40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【日々徒然】 上がる物価 上がらない給与

 世知辛い、実に世知辛い世の中になりました。はい、365日来る日も来る日も万年財布は火の車な私です。どうでも良い豆知識として、実は私の職歴として現在の会社が4社目でありまして今のところ一番長く勤めています。拘束時間こそ長いものの土日祝はしっかり休める環境で個人的にはとても働きやすい訳ですが、ここ最近の急激な物価高によって今まではそこそこ人並みの暮らしを送っていたはずが少しずつ暮らしの質をランクダウンさせなければならない局面に来ています。大学卒業後に新卒として入った会社の社長が常々「月給 =年齢」(例えば30歳なら月収30万)と唱えていまして、今のところは四十路になった私はまだなんとかそれに引っかかるだけの稼ぎをしているものの、それでも暮らしは豊かになりません。なぁぜなぁぜ?
はいソコ、そんな趣味グルマを2台持っているからだなんてド正論は言わない。

 我が家は夫婦&保護猫2匹で子どもを持たないミニマムな構成です。旅行は年に2回程度、休日は美味しいもの探しに出掛けるのが主な楽しみでして、そこまでの浪費家ではありません。まあ昨年はカメラシステムを再構築したりレース観戦に勤しんだりして私はまあまあな浪費をしたのはここだけの秘密ですが。



そんな我が家でも老後へ向けてコツコツと貯蓄しながら家のローンを返済すると、手元に残るお金って意外な程寂しいものです。さらにそこから生活で必要な光熱費やら通信費、ガソリン代などなど差っ引いて行くと…あれれ、ボクのお小遣いは?
通帳は私自身で管理しているため、正直なところ『お小遣い』って概念が無くて常にどんぶり勘定しながら嗜好品などの買い物をしていまして、そのため大きな額の何かを購入する際はそれこそ胃に穴が3個くらいは開くのではないかって程に悩み倒しています。昨年ユーノスロードスターからリプレイスしたポルシェに関しても冗談抜きで数ヵ年の収支表を作成して算段しましたし(笑)




 そんな中での物価高の連続は本当にキツいですね。私、まだ夢見がちな20代の頃ってこんな人生観を描いていました。
20代は若い内にしか出来ないエクスペリエンスをたくさんしよう。30代になれば結婚をして家庭を築きながらそれなりの年収になって衣類なんかもユニクロばかりだったものが、デパートのショップで購入出来るようになるんだ。40代にもなれば貯蓄もそれなりになって、妻とブランド品のお店を回ってみたり月一で温泉でもしっぽりと行ってみたり。まあこれは子どもが居ない(正確には私、子どもがそこまで好きではない)前提での妄想でありましたが、こんな様に言ってみれば特別裕福で無くとも、そこそこな暮らしを送れるんだろうなと皮算用していたのです。

そして現実。
そもそもが私の人生って既に20代中盤でまさかの鬱病発症により強制リタイアしていて、更には28歳で衝動的に海外へ語学留学していた時点で貯蓄なんてさーっぱり出来ていません。30代は先の留学先で交際が始まった韓国の子との約9年に渡る遠距離恋愛で毎月多額の渡航費が発生して貯蓄なんてちーっとも出来ていません。そう、私がまともに貯蓄をスタートしたのは30代終盤で韓国の子と破局してお独り様になってからなのでまだここ数年なのです。ハハハハハハ。

まあそれでもね、世間で言えば中位の年収を稼いでいるからこそ、クルマを2台持ちとか局地的な贅沢も出来ている訳です。正直なところ衣類はユニクロから脱却出来ず、ユニクロに加えて無印良品がレパートリーで増えた程度です。あとはアウトレットに通っては値引き札がついた最終見切り品を血眼になって探し出しては買い漁るのが楽しみなくらい。だって先日もデパートの初売りに行ってフラッと入ったPOLOのお店でビビビッと来たダウンベストにぶら下がった値札を見たら¥120,000-とかあって慌てず騒がず退店しましたもん。ポールスミスでこれはって思ったカットソーだって¥35,000-とかあって何事も無かったかのように綺麗に畳み直して逃げ帰って来ましたもん。それどころかユニクロって昔は安いイメージだったのに最近なんだか安くすら思えないですもん、悲しいのぅ虚しいのぅ。

他の例えで言えば外食。マクドナルドでセットを頼んだら¥800-くらいするってもうそれ私が知るマクドナルドじゃないですやん。それならもう少し足してしっかりした食事処へ行きますって。先日入ったコメダ珈琲にしてもコーヒー1杯¥520-ですよ奥さん。シロノワールは¥700-だったから、それならコーヒーの代わりにシロノワール2個注文しちゃいそうです(違)
年々デカくなる私の胃袋とタヌキ腹に反比例して年々内容量が小さくなるステルス値上げ、拷問ですか?

