40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【ロレックス】 16700 GMTマスター

 私の数少ない腕時計コレクションに仲間入りしたのが、ロレックスのGMTマスターであります。近年の恐ろしい値上がり率に危機感を持ちながら探し続けてどれだけ経ったことでしょう。やはり大きな額の買い物なので、それはもう夜も眠れず昼寝して、悩みに悩んでハゲるのではないかと言うくらい、唸りに唸って腹痛と勘違いされるほどにネットであらゆるユーズド品を吟味しました。
 石橋を叩いて渡るとはよく言ったものですが、私の場合はきっと叩きすぎて杖が折れてしまうところだったかと思います。

f:id:kitobee:20160906235720j:plain
 お陰さまで、程度は『極上』の逸品に出会えました。
 16700GMTマスターの最終品番であるA番です。1999年製造で、トリチウムからルミノバへの変更時期と重なったために、文字盤の表記も通常のSWISS MADEではなくSWISSのみとなります。巷ではあまり人気の無い表記ですけど、私はこれが意外とシンプルで気に入りました。
 付属品はもちろん全て揃っていますし、時計本体も傷らしいものはほぼ皆無、外装研磨歴もありません。ブレスの伸びも全くと言って良いほど無くて、恐らく買ったままあまり使用せずに保管していたのでしょう。

f:id:kitobee:20160907000052j:plain
 裏蓋にはまだホログラムの保護シールが残っていました。
 本来ならば剥がしてしまった方が良いのですが、しばらくはそのまま楽しみます。
中空ブレスなので重量はとても軽く、同じケース径の116400GVミルガウスとは付け心地が雲泥の差です。

 本当は漠然と16710GMTマスターⅡを狙っていたのですが、予算の問題や自分の用途で考えた結果としてこちらの16700に落ち着きました。
それこそ探し出した当初は年式問わず、付属品問わず、傷の程度問わずで安ければ良しとしていたものの、次第にバックルはシングルでは無い方が良いとか、実用性の面からトリチウムよりもやっぱりルミノバかな…なんて候補が固まって来たわけです。
あとはベゼルの色で迷いました。ただこれはロレックスで交換可能と知り、とにかくケースの程度を重視することにしたので、ゆくゆくは現状の黒から『ペプシ』と呼ばれる赤青のベゼルに交換予定です。

f:id:kitobee:20160907000809j:plain
 最後の最後でショーケースに仲良く並んでいた16613青サブの魅力に負けるところでしたけど、初志貫徹で手に入れたこのGMTマスター、大事に使って行きたいものです。
この時計が生まれた1999年と言えば、まだ自分は高校生だったのかと思うと本当に程度の良さに驚かされるばかりです。
ここまで奇麗だと、それこそ日常使用のために程度『中』くらいのものをもう1本増やしたいかも…。

【W210メンテナンス】 車との付き合い方

 以前の輸入車に対するイメージと言えば『よく壊れる』とか『修理が高い』などのネガティブ要素が多かったように思います。今日になりますとパーツの信頼性も格段に上がりまして、基本的には国産車と同じくらいの扱いでも大丈夫になりました。
 とは言え、私の所有するW210は基本設計が1990年代であり、製造から既に15年経っていることもありまして、運転に多少の気遣いはしているつもりです。

f:id:kitobee:20160903074120j:plain
 1:ハンドルの据え切りはしない。
 私は仕事柄トラックを運転していまして、狭い路地ではやむを得ず据え切りすることもあります。ただ、自分の車では縦列駐車で前後パツパツに停められてしまった時など意外は据え切りは御法度としています。
 どうしてもパワステポンプに大きな負担がかかってしまい故障の原因となるため、必ずタイヤが少しでも転がっている状態でハンドル操作をしています。また、ハンドルのロックトゥロックも避けています。

f:id:kitobee:20160903074633j:plain
 2:シフトを入れる時は車が完全停止してから。
  ブレーキを踏んでいても車がまだ惰性で前に進もうとしている時、急いでいるからとシフトをリバースに入れてしまっていませんか?
これもまたギアボックスへの負担がとても大きいです。車をいたわることはもちろんのこと、安全運転のためにもギアをD→R、R→Dに切り替えるには、車が一旦完全停止してからにするよう徹底しています。

f:id:kitobee:20160903075122j:plain
 3:たまにはしっかりとエンジンを回す。
 昔はMT車を所有していて、定期的にカーボンスラッジを飛ばすためにレッドゾーン手前まで引っ張っていました。それがAT車に乗り換えてからは高回転まで使うことが減ってしまったので、週に1回は利用する高速道路で意図的に高回転まで回してやっています。

