40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Formula1】 Japanese GP in Suzuka 2024 今年から春の陣 Are You Ready?

 今年もやって来ました日本のF1、但し2024年からは今までの秋開催だった日本GPが春開催へとスライドしたことで2023年の日本GPから約半年でのカムバックとなった訳です。あらやだ心と身体の準備が追いつかない。



2024
年は近年稀に見る桜の遅咲きがちょうどレースウィークに重なり、至る所で満開の桜がF1を歓迎しています。これはきっと海外からの観客はとても嬉しい光景だったのではないでしょうか、日本人の私ですら結構な感動と興奮でハアハア言っていたくらいですからね。それでは行ってみましょうプレイバック鈴鹿F1観戦記(笑)

 いきなりではありますが予定が崩れたのが3月下旬の勤務中。私はF1のために早々と有給申請をかけてありましてFP開催の金曜日と決勝翌日の月曜日を休みにして万全の体制を整えておりました。が、私の勤務先がF1開催期間中に会場内でサービスポイントを設置する試みをこの2024年に実行することが決定したため、なんとなくの英語が話せる私はそちらの要因へと回されたのでした。

  終
制作・著作
 NHK

ちゃうねん、終わってないねん。もちろん必殺仕事人とも仕事の鬼とも呼ばれるこの私、受けてたとうでないの。ただ金曜日だけは、どうかFPの金曜日だけは、望遠レンズが黙認されている金曜日だけは勘弁して下さいと膝から崩れ落ち泣き叫びながら上司に交渉したことで、なんとか金曜日だけは有給扱いしてもらえまして土日は会場内で仕事ってことに。そのため私のF1観戦は金曜日に集約された次第です。

 45日 金曜日
ずっと週間天気予報ではレースウィークが春雨前線の影響で雨模様だったところが、きっとF1ファンの普段の行いが宜しかったのかギリギリになって曇りまたは晴れの予報へ変わっていました。私はもちろん始発の電車に飛び乗って、まずは名古屋駅まで出て近鉄へと乗り継ぎます。そしてもちろんのこと事前にアーバンライナーの指定席券は購入を済ませてあることでサーキットへのシャトルバスが運行されている白子駅までは実に快適な時間を過ごせました。普段なら始発のアーバンライナーはそこまでの乗車率ではないけれども流石はF1とあって私が乗り込んだデラックスシートは見事に満席でした。そして95%の乗客は白子駅で下車しました(笑)


金曜日は駅前でレッドブルのサンプル配布はありません。土日のみのイベントみたいですね。今年も三重交通さんはシャトルバスにかなりの台数をぶち込んでくれていた様で、ほぼ待ち時間無しでサーキット行きに乗車することに成功、ここは私の普段の行いが悪いのか過去を振り返ってもほぼ100%の確率で市バスタイプにアサインされます。観光バスタイプなら着席確約なのに、この市バスタイプだと乗客を限界まで鮨詰めにするのが辛い同じ450円なのに格付けチェックされた気分になれるのでした。ええぃ庶民マンセー


 サーキットのP8シャトルバスの臨時乗降場が作られていまして、既に帰りの乗車列対策であろう待機列の柵が整然と並べられており、着いた瞬間に帰りのカオスを想像させるあたりF1がいかに大きなイベントであるかを実感させられます。あ、到着早々トイレへ行きたくなる衝動に駆られるかと思いますが、この臨時乗降場横には仮説トイレが設置されています。ただゲートに向かって歩いて数分でサーキット駐車場用の常設トイレがあるから私はこちらが好きです。


