40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【スーパー耐久】スーパー耐久2023開幕戦 決勝日

 S耐決勝日の朝は5時にホテルで目が覚めて、そのまま滝行の如くシャワーに打たれて眠気を飛ばしながら全身の血行を良くする事から始まりました。まるでジジイか変温動物だ…。
自宅では光熱費の問題などから烏の行水如く手短にお風呂を済ませるのだけれども、旅先では思う存分に水圧をかけた熱いお湯のシャワーを使えるのが嬉しいです。多いとチェックイン時、夕飯後、就寝前、起床時、チェックアウト時の5回は浴びる程のシャワー好きな私です、まるでドラえもんのしずかちゃんですね。今回の宿泊プランは朝食付きを選んでおいたので、2階のロビーで日経新聞を読むフリをしながら朝6時の開場を待ちます。食事は2杯のグレープフルーツジュースで胃袋を叩き起こしてからの玉子かけご飯を2杯に納豆、味付け海苔、みそ汁、玉子焼き、煮物に焼き魚とウインナーを平らげたら今度はパンとヨーグルト2個、締めにホットココアで完璧に仕上がりました。あ、私は起床後5分以内にカレーを食べれる胃袋の持ち主です。7時にはチェックアウトして期待を胸に鈴鹿サーキットへと向かいます。

白子駅前から23号を右折してサーキット道路へ入ると右手にはHOTEL TURBO、左手にはHOTEL F1と立て続けに見えて来ます。

きっと前者はどっかんターボな高速ピストンの使い手、後者は3擦り半な音速の貴公子が御用達なのでしょう。そんな阿呆な事を考えながらユーノスロードスターを転がすと10分程度で鈴鹿サーキットの駐車場へと到着です。昨日の雨が嘘のような快晴に恵まれて絶好のレース日和となりました。

 決勝日のタイムスケジュールは予選日と異なり朝からかなりタイトです。
オープンしてしばらくでもうピットウォークが始まり、そのままの流れでグリッドウォーク、そしてS耐決勝になります。なので午前中はタワー5階に荷物を預け、昨日同様の24-105mmと100-400mmのレンズ2本を持って臨みます。2日目の利点としてはピット割が頭の中にインプットされている事と、お目当てのチームがある程度絞れている事。

初日みたいにローラー作戦で欲張ってピットを眺めるのではなくて気に入ったチームを集中して撮影すればそれだけ撮れ高は上がりますし、余計な所で満員電車みたいに他カメコと押し合いへし合いする無駄な体力を要しません。

私はピットウォークではNO.1のHELM MOTORSPORTSとNO.23のTKRI、NO.202のKCMGの3チームを軸にしての動きを取るシミュレーションを立てて、あまり欲張って右往左往しない作戦に出ます。ピットウォーク内において同僚とは完全たる別行動でRQ撮影の聖戦へと足を踏み入れたのでした。

NO.1 HELM MOTORSPORTS

NO.202 KCMG

NO.23のTKRIへは元嶋選手への挨拶でお邪魔して、集合写真はグリッドウォークの際に撮らせていただくことに。NO.1とNO.202は予選日のピットウォークで私的に刺さった方を何カットか撮らせていただきました。

特にNO.202のKCMGでRQをされています黒咲りのさんにおいては所属事務所のモデル一覧で私の写真が掲載されていたり事務所のインスタでも使っていただけている様子で、撮影した甲斐があったってものです:-)

Rinatyさんの写真セミナーでモデルをされた葉月すみれさんもRQ初参戦されていました。

残り時間はマシンをじっくりと眺めたり、人垣が薄くなったチームを見つけては撮影したりして楽しみまして…。

 ピットウォークが終了したら、そのままの流れでグリッドウォークのイベントに参加するため集合場所まで急ぎます。グリッドウォークはあまり馴染みの無い名前かもしれませんが、レース直前にスターティンググリッドへマシンを並べてセッティングの最終調整をメカニックが行っている傍らでドライバーやRQが撮影対応をしてくれるって内容です。
マシンと人物をセットで撮れる臨場感はピットウォークでは味わう事が出来ず、正に高いチケットのみの特権です。ただレース直前なのでチームとしてはピリピリしている事があったり、とにかく滞在時間が限られているためにこれこそ撮りたいチームを決めておかないと何も出来ないまま退場時間になってしまうのです。またチームとしてもメディア向けの撮影の他、スポンサー様が激励に来ればそちらの対応で忙しいのでパンピーなカメコが踏み込める領域はピットウォーク以上に狭き門であると思います。