 気にしていることなんて上記3点くらいのものですが、今のところは大きな故障も無く元気に走ってくれています。もともとW210は歴代メルセデスベンツの中でも頑丈だと評判なので動力関連についての不安はそれほどありませんが。
 経年劣化を除くと、今の輸入車での心配事はどちらかと言えば電子系のエラーらしいです。そうなると故障の度にまずは診断機を車に接続してエラーコードを探る…なんて作業が必要になり、結果として診断料が高くつくのです。
 その点、W210は電子制御だらけの車に切り替わる前の最後のベンツなので、小難しい故障には出会っておりません。

 また、私は『レーダー探知機』たるものが大嫌いです。
免許の点数を守るためにと多くの方が装着していますし、事実私も過去には装着していました。スカイラインGT−Rに乗っていた頃は、今思えば無謀としか言いようの無い迷惑な運転をしたこともあります。
 ただ、今となってはそのような運転は恥ずべきことだと猛反省し、安全運転していればレーダー探知機なんて無用の長物であると…、もっと言えばインテリアのバランスを崩しますし、エンジンをかける度に電子音や音声が鳴ること事態が不快なのです。(ETCの起動音も大嫌いですけど、こればかりは必需品なので我慢我慢…)
 通行禁止区分や一旦停止などは当たり前として、速度違反に関しても警察は制限速度+10km/hくらいは黙認してくれますし、適正な運転をしていればレーダー探知機は必要無いと思うのが私の意見です。
 むしろレーダー探知機を装着してしまうと『私は違反運転をしますよ』と自己主張してしまっているかのようで…。

 少し話が脱線してしまいましたが、1つ1つの動作を確実に行うことこそが安全運転への第一歩であり、それがまた車へのケアに繋がります。
そろそろオイル交換の時期が迫って来ています、9月に入り酷暑もそろそろ終わりを告げるので、どこかドライブでも行きたいですね。

【BMW】 100th ANNIVERSARY TOUR

 BMWが今年で100周年だそうでして、各地でイベントが開催されています。最新のラインナップを集結させた催し物が全国7カ所で開かれ、実際にBMWの先端テクノロジーを手に触れる機会として多いに賑わいを見せていました。

f:id:kitobee:20160828213413j:plain
 会場に入るとまず目に飛び込んで来るのはラッピングされたi8。そこには多くの方々の寄せ書きが添えてられていました。書かれた方の名前、100周年への祝辞や『いつかは買うぞ』的な意気込み、はたまたイラストまで思い思いにコメントされていました。しかしこれ、所謂『不適切な書き込み』のチェックなどもスタッフの方がしっかりしているのでしょうね…。比較的表面積の少ないi8とは言え、全てを確認するのは大変だったかと想像します。

f:id:kitobee:20160828213718j:plain
 この車は【Message on BMW i8】と言うようです。

f:id:kitobee:20160828213806j:plain
 会場は緑豊かな『ノリタケの森』でして、BMW各車が蒼く茂った芝生の上に展示されています。

f:id:kitobee:20160828213948j:plain
 あいにく『曇り一時晴れ所によりにわか雨』のような愚図ついた天候の元での開催でしたが、このM6カブリオレもフルオープン状態でした。M4GTSとi8を除く車両は実際に乗り込むことが可能です。試乗イベントもあったものの、既にNET予約や当日予約でほぼ完売状態でした。

f:id:kitobee:20160828214202j:plain
 以前、私が所有していた日産スカイラインGT−Rの純正タイヤは235の18インチでして、それでも太いと思っていたのですが…今は本当に大口径かつ極太のタイヤになったものです。交換費を想像しただけで目眩が。

f:id:kitobee:20160828214353j:plain
 M3セダンには常に家族連れが周りを囲んでいました。子どもはこのボディカラーに喜び、お父さんはM3をなんとか奥様に説得、その奥様はトランク容量が気になっている…なんて図式でしたかね。

