40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Roadster】 The Reason Why I like Eunos Roadster...

 1989年にデビューしましたユーノスロードスター(現行はマツダロードスター)、私の所有する個体は1990年式で33歳を迎えているご老体です。

前オウナー様が手厚くメンテをされていてボディは同色で再塗装までされていることから私的には古さを全く感じさせない1台なのですがクルマにあまり興味の無い妻に言わせれば「古くておじいちゃん家の匂いがするクルマ」として決して評判が宜しい訳ではございません。その点から客観的に捉えればユーノスロードスターは世間一般では残念ながらただの古ぼけたクルマに分類分けされてしまうのでしょう。

 では、私はどんな部分に惚れ込んでユーノスロードスターを購入したのかを語ると共に、正直にウィークポイントなども綴ろうと思います。今回については(てか今回も)、興味が無い方には全く刺さらないエントリーになろう内容なので、テレビでYouTubeでも流しながら片手に握るスマホから飛ばし読みしていただければ幸いです。あ、私の休日はソファにドカッと座って膝に猫を乗せ、右手にスマホ左手にテレビのリモコンを握るブルジョワ…もとい堕落っぷりです。YouTubeプレミアムを登録するか悩み続けること早2年余りであります。

 まず何と言ってもユーノスロードスターのハイライトはリトラクタブルライトですよね。

私はリトラが付いたクルマを人生の中で一度は持ちたいとの願いで購入に踏み切ったと言っても過言ではありません。もちろん潤沢な資金さえあればNSXかBMW840iを手に入れてガレージでニヤニヤしたいものですが、ユーノスロードスターは良い意味で気負わず普段使い出来て、アフターパーツや純正パーツの再販などによるメンテナンス性の良さにより神経質にならずに所有出来るネオクラシック世代における非常に維持しやすい1台と言えるのではないでしょうか。

 次にデザイン。先ほどはリトラにクローズアップしましたが、それでは木を見て森を見ず…実はユーノスロードスターは2代目以降で少しずつ薄れてしまったクラシックテイストが垣間見れる飽きの来ないプロポーションにあります。

全体を見れば絶妙なカーブを帯びたラインで成り立つボディ、特にリアセクションはテールに向けて適度に絞り込みが入っていて(NBではリアフェンダーのセクションがNAと比較していかり肩に見えます)私的にここが特にお気に入りのポイント。

またトランクにおいても陰影を見ればほんの少しだけダックテールっぽくカーブを描いているのも隠れた魅力。

 実測した訳ではないのでフィーリングの問題かもしれませんが、フェンダーアーチもNA&NBはアーチのリア側が緩やかな落ち方をしていて(プレスラインもリア側に幅を持たせていますね)これが絶妙なプロポーションに一役買っています。いやいや本当に色褪せぬ美しさ。

給油口がリアフェンダーの上面にあるのもロードスターのキャラクター性から見ると見逃せないです、NC以降は真上から少しずれて斜め上あたりに給油口が移動されています。実用性を考えればNC以降が妥当でしょうが、私は断然NA&NBの位置が好きです。

 そしてユーノスロードスターの優雅なシルエットを支える大きなポイントが車体下部のまるで船みたいな絞り込みです。そう、リアエンドへ向けてのラインでも同じ語り草をしましたが、ユーノスロードスターの美点はこの絞り込みに尽きます。

これによってタイヤのショルダーが前後からもチラ見えしてカッコいいのですよ。これを強調するために私はマッドガードは付けない派です。

 昨年から装着している純正ハードトップは、リアガラスの曲線がたまらないです。

時期的にオープンにしたいけれどハードトップ有のシルエットが綺麗すぎて今年は秋まで付けっぱな予定。ハードトップも車体同様に30年以上前の物になるので程度の良い個体は少なくなってきてヤフオクでも値段がジワジワと上がっています、狙っている方は急いだ方が良いですよ。

 やっと紹介のインテリアはクラシックそのもの、そして簡素な造りがたまりません。ここがクルマに興味が無いとただの古臭いイメージしか沸かない諸刃の剣な部分でもあります。

視認性の良い、また何の捻りも無いメーター配置は最高としか言い様が無く、夜間は淡いグリーンに光るイルミも最の高としか言い様がありません。買うまでは何となく華奢すぎてカッコ悪いと思っていた純正MOMOステアリングは、確かに現代のクルマと比較すると驚く程に細いのですが実際には運転しやすくて、ここにあまり太いステアリングだとインテリアのバランスが崩れてしまいそうです。今ではお気に入りのパーツ。

シフトは極めて短小、日本人がホッとするサイズ感です。よくメディアが表現する『手首のスナップでコクコク入るシフト』が表現として正にピッタリな操作感でして無駄にシフトチェンジを繰り返してしまいそう。こちらも購入前はナルディのウッドに交換したいと思っていたけれども純正で十分です。

シートはホールド感を求めるには酷だけれども、今時なクルマと比較してフカっとした作りは座った瞬間に思わずニヤけます。まああとはあれだ、収容能力はほぼ皆無だと思って諦めてくれ。4Cよりは積めるかな。

 最後にピンポイントで見てみると…
横から指を引っかけて操作するドアノブ最高。

テールライトユニットの造形最高。
今となっては化石みたいなアンテナ最高。

開かないけれどレトロに見える三角窓最高。
ガチャンと金属質なドアの開閉音最高。

 あ、ウィークポイントも紹介するんでしたね。
✓まあ当然ながらですが今日のクルマと比較すれば出だしが極端に鈍いです、しっかりとアクセルを踏んであげないといけません。
✓30年以上前のおじいちゃんマシーンなので暖気はしてあげた方が良いです、排気ガスクッサイです。
✓クルマに興味が無い方から見れば快適装備に乏しい古ぼけたクルマとしか見てもらえません。
✓ブレーキの効きが甘いです、初期はABSなんてついていません。
✓集中ドアロックありません、私のはリモコンキーでもありません。

✓初期型はトランクの開閉はキーシリンダーに鍵を差し込んでしか出来ません。出先でうっかりキーをトランクに入れたまま閉めた日にゃ全てが終わります。

まあこんなウィークポイントなんてあって無い様なものです、実質ゼロ。気軽にお洒落に国産のネオクラを楽しみたいのであれば迷わず行けよ、行けばわかるさ。流石に私のロド子さんは純正オーディオがお亡くなりになって社外品にスピーカーごと交換していますけど、スマホからBluetoothで90年代のJポップでも流しながら窓を開けてドアに右腕を置きつつ町を流せば、それだけでスーパーへのお買い物すらご機嫌なドライブになること間違いなし。

おススメします、迷っている方は満面の笑みで背中を蹴っ飛ばしてあげるので、ハンコ持ってクルマ屋さんへ行きましょう。


おしまい。