40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【クルマ】 クルマが趣味だった独身中年が思う事

 1981年生まれの私が免許を取得したのが18歳の時でして、確か2000年の夏くらいに自分のクルマを手に入れたのかと記憶を手繰り寄せています。

 私の初めてのクルマは日産のスカイラインクーペ、ECR33と言う形式のシングルタービンを備えたターボ車でした。日産の正規中古店で総額150万円くらいで購入し、その際はフルノーマルでした。初心者マークには生意気なくらい良いクルマだったのに若気の至りでTRUSTの爆音デュアルマフラーを装着したのを皮切りにNISMOフロントタワーバー、TEINの車高調、追加メーター、中古で探して来たホイールなどなどトントン拍子に変貌を遂げたわけです。しかし不幸にも街中で貰い事故に遭いまして一発廃車…。

 2台目の愛車は1台目と全く同じのECR33を探して来ました。同じ年式と同じ色をひたすら探し求め、あとはオプションのエアロを巻いていたところが唯一の相違点でしょうか。1台目が方向性無くいじったために下品になってしまったことを反省し、こちらはシンプルなスタイルを目指しました。とりあえず初めから装着されていたGT-Rタイプのリアウイングが気に入らずに取り外し、当時はまだ珍しかったHIDを導入。そのあたりで出先の某有名ホテルの駐車場で盗難に遭います。後に見つかり車両保険での修理ついでにビルシュタインのオーダーメイド車高調、フジツボの音量控えめなシングルマフラー、クリフォードのセキュリティフルコースを奢りました。最後はRECAROの正規セミバケットシートを2脚セットして完成系となりました。

 3台目で遂に手に入れたBNR34ことスカイラインGT-Rです。NISMOフルエアロ、レイズのホイール、LEDテール、デュアルマフラー、フロントパイプの交換で外観をまとめまして、その後はハイカムを入れたエンジンチューニングで420馬力の快速仕様となった自身のクルマ歴で最も豪華なクルマでした。300km/hの世界を初めて体感しクルマの限界性能の高さを味わえた相棒と言えば美談で終わりますが、一体いくらつぎ込んだかは思い出さない方が幸せだと思います。最後はクルマ仲間に買い取っていただき、その資金でカナダへ語学留学したのでした。

 4台目は現職に就いたとき、どうにもこうにもお金が無い状況で手に入れたVOLVO850T−5でした。見た目はボロボロ、過走行車であったけれども乗り味は好印象でした。パンチこそ無かったけれどもターボ車だったこともあって2.3リッターエンジンは気持ちよい吹け上がりをしてくれました。ただただ修理のため毎月のように工場に入庫し、これ以上維持してもレストアしない限りは破産すると不安になって売却を決意したのでした。このクルマはタイヤ交換をした意外は何もモデファイしなかったです。

 そして5台目は私のメルセデスベンツW210。初めてのノンターボ車、過去最大の排気量、ひたすら快適仕様のクルマでもうスポーツカーのアホみたいに固い足回りには戻れないヘタレに成り下がりました。もちろん無駄なモデファイは一切無し、純正のバランスが一番良いと実感しております。

 …と、免許を取得してから17年余で5台を乗り継いでいるので、結構な頻度でクルマが変わっていますね。外観をいじり、内装をいじり、オーディオに拘り、そしてセキュリティも考えてみてなどなど、一通りのモデファイはやり遂げた感があります。
しかし今どきの若者を見てみると、そんなクルマへの情熱って無いですよね。まあ、お金の無駄遣い以外の何ものでも無いためクルマになんてお金をかけない方が貯蓄も出来るわけですが…どうしてもクルマいじりが人生の通過儀礼ではなくなってしまった世の中に寂しさも感じるのは正直な意見です。

 クルマの値段が以前と比べれば高くなり中古相場も跳ね上がってしまった今では、クルマを持たない選択肢だって出て来ています。私が20代の頃は中古であればポルシェでもフェラーリでも500万円台から中古で並んでいましたから、そう思えば今よりもチャレンジ出来たのかなぁと。スポーツカーが流行るときは景気の良いときであります、また近い将来そのような時代がやって来ると良いですね。下の画像みたいな完全たる趣味のクルマに乗って個性を主張出来るオトナってカッコいいじゃないですか。

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