f:id:kitobee:20160828214533j:plain
 今も昔も、モッコリオーバーフェンダーは男の憧れであります。

f:id:kitobee:20160828214618j:plain
 特別展示としての目玉車両はこのM4GTSでした。
私はBMWに関してあまり詳しくありませんが、どうやら国内限定30台しか存在しないレアモデルなのだとか。間違い無くドライカーボン製のフロントリップやムチムチのブレーキローター&キャリパー、そして車内にはロールバーが組まれている完全たるサーキットカーです。

f:id:kitobee:20160828214856j:plain
 意外にもこのマットカラーが来場されていた女性に人気のようで。

f:id:kitobee:20160828214943j:plain
 私はこれに夢中でした。750Liは圧倒的なリアの居住性で、座っただけで幸せな気分になれます。中央アームレスとには液晶画面がインストールされていて、これで空調や照明、ブラインドなどをコントロール出来るのです。これなら長距離移動も極楽に間違いありません。まさに運転手付きが前提の車ですね。

f:id:kitobee:20160828215259j:plain
 展示エリアの隣に設けられた体験スペースでは、7シリーズのリモート・コントロール・パーキングの実演を行っていました。この機能さえあれば、車庫の幅が狭くてドアの開閉が出来ないからと泣く泣く諦めていた方も購入を検討出来るみたいです。しかし、無人の車がほぼ無音で動く姿は不思議なものであります。

f:id:kitobee:20160828215659j:plain
 最後に、気になったBMWの足元シリーズ。7シリーズはピッカピカのメッキホイールが眩しくて…

f:id:kitobee:20160828215737j:plain
 プラグインハイブリットの3シリーズは一昔前のロリンザーみたいな捻った形状のスポークを採用し…

f:id:kitobee:20160828215822j:plain
 M4GTSはオレンジとシルバーのツートン、そして中はパッツンパツンのローターとバナナのようなキャリパーが自己主張していました。

 100周年の大規模なイベントとは言え、このようにメーカーがフレンドリーな体験の場を設けてくれることは喜ばしいことですし、ディーラーのように営業マンが横にピッタリと張り付くことも無いので逆にじっくりと購入の比較検討が出来た来場者も多かったのでは。
 1つだけ残念と言うか気がかりだったのは、この芝生の会場が故に車内が芝生だらけになっていたこと、そしてにわか雨の影響でフロアマット上で踏みつぶされたそれが無惨にもマットに染みを作っていたことでしょうか。

 ベンツと比較すると個人的にBMWは『堅』、ベンツは『柔』なイメージを持っており、今回もデザインなどからそれを感じました。他のメーカーでも、このようなイベントがあれば足を運んでみたいものです。

【W210メンテナンス】 爪が割れた

 購入から1年が過ぎ、大きな故障も無く活躍してくれている私のベンツさん。ある日、いつものように乗り込もうとしたら、何かがおかしいことに気づきました。
 う〜ん…と頭をひねりながら考えること数秒、サイドスカートの形状ってこんなんだったっけ??

f:id:kitobee:20160828010956j:plain
 連日の暑さのせいでしょうか、とあるパーツがだらりと垂れ下がっております。

 よーく見てみたら、サイドスカートにはまっているはずのプレートがはずれてしまっていたのでした。
 こんなところ、普段まったく触る場所では無いですし、ましてや衝撃を与えるようなことをした覚えもありませんが、とにかくプラスチックの爪が1つ欠けていました。そのため、元に戻そうにもこのプレートが浮いてしまうのです。
 しかし、ここはさすがメルセデスと言うべきか、よく出来たことにこのプレートは紐で本体側に固定されているため脱落してどこか行方不明になることは無いのでした。

 兎にも角にも、このままでは非常に格好悪いことも間違い無いし、いくら紐で繋がっているとはいえ高速道路を走行したら飛んで行ってしまうかもしれません。それ以前に風圧で暴れてサイドスカートが傷だらけになるかも…。
 まるでのび太ドラえもんに泣きつくかのような勢いで、近所のヤナセへと相談に行ったのは言うまでもありません。ここには私のような庶民にも親身になってくれるサービスの方がおりまして、このW210もお世話になっているのです。