ゲートへの通路にはドライバーの旗が風に靡いていて気分はいきなり最高潮、Are You Readyとピエールさんが叫んでいるかの如し。昨年までは実施されていた手荷物検査やら体温チェックは無くなり入場は極めてシンプルかつスムーズになったのが嬉しくGPスクエア前のゲートまで進んで8:00のオープンを待ちます、始発で来れば大体はこのあたりで隊列を作れますね。それよりも前方に並んでいる方々はきっと車中泊組とかでしょう。スーパーGTなど国内レースと大きく異なる点としてF1は本当の意味でお祭り騒ぎってところ。各チームのレプリカウェアを見に纏い国内外の熱いファンがF1談義に花咲せつつ年に一度の空気感を楽しんでいる最高です。これが国内レースだと純粋なレースファンの他にRQファン、グッズマニアに大量のカメラ小僧などがゲート前で熾烈な開門ダッシュへのポジション取りで牽制し合いながら睨み合い、そこはまるで某牛丼チェーンのU字テーブル、刺すか刺されるかで素人にはオススメ出来ないピリピリした雰囲気なのです(笑)


今回私は会社の同僚と参加していて、とりあえずGPスクエアのドライバーズトークは本日のゲストが推しチームでなかったことからこれはパス、どこのポイントで撮影するか作戦を練っていました。ただ結局のところ回答がゲートオープンまでに見つけられず気づけば鈴鹿サーキットといえばこれを食っておけ的メニュー『鈴から』を塩でいただいていたのでした。ここでの誤算は春開催となった今回はまだ朝の気温が上がっておらず、むしろ肌寒いくらいでせっかくの唐揚げなのに寒くてハイネケンを飲む気になれなかったこと。きっと秋開催と比べてビールの売り上げは大きく落ちていたはず。変な話、唐揚げで身体を温めた感じで、そこからいつも通り逆バンクポイントへトンネルを抜けて移動。あれ、例年以上のカメラマンが居る既に金網越しの最前列は埋まっていて、その後ろの座席へ座って一脚を用いての撮影となります。


ひたすら待ってついにセーフティカーが目の前を駆け抜けて行きます。コーナーのマーシャルさんへ手を振りながらセーフティカーがセーフティーと呼べないアグレッシブな走りを披露します、ゴイスゴイスー。



F1に関しましては国内レースの様にVIPチケットなんぞ逆立ちしたって私に買える財力は存在しないため、パドック関係のイベントは全てアウトオブ眼中、そう最安値で入場した平民は望遠系レンズが黙認されているこの金曜日に全てを掛けてマシン撮影を堪能せねばなりません。私の周りには報道用カメラでお馴染みの単焦点600mmクラスをカメラにドッキングさせた仕事の達人みたいなカメラマンがスタンバイしていて、私の100-400mmなんて細くて短くてちょっとトイレや銭湯で周りのアレをチラ見したとき特有の劣等感すら覚えました。ここで軽く釈明させて貰えばモータースポーツってバリアゾーンを設ける関係上、意外と客席からコースまでの距離があり肉眼で観戦している分にはワイドにコースが見れて楽しいものの、撮影となると相当な望遠レンズを持ち込まないと迫力ある構図では狙えないんですよ。私もサーキットにちょこちょこ通う様になって気づいた盲点でした。


 場内放送でFPスタートのアナウンスがあり周辺は静寂に包まれてピリッとした空気が頬を撫ぜます。ピット側から聞こえるエキゾーストサウンド1コーナーへ飛び込み、S字を抜けて目の前にマシンが現れたと同時に無数のシャッター音が駆け抜けます。私も昨年の反省を生かしてカメラの設定はハイスピードプラスの連写に1/1,000以上のシャッター速度にしてありまして気分はエヴァンゲリオン碇シンジ君「目標をセンターに入れてスイッチ」とぶつぶつ唱えひたすら目標物を捉えます。なーんてカッコいい事ほざいてますけど現実はマシンの頭と尻尾が切れた駄作を量産している迷える子羊。たまにはまともなショットがあったけれど、撮影データが数千枚にも膨れ上がり使える写真を見つけ出すだけでも苦行でありました。



このFP1で我らが角田選手が所属するRBリザーブドライバーとして岩佐選手をF1で初起用して来ました。ってことで鈴鹿サーキット1チームから2人の日本人ドライバーが同時に鈴鹿サーキットを走行する夢の空間が実現。観客席からは盛大な拍手が湧き上がり春の鈴鹿は早くもテンション爆上げとなったのでした。とか言いながら画像が角田選手ばかりなのはご愛嬌。#22が角田、#40が岩佐です。