かく言う私も場の雰囲気に飲まれてしまったのと、マシンが触れるくらい間近にある(決して触ってはいけませんが)事ですっかり舞い上がってしまって運転席を覗き込んだりブレーキ周りやエアロを観察している内にあっと言う間にタイムリミット。

それでもNO.23のTKRIはしっかり撮影成功しました。

NO.202もちゃっかり撮っています。RQにお願いするポージングについては次回以降の課題かな。

 グリッドウォークが終われば遂に耐久レースがスタートします。同僚は例の如くイベントステージに貼り付くと意気込んでいたため、私はパドックからS字トンネルを大急ぎで抜けてS字コーナーからスタートを観戦です。ここから5時間の耐久レースをひたすら撮影となりました。

本日は朝からの晴天が続いて撮影には持ってこいな条件となりました。レース撮影は100-400mmにテレコンを着けて560mmで狙います。あまりトリミングはしたく無いからと思うとこの焦点距離でもフレームにマシンが大きく収まるポイントは結構限られて来ます。

決勝日はNO.19のポルシェがやたら撮れ高が良かった。

ロードスターも頑張ります、ユーノスロードスター乗りとして応援もしたくなります。

NO.23は常に上位争いをしていました、推しのチームを作っておけばレース観戦は一層楽しくなりますよ。

 しばらくすると同僚もイベントステージにキリが付いた様子で、このタイミングで一旦タワー5階へ戻って決勝日の特典であるスペシャルランチをいただきましょう。

予選日で書いた一部のブルジョワジーな方はこのタワー5階でアルコール片手にゆっくりとレースを観ているでしょうが撮影勢にとって決勝日は想像以上にタイトスケジュールになっていることもあってランチはほぼ犬食い(笑)

食後は同僚と一緒に激感エリアへと場所を移しての撮影タイム。

ここだとロードスタークラスで約320mm、GTRクラスだと約250mmでマシンが画面いっぱいな焦点距離になります。激感エリアは柵ギリギリに立って狙う他、コンクリートブロックが置かれているのでそれに上って撮るも良しです。ただ他の方の頭が入ってしまったり、ガードレールやポールが邪魔になることもありますね。

決勝中はRQの方々もイベントの隙間を縫ってコース脇まで応援に来ているチームがちらほら見られました。

 レース終盤は個人的に一番好きな逆バンク付近へと移動、背景に伊勢湾を絡めつつも撮れました。

最後はデミオロードスターの大クラッシュがあって赤旗で30分余りを残したままレース終了。巻き添えを喰らったのかクラッシュ用のスポンジを咥えたフェアレディZが来た時にはおったまげました…。

 パルクフェルメは通常であればメインストレートにマシンを斜めに停めるフォーメーションを組むところ今回は赤旗終了のイレギュラーであったことから、マシンはグリッドに再度並べる形となっていました。このお陰で普段はなかなか撮れないアングルからマシンを撮影出来たのはラッキーでした。

カッコいいなぁ、こう見ると国産スポーツカーもやっぱり魅力が詰まっていますね。

なんかこのZ、アメリカのレースみたいな雰囲気で撮れた。まあ本場アメリカのレースがどんなんか知らんけど。

 これにてS耐は終了、私たちもタワー5階へ荷物を取りに行き、退場時刻が迫る中ラストオーダーのドリンクで喉を潤してから後ろ髪を引かれる思いで専用エリアを後にします。嗚呼、なんかシンデレラの魔法が解けたみたいな喪失感。そしてVIPスイートパスの特権を失い平民へと戻った瞬間に訪れる何とも言えぬ心境に思わず空を見上げてしまいました(笑)

私はちゃっかり翌日に有休を入れてあったので、のんびりと帰り支度をして渋滞が少し解消したくらいに鈴鹿サーキットを後にしました。それでも鈴鹿インターまでは40分くらいはかかっていますが。2023年は残念ながら鈴鹿サーキットで開催されるS耐はこの開幕戦のみ、2022年までは最終戦鈴鹿だったところ今年は富士スピードウェイが最終戦の舞台となっています。

今年はスーパーフォーミュラとスーパーGTも観戦予定ですが、S耐ももう一度くらいは観たいから何処かへ遠征も考えているところです。それまでに発注したまま未だ入荷未定な70-200mmレンズが手元に来ることを願いつつ。


おしまい。