 まずは私の大きな皮算用で、こんな小さなプレートはとっても安く手配出来るか、もしくは逆でサイドスカートASSYと言われてしまうかのどちらかだと勝手に解釈して見積りを出してもらいました。
 そしてその結果は…プレート本体が¥5,210でして、板金屋さんに塗装を依頼するため工賃も合わせて¥20,000ほどになるとのこと。なるほど、さすがは天下のヤナセ様です。庶民の私には、この『白い恋人』ほどの板きれ1枚に¥20,000も出せるほどの財力はございませぬ。『どうしようドラえもん…』とばかりに難色を示していると、それを察したかのようにサービス様の天の声が。

 『ここはジャッキアップで使う穴があるだけなので、普段は開けることのない板です。なので、万が一ここを使う機会が来るまでは接着剤などで固定してしまっても良いですよ。』と。

 なんてことでしょう、あのヤナセ様からそんなワイルドなアドバイスをいただけるなんて…。そして、それならDIYで接着剤の費用¥200のみ。もちろんこの鶴の一声を実践しない手はありません。

 その他にも、運転席側ウインドウを上げ下げした際にちょっとした異音がしたので見てもらい、これは中の部品が劣化してきているかもしれないとのこと。正直、フロントウインドウでは珍しい事例だそうで、主にリアウインドウで発生するW210の持病だそうです。これも案として『普段はあまりウインドウを開閉しないこと。』なんて素敵アドバイスをいただき、また仮に修理することがあっても社外品も多数出回っているから工賃込み¥40,000程で治るのだとか。こちらに関しても、まさかサードパーティのパーツを利用出来るなんて思いもしていなかった私には大きな情報でした。

 この会話も、しっかりとPCで図面をプリントしてくれての説明なので本当に感謝すべき対応です。今度のオイル交換はこのヤナセで行おうと心に決めました。ちなみにW210のオイル交換推奨時期は5,000km毎だそうでして約8L飲むエンジンなので¥20,000程の見積りとなります。

f:id:kitobee:20160828012622j:plain
 早速、患部をガシガシ水洗いしまして…

f:id:kitobee:20160828012647j:plain
 こいつでベッタリと貼り付けてやりました。作業時間10分、費用¥200。

 普段のメンテナンスとしては敷居の高いヤナセであっても、このようなユーザーサイドに立ったアドバイスをしていただけるスタッフさんもみえるわけです。
 そして質問したことには的確に即答する知識もありまして流石はプロの仕事ですね。

f:id:kitobee:20160828012948j:plain
 ヘッドライト、Bピラーパネル、ホイールの経年劣化が顕著になってきた私のW210ですが、特にこの横からの見た目にべた惚れです。これからも出来ることはDIYで、可愛がって行きたいものです。

【ロレックス】 ユーズド品に関する日本と海外の違い

 先日クォーツ式のオメガ、コンステレーションが突然止まってしまいまして、時計屋さんに電池交換をお願いしておりました。本日それをいそいそと引き取りに出向いたのですが、どうやら電池切れではなくオーバーホールが必要なくらい中身が疲れているそうでして(カレンダー機能が特に悪さをしているみたいです)まだしばらくは修理に時間がかかりそうです。

 そんな中、時計屋さんのオーナーから聞いた情報として、最近ではebayでの出品もコピー品と言われる所謂ニセモノはかなり減ったらしいです。とは言え、やはり入札や購入は自己責任となるため注意だけは十分に必要ですが、以前よりは信頼出来る市場となっているとのことです。
 日本と比較すると、特定のモデルに関しては海外の方が安価なケースもありまして夢は広がるばかりです。それでも数十万円の買い物となる以上、現物を見ることなく購入、ましてやそれが海外となると足踏みしてしまうのは無理もありませんが…。
 実際に私のIWCヨットクラブⅡに関しても、ドイツの時計屋さんから購入したのですが、結構使用に伴う傷がありました。傷に関しては日本で外装仕上げを行ってピカピカになったものの、それを売り主にクレームしたところで『そんなことを日本人は気にするのか?』なくらいの勢いであしらわれました。これも1つの経験として受け入れましたけど、そう思うと日本で販売されているユーズド品は世界基準で見れば抜群のコンディションだと断言出来ます。

