40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【日々徒然】 晴れた日は自転車に乗って

 ポルシェがイグニッショントラブルについて問題究明のため先日ショップへドナドナされて行ったまま迎えた週末であります。ぬーーーーーん、乗れないフラストレーションが半端ない。なんなのこの胸にポッカリ空いた寂しさは。ユーノスロードスターの時はこんな気分無かったのにな、これが俗に言うポルシェ沼なのかな。


先週はアルファロメオ4Cでお出かけしたのだけど、2台持ちするようになって初めて気付かされたことはやっぱりと言うか当然と言うか4Cは普段使いするには刺激が強すぎるってことです。私自身が4Cを購入してから約5年経ったから流石に慣れてしまった点が多いでしょうが、あの独特なフォルムから始まりど太いサイドシルを跨いで潜り込むドライバーズシート、2015年当時は斬新だった液晶メーター、かろうじて動作する唯一の快適装備はエアコン、極めて簡素なインテリアに足元に広がるカーボン、後方視界は絶望的だしステアリングはアシスト無しで出だしは重くて高速ではワダチで吹っ飛ぶ、極め付けは遮音性なんて言葉は遥か後方に置き去りにしていて車内での会話は腹から声出して行こうスタイル。

非日常へと放り込まれた瞬間から広がるレーシングカーかと錯覚するドライビングプレジャーは満点で口角ヒクヒク右上がりでも目的地の駐車場に段差があれば泣きながらスルーだし、補修が難しい素材のボディが故に隣のクルマにドアパンチを喰らわないか心配で心配で仕方なくて駐車枠が狭かったり車が多い所では不安でスルー、跳ね上げ板式のコインパーキングも車高の低さで傷が入ったり引っかかって出れなくなる可能性があるからスルー、立体駐車場もスロープの傾斜で顎を打たないか心配でスルー、もうスルーしすぎてどこにも止まらず止まれず買い物は諦めドライブだけして口角だだ下がりで帰宅ってパターンが過去に多すぎまして

幸いにも妻が多分私以上に4C大好きで、たまのドライブデートには4Cが活躍してくれるのが救いでしょうか。もちろん行き先のレストランやカフェは事前にGoogleマップのストリートビューで駐車場の形状を事前学習して、なんなら道中に踏切が無いかまで予習する徹底ぶり。踏切ってシャコタンな車にとっては凶器ですよね、しかも後ろが詰まってしまったら引き返すことも出来ないし。

だから4Cは良く晴れた体調万全で出来れば次の日も休みの時に山奥を駆け抜けるのが由緒正しき使い方だと悟りました。4Cをファーストカーとして日々の足車で使っていた過去の自分を褒めちぎりたいですわ。本当に神経使うし、過去にドライブで信州まで日帰り往復500km超運転した時には腰壊しましたもんね。いっそのこと妻に4Cの運転を練習してもらって私は助手席に乗ろうかしらと水面下で目論んでいます。

 そう思うとポルシェは自分の肌にものすごく合っているんです。と言ってもポルシェの多々あるモデルの中で射止めた996に乗り出してまだ3ヶ月程度のヒヨッコですがね、それでも休日だけで既に1,000km弱乗ったかな。


選んだのがMTモデルではなくティプトロニック(Tiptronic)と呼ばれるポルシェ社の商標、所謂ATに加えてステアリングのUp&Downスイッチでマニュアルシフトも出来ちゃうんだよってミッションだから、良い意味でステアリングに集中出来る訳ですよ。このティプトロは997カレラの前期までで、後期モデルからはPDK(Porsche Doppelkupplung)のデュアルクラッチ式へと進化して電光石火のシフトチェンジだと絶賛されていますがね、私はあまりカリッカリに変速するよりも多少タイムラグがあってモッサリと変速するティプトロが疲れなくて性に合っています。サーキット走行でもすれば違いますでしょうが。

ステアリングは油圧式で(ポルシェは991から電気式になった模様)操作感がとても自然かつしっとりした感触なのが運転していて実に心地良い。4Cみたいに高速走行時に路面の段差でどこかへ吹っ飛ぶ心配も無く心穏やかに高速域へ飛び込めます。320馬力のフラット6NAエンジン&そこそこの車重により発進時にドカンと踏んだ所でお尻を振ることは無いしそれでいて中間域でのトルクがモリモリ(37.6kg/4,250rpm)ってことでコーナーリングの立ち上がりからの加速など本当に楽しいです。トルクの数値だけで見れば私が過去に乗っていた日産スカイラインGT-R(BNR34)は最大トルク40.0kg/4,400rpmだったから駆動方式など違い(カレラはRRNAGT-R4WDのターボ)はあれど流石はポルシェと唸るだけの性能です。

尤も『カレラを速く走らせる』には相当のドライビングスキルが必要ですよね。RRってウェイトバランスで駆動輪にトラクションかけるにはこれ以上無い理想系でしょうが、逆にコーナーリングではフロントが軽い事が災いして素人にはアンダーステアまっしぐらですから。まあ私みたいな草食系サンデードライバーはのんびり流すくらいが性に合っているし、後ろから突かれればすぐさま左ウインカー出しながら追い越して先に行ってちょーだいと道譲りますので、どうかどうか変に勝負を挑んで来ないで下さい(笑)

 そんなこんなでポルシェの居ない休日は思いっきり寝坊して、そのまま自転車をヘロヘロ漕いでスタバで先週と同じくシュガードーナツで口の周りを砂糖だらけにしながら駄ブログに精を出すことで土曜日がスタートしています。帰宅したらガレージで小一時間4Cを眺めながらソファに腰掛けてニチャニチャ笑みを浮かべることでしょう。嗚呼ポルシェ、早く戻って来ないかなぁ:-)


おしまい。