 とどのつまり、言いたい事は給与の昇給率以上に物価の上昇率が早くて年齢を重ねても暮らしが一向に豊かにならないジレンマ。学生時代に勉強が嫌い過ぎた事が災いして『学』がさっぱり無い私にとって、人生半ばに来て勉学の重要性を痛感しています。そもそも日本では大半の家庭が共稼ぎしないと家計が成り立たない時点で終わっているんですけど、役に立つどころか疫病神にしか見えない腐った政治家にはとてもじゃ無いけど明るい未来は想像出来ませんね。ってことで会社の規則に反しない何かで副収入を得ないとと日々ネットサーフィンして動画編集の仕方やら株の流れやら必死に見ています。

不幸中の幸いとして、私は若い頃にある程度の散財をしていたお陰で当時購入した品々がいまだに現役だってことがあります。今後も物価が上がり、消費税が上がり、ブランド品は遠のきますよ。若者こそ独身の内に『一級品一式』を早めに買えと叫びたい。更に理想を言えば手にしてからも価値が下がらない物が良いです。いざって時のリセールも期待出来ますし。結婚し、家を持つと一般庶民ではそんなにも贅沢品まで予算が回らないのは経験者の弁。

例えば学生時代に就活用の革靴を買ったのですけど、何を思ったか当時の私はAOKIとかで売っているのには目もくれずデパートの靴売り場で20年前の価格で¥90,000-くらいの逸品を購入しています。もちろん何の知識も無かったけれどそれが『Ede&Ravenscroft』と言うイギリスの老舗テーラーのもの。しかも靴の内側にはロイヤルワラントが4つ付く今となっては幻のモデルであります。と言うのもこのロイヤルワラント4つは2007年までだからです。もちろんこの靴は私にとっては一生モノであり、普段はレザークリームを塗り込むだけで使っていません。まあ当時はそんなこと知らずに雨の日もガンガンに履いていたしロイヤルワラントの刻印も少し擦り減ってしまっていますが…。




例えばこれも20歳前半の話ですが、やはり当時って少し背伸びしたいんですよね。だから年に何回かヴィトンの路面店へ行っては数万円で買える程度の小物を購入していました。そんな品々が今なお現役で役立っています。ベルトとかパスケースとか。いやね、妻から「いい加減ちったぁ箔がつくカバン持ったら?」とアドバイスを受けて数年ぶりに足を運んだんですよ、ヴィトン。バックパックを見せてもらったらお値段¥500,000-ですって。「ふぅん、いいねコレ」なんて精一杯の強がりを見せつつも、もう脇汁ダラダラ垂れ流しながら逃げ出して来ましたって。え、え、え、昔ならキーポルだって¥120,000-くらいだったよ??



例えば腕時計。これは30代での購入で、ロレックス数本は購入時の倍近くに相場が高騰しています。当時60万だったものが180万とか130万で購入したモデルが今は250万とか…恐ろしいです。数年前の年収と今の年収はさほどの差が無いのに、物価は倍以上になってしまっているじゃ無いですか。正直に言えば『たかがステンレスモデル』で数百万ってどうなの?
それなら絶対にギラギラの金無垢モデルを手にした方が幸せになれます。私もし買える機会があるならオールドモデルでいいからデイデイト欲しいですし。何なら文字盤に10Pダイヤが入っている成金みたいなイヤらしいやつ(笑)



 そう思うと、今後も物価は加速度的に上昇すれど給与はそこまでのアップが見込めないでしょうから、切実に資産を増やすメソッドを見つけて結果にコミットするか、悟りを開いて一切の物欲を切り捨てるかですね。尤も、物価高は避けられないと考えるとどうしても欲しいもので今買えるだけの財力があるのであれば少しでも早くに手に入れてしまうのも実はとても大事なのかも。今10万の品物だとして、一生懸命に予算を貯めて半年後いざ買おうと思ったら価格改定で11万になっているとかザラですから。そんなこんなで、毎度ながら駄文をブログアップしたところで1円も増える訳でもありませんが、2024年こそは更新頻度を増やしたいなと思いながらスタバでMacBookを開き、あたかも『デキる人』を演じつつ悦に浸る祝日でしたとさ、口の周りにはシュガードーナツの砂糖がこびりついています。向かいには大阪大学の受験間近で必死に勉強する若者、隣には美魔女に保険の勧誘だか更新だかを勧められている中年親父、斜め向かいには花粉症が酷いのかジュビジュビと30秒おきに鼻をかむ女性が居る大テーブル、殺伐感半端ない。ぱっと見は外車乗ったりして華やかな暮らしだと勘違いされているかもしれないけれどゲロってしまえば現実なんてこんなもんです。どうか皆さんのとっておき錬金術、こっそり教えて下さいね。

とりあえず今現在欲しいモノリストは以下の通りです。
単焦点F1.4くらいあるGマスターレンズ
・それなりに見た目が良いカバン
iPad
・ポルポル君のボディカバー


おしまい。