30代の日々徒然

独身一般市民の備忘録

【日々徒然】 クルマに纏わる馬と鹿な本音と建前

 私の日課の一つとして通勤中にスマホでネットを開いてはクルマのブログであったり中古車サイト、はたまたショップのHPを徘徊して妄想に浸る時間を作っています。

 そして常に自問自答するのが「果たして私は楽しいカーライフを送っているか」で、それを隣で優しくサポートしてくれる妻はもちろん最愛であり、また最大の理解者なのだと感謝する日々。そんな中で今一度「カーライフを楽しんでいるか」と問えば、その答えはYESながらも回答に一瞬詰まるってのが本音であります。

 愛車アルファロメオ4Cは私にとってその独創的なデザインこそが全てであり、一目惚れと断言しても良い強烈な出会いでした。しがないサラリーマンである私が全力で背伸びして手に入れた自慢のクルマであると同時に、いくつかの足枷があるのもまた事実。個人的に100点満点のスタイルとは裏腹に4亀頭…ゲフンゲフン4気筒特有のガサツなエンジンサウンドは50点、体調によってはダイレクトすぎるロードインフォメーションをもたらす硬いサスペンションに加えて座椅子並に薄くて全くリクライニングしない90度の直角シートから来る30点の乗り心地に、用途、天候、路面、積載において10点以下の実用性…それでも4Cに惚れ込んでしまうのは唯一無二のスタイリングなのです。

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4Cはいくつかの限定車こそありますがスペックで言えば単一グレードしか無く(GTAの企画はありプロトタイプまでは出たのですけどね)、1代限りで消滅した稀少なモデル。また世界一美しいクルマとも言われるあのtipo33のオマージュなんて謳い文句がつけば、たとえ横に8CやSZが並んでも劣等感など微塵も無いわけです。
ただ、私の決定的なポイントは「アルファロメオと言うメーカーが好きだから4Cが好き」なのではなくて「4Cが好きで、それがたまたまアルファロメオのクルマである」ってところ。だからアルファロメオなら何でも大歓迎とは言えず、むしろ次期愛車候補もアルファロメオになるかと言えば余程の癖が強いモデルが見つからない限りはそうでもないでしょう。

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 実際のところ私はポルシェが大好きです。20代から数年ごとの周期で欲しくて欲しくてたまらない衝動に胸が締め付けられるのですが、いつもいつも最後に思い止まる理由が上記で述べた唯一無二の存在になれないこと。一部のモデルを除いてはエンジンの違いで複数スペックが松竹梅とラインナップされ、モデルチェンジも定期的にやって来るために意識せずともカースト制度よろしく序列が発生するのです。

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964と993はシルエットこそ似ていますがボンネットとテールのバランスが結構異なっています。

例えば911カレラ1つ取っても素のカレラから始まってカレラS、カレラ4S、ターボ、カブリオレ、タルガにGT3、そしてGT2とサザエさんも驚く大家族、更にはスピードスターみたいな派生までリリースされるからさあ大変。比べたくなくても意識してしまうし、逆に意図せず比べられる場面だってある訳です。言ってみれば「アルファロメオの4C」は完全な固有名詞になるけれど「911カレラ」はせっかく高価で素敵なクルマなのにグレードによって「おお!!GT3ですか!!!」と言われたり「ああ、素カレラね」と悪気無くとも微妙に薄いレスポンスをされるケースもあるってこと。

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 また4Cはエロいデザインで購入に踏み切ったのですが、これは言ってみればイタリアの車だからこそだと所有して実感しました。フェラーリランボルギーニマセラティフィアットにも共通する内容で、保守的なメーカーには絶対に製品化出来ない個性の塊をイタリアは惜し気もなく、もしくは後先考えずに出してしまう気質にあるのかと思いました。癖の強いデザインと高揚するエンジンチューニングに上質な革を用いたインテリア、でも信頼性、耐久性は置いてきぼりみたいな(笑)
ランチアのテージスだって、あれを真似したいメーカーは皆無でしょうが強烈な顔の濃さは秀逸です。

そう思うとポルシェは真逆でドイツらしく堅実かつ真面目なメーカーである故に決して尖り過ぎないデザイン、工芸品に着地させ続けていますよね、完璧を追い続けるだけあって「世界一故障が少ないクルマ」もまたポルシェであります。だから故に「ポルシェのデザインは今昔変わらずポルシェである」と共に未来もポルシェはポルシェであり続けることでしょう。イタリアのチャラさはドイツの車では見られませんし、イタリアの車にはドイツの精度はありません。ここでオーナーの嗜好がハッキリと分かれるのでしょう、ええ私は今のところ「目立ってナンボ」のクルマの方が好きです(笑)
クルマで言えば4Cの方がリーズナブルであっても、ポルシェやAMGアルピナより振り向かれたり指差されたりする機会がはるかに多いのであります。

 結局のところ、私はスポーツカーをサーキットに持ち込んでコンマ1秒を削る世界には興味が無くて、そこそこのワインディングを朝駆けしたり、洗車しながらボディラインに恍惚の表情を浮かべることこそが愛車の価値でありクルマの楽しみなのです。ただそれは食べ物の好みと同じで年齢と共に段々と変化してくることでしょう。このままアルファロメオの深みにハマればクラシックアルファの沼に進むでしょうし、空冷ポルシェのバサバササウンドと丸みを帯びたラインに惚れるかもしれません、はたまた色気ムンムンのマセラティグランドツーリングをしながらしっぽり温泉地巡り、もしくはメルツェデスに戻って全方位の快適性を手にするかも。尤もいずれの道を選んだとしても中古車を選びますが(笑)

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但し空冷ポルシェを狙うのであれば、あまり残された時間は無いのかもと思うのも然り。中古車市場ではどんどん個体が海外に流れ、気づけば964は価格暴騰で993すらスタートが600万円くらいからになってしまっています。そしてこの流れはきっと将来的にも続いて1,000万円オーバーになっていくのかなと思うと怖いものですね。
私が964に興味を持ち出した頃なんて300万円でそこそこの個体がゴロゴロあったのにな…。値段がそこまでになると今度は役物と呼ばれる水冷のGT3系だって同価格帯になってしまうと思えば妄想の迷走はますます迷宮入りであります。ネオクラシックのポルシェ又は役物ポルシェであればリセールだって保証されています。

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…なんて事を考えながらネットで情報を仕入れている内が一番楽しくてたまらない時間でしょう。そして今はコーティングから上がって来た艶々の4Cに溺愛しているので、増車か乗り換えはまだまだ先のお話でしょう。何よりまずはコロナの制限が解けたらクルマのミーティングなど積極的に出向いて、色々なクルマを眺めながら楽しみたいですね。それに備えて、私の4Cも各部のメンテナンスや磨き上げを進めて万端にしておくこととします。


今回は画像をネットより拝借しました。
おしまい。