40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【スーパーGT】スーパーGT2023第3戦鈴鹿 予選日

 日本においてF1に次いでの人気を誇る自動車レース『スーパーGT』に会社の同僚と観戦に行って来ました。

記憶を遡ること10何年…20代に当時の彼女を半場無理矢理に誘って一番安い自由席券で観た訳ですが、当然ながら客席には日陰などは存在せず灼熱の1コーナーでマシン目掛けて我武者羅にカメラのシャッターを切りまくる私の横でみるみる機嫌が悪くなる元カノ…ええそれはもう鮮明に覚えていますよ殺気に満ち満ちた横顔、その後の殺されかねない鬼と化した彼女との修羅場を(笑)
ちなみに私の妻も元カレに連れられてレースを観に行ったことがあるそうですが、見事に同じ結果を辿った様子でサーキット観戦は一緒に行かないと言い切られております。そんな訳で、イベント全てをガッツリ楽しみたい私とレースクイーンのオネェさんをひたすら激写したい同僚で激アツタッグを組んで土日の両日思う存分にレースデーを堪能して参りました。

 チケット発売日の争奪戦を勝ち取り、このレースのためにカメラの縦グリップを導入し、毎日3回以上宿泊サイトをチェックしてレースの1週間前に四日市のホテルでキャンセルが出たところを何とかゲットし、荷物も全てユーノスロードスターへ搭載してそれはもう準備万端にしていたのに、なんと前日から当日朝にかけて本州を猛烈な梅雨前線が襲ったがために金曜日のお昼には東海道新幹線が運転取りやめ、高速道路も通行止めが相次ぎました。

その影響は予選日の土曜日にもモロに被って、新幹線は午前中いっぱい運休が決定…高速道路も相変わらず浜松以東の関東圏がほぼ通行止め、関西圏も断絶されている目も当てなれない惨状。私は鈴鹿サーキットからクルマで2時間圏内に住んでいるので何とか天候の影響無く現地入りを果たしました。午前4時過ぎに自宅を出発し、しばらくは下道をひた走り東名阪自動車道に入りますが、正直ビックリするくらいクルマが走っておらず、それは鈴鹿インターを降りてからも同じで『本当に今日ってレースあるの?』と不安になります。同僚とは6時に鈴鹿サーキットの専用駐車場で待ち合わせとしていて、私の到着が早かったから『なか卯』で親子丼をペロリとたいらげまして…。

 私たちが購入したチケットは中年オッサンのヘソクリ力に物を言わせての『VIPスイート』でございます。そのため駐車場はチケット付帯となっている教習センター、さらにセンター内でもGPスクエアに最も近い区画へとアサインされます。到着時には15台程の先客が居ましたが皆さん車内で仮眠しているのかゲートの列はほとんど出来ておらず私たちはお喋りしつつ作戦会議を立てるために折り畳み椅子を用意して早々に列へと並ぶことにしました。前から5人目くらいだったかな?

 同僚がTwitterのタイムラインを眺めながら深いため息をついているから何事かと思えば、各チームのRQさんが新幹線が動かないことで鈴鹿サーキットへ辿り着けないとツイートしているからでした。本来ならば前日の金曜日にはRQさんも現地入りしているはずが金曜日のお昼で大雨により新幹線が運転取りやめとなって自宅へ戻った子がいれば、新幹線車内に閉じ込められてしまい耐久戦になった子もいた模様。そして予選日の朝5:00にJR東海がアナウンスした情報によれば運転再開による始発は12時以降、そのためほとんどのチームがRQさんに対して一旦自宅待機の指示を出したのでした。そうなると本日の予選はほとんどRQさんが居ない、ある意味ガチなサーキットデーとなってしまう算段です。

スーパーGTの開催期間中にはF4とポルシェカップもレースを行うのですが、私は完全にスーパーGTのみに的を絞ることにしました。なので土曜日のスケジュールとしてはゲートオープンと同時にまずはVIPスイートの指定席に荷物を置いて、タワー5階でまったりとドリンクを飲みつつカメラの準備をした上で午前中の練習走行をS字コーナー付近でガッツリと撮影。午後は昼一のピットウォークに参加した後、予選をこれまたDスタンド近辺で応援して夕方は早めに切り上げてホテルへGOとしましょう。

 …と思っていたところ、同僚が『ARTAのサイン会参加券が物販ブースで各日先着25名に配られる』って情報を見つけて急遽のリスケ。朝一にカメラ一式を亀の甲羅みたいに背負っての猛ダッシュが決定となりました(笑)
こんな感じで2名以上で行けばなんだかんだ情報収集や雑談で待ち時間もあっと言う間に過ぎて行きまして、7:20にはVIP用駐車エリアからの入場ゲートがオープン、GPスクエア手前まで進んで改めて隊列を組みます。この日はNISMOブースでイベントがあるのかNISMOのレプリカシャツを纏ったファンが多かった気がします。7:45に全てのゲートがオープン、待ちに待ったイベントスタートです。

私たちが目指すはARTAの物販ブース。運動などとうに忘れた四十路の野郎2人が5kg前後はあるであろうカメラバッグを背負って全力疾走する姿は滑稽でしかありません。しかもこの入り口と物販ブースレイアウトに問題があり、ARTAブースは一般チケットの方々が入って来る正門からほど近く、私たちのVIPスイートからの入り口からは極めて遠かったのでした。膝が笑うくらいのダッシュでなんとか手にしたサイン会のチケットは25枚中21&22枚目…本当にギリギリの戦いを朝からした訳で。ついでなので各ブースを物色し、私はスーパーGTオフィシャルのお店で欲しかったゼッケンのキーリングとミニケースを購入。