 あっという間にFP1が終了、途中でコースアウトやクラッシュもありましたけど致命的な事故も無くて一安心。FP2までは時間が結構空くため一旦GPスクエアへと引き上げて腹ごしらえを。ついでに物販もサラッと見ておきました。

 FP2は撮影場所を決め切れず、最終コーナーからシケイン、立体交差を下見しつつ結局は最果てのスプーンコーナーまで歩を進めてしまった感じです。このスプーンですら昨年の決勝日以上の人出でして、撮影ポジションを確保するのも一苦労ってくらい。さらに運悪くFP2直前から雨が落ちてきて、結論から言えばほとんどのマシンが出走を見合わせてしまいました。これならFP2GPスクエア付近で陣取った方が良かったねって話です。天候ばかりは仕方ないですね。



 さてさて、平民としてはここからが勝負どころです、そう、帰路のシャトルバス地獄。FP2が終わると同時に帰宅組が一斉にバス乗り場へと人民大移動を開始し、瞬時にシャトルバスは飽和状態となります。昨年は雨の中2時間くらい待ったかな、今年は比較すればパッと見の待機客が少なめに見えたから60分程度で乗れるとたかを括っていたのですが、そんな甘くはありません。乗車出来たのは列に並び出して90分経ってからでした、アーメン。


特に金曜日においてはいわば平日、鈴鹿サーキット周辺は大きな工場が多くて仕事終わりとFP2終了時刻が重なりがちだから道が大渋滞するんですよ、トラフィックパラダイスだと叫びたくなるくらい。シャトルバス運行の三重交通さんが頑張って大量にバスを導入してくれていることで年々改善されているとは言えサーキット内を散々歩き回って疲労が蓄積された脚でただひたすらバスを待つのは「もう来年は来ない」と言いたくなるほど心が折れます。歩いていれば紛れる脚の痛みがジンジンジワジワ来るんですよ。カメラを背負った肩が重い、腰が辛い、そして今年も気づけば雨。

やっと乗れたバスは行きと同じ市バスタイプで着席すら許されず、ゾンビの群れと共に疲労困憊で白子駅まで輸送されました。バスに乗ってから駅まではおよそ30分くらいかかり、私は課金してでも楽を取りたかったから近鉄のウェブ予約でなんとかアーバンライナーのシートをゲット、初めは一般座席だったものを虎視眈々とキャンセル待ちを狙い続けてデラックスシートへとアップグレードも成功しました。同僚とは駅で別れを告げ、私は一目散に自宅へと帰宅しました。帰宅したのが21:30、私の2024F1鈴鹿は幕を閉じたのでしたではなくて

土日は鈴鹿サーキット内でお仕事です。勤務する会社がポップアップストアとして初出店したので、そこの現場スタッフとして目の前を横切る何マン人もの観客を恨めしい、もとい羨ましい眼差しでひたすらお見送りしていたのでした。ターゲットは海外からの来日客なのですが、英語が話せない上司が現場スタッフとして動員されていてですね稀にやって来る外国人は私がほとんど全て対応、後ろで「なあ、なんて言っているんだ?」と私を盾にして聞いてくる上司に軽い目眩を覚えつつ、遠くから聞こえるF1サウンドに涙を流しながら、それでも同僚が持ち込んだiPadでアプリからリアルタイム中継を見て現地観戦(?)をしたのでしたとさ。皆さんの動線上にポップアップストアを出していたから、現地へ行かれた方はきっと私の横を素通りしているはずです(笑)



って感じでレースウィークを公私共に鈴鹿で過ごした2024でした。文字通り足が棒になったけれど2025年もきっと鈴からとハイネケン片手に現地観戦することでしょう。次のレース観戦はスーパーGT3戦鈴鹿かな。


おしまい。