではないでしょうか?
もちろん、エアコンが付いていないとか錆やラバーパーツの劣化を考えるとガレージ保管が前提のセカンドカー扱いになるものかと推測します、それでもこのつぶらな瞳に見つめられながら上記の美味しいコーヒーとカヌレをいただいていると、思わず「これください」と言ってしまいそうな健気なシトロエンでありました。ここにうっかりDSが置かれた日には「これ包んでおいてください」と理性をぶっ飛ばしてしまいそうで怖い怖い。

ちなみに店内にはちょっと古めのバイクなども値札をつけて置かれています。


不定期でキッチンカーの食事販売も行う様子で、私は2回目の訪問時に美味しいハンバーガーをいただきました。基本的には飲み物とスイーツのお店なので、ガッツリ何かを食するってことは出来ません。オーナーさんは各界に精通されたお方でして、色々と面白いお話を伺うなんてことも楽しみの一つかと。

 すっかり気を良くして、帰り道に気になっていたポルシェの販売状況を知りたくてディーラーへ寄り道。流石にこの日は平日の午後とあって店内は私以外に1名のお客さんのみでした、どうやら認定中古の718GTSを決断に来ていたみたい。いいなぁいいなぁ。

私が気にしているモデルは先のエントリーでも少し出て来たルビーストーンレッドに変わるルビースターネオを纏ったケイマンであります。メーカーのHPを見ても今一つ分かりづらくて、販売店で直接質問したかったのが『スタイルエディション』と『Tモデル』の違い。答えを先に言えば前者は『素』のケイマン、ボクスターに快適装備を充実させたもの。後者はシンプルな装備ながらも走りにベクトルを振ったもので、例えばスポーツクロノが標準で付いているとか。どちらもルビースターネオを選択した時点で総額が900万円を超えてしまいますが、それでもガソリンエンジン最後のポルシェは非常に魅力的であり、4Cを車検に通すか否かの段階では本当に4Cとユーノスロードスターを手放して新車オーダーかけてやろうかと悩んだのでした。

まあ、結局4Cを車検に出して今回細かなお話を聞けた段階で私には新車でのご縁は無いかなとある種の清々しい撤退をしました。…と言うのも…

◎既に各モデルでほとんどが受注停止となっている。
⇒例えばボクスター、ケイマンではGTS以外のモデルは受注出来ない。スタイルエディションもこのディーラーを纏める親会社自体の割り当てが10台程と少なかったから瞬時に完売してしまった。911もGT3などはもう購入枠が無く、SUV系もほぼ全滅状態。

◎選べるオプションに制限がある。
⇒恐らくはモデルチェンジへの移行段階に入っていて、オプション選択が限られて来る。

そして何よりしがなきサラリーマンにとどめの一撃を浴びせてくれたのが…

◎ケイマンGTSなら最終枠が残っているが、もう迷っている時間が無い。
⇒さらに私を殺してくれたのが「オプションを220万くらい付けてもらえるとオーダー枠に入れやすい」と実にさらりと言われてしまったこと。さらりとした梅酒。

このお話はポルシェジャパンから来ているとは話していましたが、要するにOPをてんこ盛りにして購入金額を上げてくれれば優先権が生まれますよってこと。まあ商売としては当たり前ですね。逆に言えば清水の舞台から飛んで、元々は『素orTモデル』を狙っていたけど『GTS』にジャンプアップしたところでOPをほとんど付けないのであれば「あ、今回はご縁が無かったってことで」ってあっさり蹴られます。ちなみにスパイダーやGT4ももうオーダーは入れられないっぽかったですので念のため。

皮算用的な話で行けばボクスター&ケイマンのGTSが搭載するエンジンはフラット6のNA4.0Lで現行911に積まれている3.0Lターボエンジンよりも魅力的かつ将来的なプレミアが付く事は明らかでありリセールも素のモデルに比べて良いのであろうと予想します、が、流石に支払い総額が1,500万円になるならば…ねぇ。

 そんな訳でアルファ愛を再認識しつつ、今日の物価上昇や半導体不足による変なプレミアに日本の将来は果てしなく暗いと思いながら代車のジュリアに身を沈めた帰路でしたとさ。


あ、シビックtypeRも受注停止のアナウンスが入りましたね。オーダーが仮に出来ても
それが通るか分からないし、どうやら納車時期は2024年っぽいです。それでもオーダーだけは入れたいんだけどなぁ…と未練がましくカタログを眺めているのは私だけの秘密です。


おしまい。