 やっとのことでVIPスイートへ入場しビールで乾杯。

まだイベントとしては始まったばかりではあるものの、金曜日にしっかり残業して仕事をこなして睡眠2時間からの鈴鹿までの2時間ドライブ、太陽の下で90分程の開門待ち、全力ダッシュとこなせばオッサンの身体は既に悲しいくらいにヘロヘロであります。ビールを飲んで、コーラを飲んで、水を飲んで、冷房で体温を整えて…どれくらいの時が過ぎたでしょう。やっとのことで重い腰を上げてスーパーGTの練習走行でも撮影に行こうとカメラの準備に入ります。嗚呼レンズが重い。

VIPスイートはサーキット内のほとんどのエリアに立ち入りが可能なので、GPスクエアからトンネルを通ってパドックエリアへ。そこから激感エリア行きのシャトルバスに揺られ1コーナー内側へと行っても所要時間は10分かからないくらい。昔々に自由席券でGPスクエアから1コーナー外側の客席まで歩いた時には泣けるほど遠く感じたなぁ…まあそんなこと言ったらGPスクエアからスプーンコーナーなんて軽いピクニックになりますね。鈴鹿サーキットの広大さには驚かされます。

まだまだマシンのスピードに目が慣れていない事と、カメラの設定に四苦八苦して手振れとピンボケを量産したところで今度はS字コーナーへと向かいます。こちらもパドックからS字トンネルを利用して移動はものの5分、素晴らしい。S字コーナーは金網越しに望遠で狙うも、客席上段から俯瞰気味に撮るも良しな平和的撮影ポイントであります。激感エリアは激混エリアとも呼べるくらい密集していてマシンを綺麗に抜くのは意外と難しかったりしますしね。

S字コーナーからDスタンドまで撮影しながらブラブラ移動してしばしGTマシンの迫力を堪能しつつ走行時間いっぱいまでシャッターを押し続けた後はGPスクエアへと戻って早めの昼食としましょう。スタンド下にはお馴染みの軽食類が並び、広場にはキッチンカーがたくさん。

迷った末に今回はケバブにしてみます、が、値段の割に具がキャベツばっかりでこれは個人的にとても残念な内容です。腹が満たされないまま気付けば唐揚げ、しかも大盛を買って頬張っていたのでした(笑)

 一旦VIPスイートへ戻り、水分補給とカメラ装備を変更してお昼からのピットウォークに備えます。と言っても今回は前述の大雨の影響であまりガッツリと撮影する様な感じではなく恐らくのところピット自体も例年の鈴鹿で酷評される地獄絵図にはならないだろうと踏みました。そんなことからピットウォーク入場の列に並ぶのも開始時間10分前。今までの傾向だとVIPスイート客はホスピタリティラウンジの前にある2階通路に優先入場列を作るはずが、今回は変則で1階に並ぶ様な指示が出ました。ホスピタリティラウンジ等の準優先入場客が2階隊列だったのかな?
多少の混乱はあったのは理解出来ますが、これに対してスタッフにクレームを入れる客が多くて若干ピリ付いていたりどさくさに紛れてVIP列に他のチケット所持者が入ろうとしてスタッフに何度も制止されていたりと、スーパーGTってS耐やSFと違ってなんか殺伐としているな…それでもスタッフの方々が毅然とした態度で接していたお陰でズルは出来ない様にしていましたがね。

さあピットウォークが開始となり、フル装備のカメラを担いだカメコが一斉に各ピットへと雪崩込みます!って言ってもRQさんはほぼ居ないので全員で目を泳がせながら右往左往(笑)

私はお陰様で応援している88号車のJLOCブースへお邪魔してパスに元嶋選手のサインをいただけました♪
これで今回のGT観戦での目的を6割方達成した感じです、来年はミニカーを買ってケースにサインしてもらいたいな:-)

ピットウォーク時間がかなり余ってしまったので、普段ならカオスでなかなかピットをまともに見れないであろう土曜日に各マシンをゆったりと眺める贅沢なひと時も味わえました。ところどころでチームがステッカーなどのグッズを配布していたりとコロナ前のレース本来の雰囲気が戻って来たなとしみじみ実感、次戦以降のリマインドとして薄めのボディバッグなど持参しておくとグッズを収納出来て便利かもです。手提げだとRQ撮影などで人垣に入った瞬間に潰されそうで…。

 ピットウォークを終えて、午後は公式予選をまったり観戦しましょう。S耐と比べれば明らかに観客が多いし場所取りも大変ですがそれでも今回は天候のイレギュラーがあったせいでまだ撮影スポットにも余裕がありました。

推しのクルマをファインダー越しに応援しつつ、夕方までひたすらカメラのシャッターを押し続け…気付けばこんがり日焼けしたのでした。
GPスクエアではイベントステージ等も行われていたものの、光線状態が悪い上に人が押し寄せてしまって近寄れず今日はパス。予選が終わってからも駐車場の渋滞を避けるべく18時くらいまでウダウダして退場。今日はルートイン南四日市で一晩過ごします♪

意外にも道路の渋滞はほとんど無くて、サーキットからホテルまでは30分ちょいで到着です。このルートイン南四日市は近隣にイオンタウンがあって食材の調達に便利でした。そしてホテル1階には大浴場があってレース観戦の疲れをここで吹き飛ばすつもりでワクワクしながら足を運ぶと…大学のアメフト団なのかやたらガタイの良い集団が15人くらい居て湯舟に入るスペースがまるで無いじゃあありませんか。しばらく身体を洗って待っていたけれど空く気配も無くて涙涙で部屋へと戻りましたとさ。涙そうそう。そして翌日へと続きます。


RQさんは決勝日レポでもう少し登場するので乞うご期待(笑)
おしまい。