40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Porsche】 ホイールキャップ復活大作戦

 私の手元に来ました996は140日余りで走行距離1,000kmを超えました。フィーリングとしては以前に私が所有してたW210メルツェデスベンツEクラスと似たものがあり、堅牢なドイツの工業製品であり3.6Lエンジンがもたらすトルクフルなエンジンレスポンスは996が持つ一般的な車重ゆえアルファロメオ4Cみたいな俊敏さこそ無いもののストレスをほとんど感じさせない乗り味は快適のひと言に凝縮されています。唯一の気掛かりとしては思っていたより燃費が悪いところでして、燃料計の針がすぐにうな垂れて来るため走行距離に比例しない勢いでガソリンスタンドへ立ち寄っているくらいでしょうか。それを除けばスタイル良し、シート良し、積載量良し(あくまで2名乗車までの話)、エアコンの効き良しでどうやら私は総合的に見てドイツ車がお気に入りな感がしてなりません。

 

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 そんな996、前オウナー様はGT3仕様にモディファイしてお楽しみだった様子で、前述しました通りGT3タイプウイングを装着し、赤いステッカーチューンを随所に施していました。私の元へ納車されるまでにそれらは全て購入したお店で撤去してもらったのですがホイールは焼き付け塗装でブラックのままになっています。まあこれはいずれガンメタあたりに再度の色変えをしようかなと計画していまして、それとは別にセンターキャップのカラークレストがやたら黒ずんでいたのをずっと気にしながら乗っていました。こいつをGWの余剰時間でクリーンアップしようってのが今回のブログエントリーです。



 面倒くさいって怠惰な言葉が大嫌いな私ですが面倒くさい事が大嫌いでもある怠惰な私、とりあえず新品の純正キャップを探し始めたのは言うまでもありません。が、どうやら996は旧型のキャップみたいでそれ以前にブラックのキャップなんてどれだけ探しても正規品は見つかりませんでした。

となれば次に思うのがサードパーティー製の逸品。遠目に見るだけだし中華人民共和国謹製の見れば分かるやっすいヤツでいいやとネットで目星をつけるも、どんなパチモンが来るか不安なのも正直なところ。であれば一旦は現状ついているキャップを綺麗に清掃してみてはどうなんだろうとなるのが自然の摂理というもの。プラモデルをまともに組み立てられたためしが無い私でも耐水ペーパーでガシガシ擦れば塗膜が一皮剥けて綺麗になるくらいは知っています。じゃあやろうじゃないか、やれば出来る。

 はい、ホームセンターで耐水ペーパーと艶ありクリアのアクリルスプレーをお買い上げ。総額1,000円也。



一応は形から入ろうと耐水ペーパーは600、800、1200、1500、2000番を揃えてみました。では作業開始です。



 まずは兎にも角にもホイールキャップを外すところからスタートしましょう。キャップには2つの穴が開いていますのでここにL字型の何かを引っ掛けて「エイヤ!!」と引けばパコンと外れます。私は自転車整備用に持っていた工具を代用しました。



クルンと引っ掛けて手前にグッとトルクをかけて…「エイヤ!!」、うん抜けんぞ…「ソイヤ!!」、敵はなかなか手強く下手に力任せにやるとキャップの爪が折れないか心配になるくらい硬いです。多分単純に長年の汚れが固着してしまっているみたい。軍手必須、さもなくば手の皮ズル剥け、慎重に大胆に力の緩急をつけながらホイール相手にフンフン格闘している様は側から見れば鼻息荒いただの怪しげなオッさん。事実、ご近所さんに不審な目で遠巻きに見られてしまいました。まあ悪戦苦闘することしばし、ようやくキャップはパッカーンと気持ち良い快音を響かせ陥落したのでした。



裏を見ると4つの爪と金属リングによってホイールに固定される仕組み。Made in Italyと書かれていたけれどこれってそもそも純正か??



外したキャップは綺麗に水洗いしてからマスキング処理しましょう。素人童貞な私には曲線が難しかった。まあダメ元で行う作業だった分、気持ちとしては楽なものでしたが。これが新品に何か施すのであれば緊張の極みですね。あとは耐水ペーパーの番手が小さい物から順番に使ってひたすら水研ぎしていきます。

シコシコシコシコシコシコシコシコスコスコスコスコスコスコスコスコ4545454545454545…センターキャップのカラークレスト部分は透明樹脂で、元々の手触りが既にザラザラになっていました。きっと紫外線での経年劣化が酷かったのかと。ペーパー研磨はそれほど力を入れなくとも黒ずんだ表面は割と簡単に落ちた感じです。

ただどうしてもクレストの縁は力が入れづらいのとキャップ本体にペーパーが当たって傷を入れてしまいそうだったからそこまで追い込んでは施工出来ず。どうしてもマスキングテープが水研ぎ中に水分で剥がれてきてしまいましてね。最初に施工した1枚は少し傷を入れてしまった、失敗失敗。



そして悲しい事実として、研磨してもカラークレストがピカッピカに蘇ることはありませんでした。既にカラークレスト自体の色が日焼けで抜けてしまっていたのです。

赤と黒に塗られていたはずのクレストは劣化によってただの褪せた黄色と締まりの無い黒に、っていうかゴールド自体の色味も変わっていますね。



4枚の施工を終えて並べてみたところ。左側の前後(上段)は色抜けが酷かった。右側前後(下段)においては赤が残っていたことから察するに前オウナー様の車両保管場所は左側面に陽が当たる環境だったのかな?
そしてキャップの爪においては左後輪のものが1つ折れている&金属リングが無かったので実質3本の爪で止まっているだけでした。備忘録まで。



まあこんな感じの仕上がりだからクリア塗装を吹くまでも無いかと、2000番で研磨したところまでで完了とします。取り付けは苦労した取り外しとは真逆で「ホイサ!!」と叩きながらホイールにぶち込むだけで終了。

 遠目で見れば施工前と比較して明らかにクレストの輝きが増したから、費用対効果の面で見たら大成功です。もちろん新品の輝きには程遠いけれど、それはまたお金が貯まってからリプレイスすることにしましょう、大切なのはひどくモノグサな私がDIYでここまでやったってリザルトなのです(笑)
↓これが施工後で、↓↓は施工前です。写真だと分かりにくいかな。

 



そんな訳で化粧直しが終わった996がますます愛おしく感じたところで私のGWは幕を閉じたのでした。今後の予定としてはスリップサインがそろそろ見えてくるリアタイヤを交換するのと、ウインドウフィルムをクリアタイプに貼り替えですかね。UVカットは欲しいけれどサイドとリアはスモークフィルムレスがカッコいいと思うのが私の考え。それが済んだあたりでこの世代の欧州車特有の車内パーツのベタつき除去に精を出そうかと思います。これもメルツェデスで経験している作業になりますね。それでは皆さん、五月病に気をつけながら社畜に戻りましょう。

 

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おしまい。