 実際、私のコンステレーションは普段使いを10数年しているから日常の擦り傷や凹みがあるものの、アメリカではまだまだほぼ新品のコンディションとして見られると言われ、私自身非常に驚きました。逆を言えば、アメリカのユーズド品は日本では考えられないほど痛んでいるケースが非常に多く、ある意味本当の『日常使い』をされている個体が市場に溢れかえっているそうです。
 また、ebayなどの画像ではカメラのフラッシュを用いれば小傷などは光で飛んで映り込まないため、実物よりも奇麗に写ってしまうみたいでして、いざ手元に来るとガッカリなんて事が多々あるのだとか。
 さらに言えば、アメリカでは傷はあまり評価に入らないみたいでして、時計屋さんのオーナーが現地に買い付けに行くと、同じモデルで傷だらけのものと奇麗なものが同価格でショーケースに並んでいることも珍しくないそうです。
 私もebayで目をつけている時計が何点もありますが、実際にどんなものなのかが気になるものです。あえて勉強と思って挑んでみるか、安全を取って多少高くても日本国内で現物を見ながら探すか…。

f:id:kitobee:20160821223749j:plain
 仕事中に蓮の花が咲いているスポットを発見しました。お釈迦様のように煩悩に惑わされず生きてみたいものですが…。と言うか、蓮が夏の花ということを恥ずかしながら知らなかったため、これを見つけた時は年甲斐もなく大喜びしました。

f:id:kitobee:20160821223853j:plain
 仕事が終わったら空調の効いたお店で愛車を眺めながら時計雑誌を読みふけるなんて煩悩だらけのひと時を過ごしている自分…見事な意思の弱さであります。この酷暑、いつまで続きますかね。リオのオリンピックもいよいよ終わりを迎え、テレビを見る楽しみが無くなりそうで寂しい限りです。

【ロレックス】 白文字盤の魅力

 ロレックスの数あるモデルラインナップを見ていると、文字盤のスタンダードカラーは『黒』でありまして、意外にもスポーツモデルでは『白』文字盤は選択肢が少ないことに気づきました。

f:id:kitobee:20160813103308j:plain
 このあたりがメイン処のモデルですね。新旧モデル問わずの編集ですが、どうやらロレックスのイメージとしては暗色の文字盤が基本となっているようです。

 視認性や引き締まったデザインには当然ながら黒文字盤が歓迎されるのでしょう。1本目の時計として選ぶのであれば私も無難な『黒』に目が向きますけど、2本目以降では変化が欲しいと思うのも実情であります。そんな中でロレックスというブランドを選ぶ以上避けて通れないのが白文字盤の少なさでした。

 中古相場でもデイトナですと黒文字盤が白文字盤よりも高値で取引されている事はご存知の通りでして、どうにも白文字盤は人気の点で劣っているようです。現行モデルではグリーンサブは緑文字盤を採用していたり、ミルガウス、ヨットマスターなどは青文字盤を追加するなど、近年ではカラー文字盤がチラホラと増えてきていますが、個人的にはもっと白文字盤のモデルが増えればと願ったりしています。

f:id:kitobee:20160813104142j:plain
 2016年の新型発表により旧モデルになった116520デイトナの白文字盤。現行モデルは通称『パンダ』と呼ばれるようベゼルとインダイヤルが黒く塗られていて、コントラストの強い印象となりました。そんなことから旧モデルの『白』は一層柔らかな印象になりましたね。数年前までは並行品の新品でも100万円を切って購入出来ていたのですが…。無理してでも買っておけばよかったと悔やまれる1品です。

f:id:kitobee:20160813104622j:plain
 116400ミルガウスの白文字盤です。私はこのミルガウスが発表された当初に116400GVを正規店で見つけて一目惚れし、即買いした思い出があります。
 このミルガウスはロレックスとしては例外的な道を進み、この白文字盤は生き残って逆に黒文字盤モデルが廃盤となりました。円高が急速に進行した頃にはこの白文字盤は並行店の特価品で40万円を切るという驚異的な値下がりをしたこともあるそうです。

f:id:kitobee:20160813104935j:plain
 216570エクスプローラー2です。モデルチェンジでケース径が40mmから2mm広がり42mmとなり、ロレックスの中では大型なモデルへと進化しました。
 旧モデルと並んで展示してあると、その2mmの差が顕著に現れていまして正直ゴツい時計になったと思います。GMT針の形状と色が変わったことで、まるで別物のモデルになったようにすら感じます。

f:id:kitobee:20160813105253j:plain
 こちらが16570エクスプローラー2でして、個人的に白文字盤の中でダントツに気になるモデルであります。16570の中古市場では黒文字盤が白文字盤と比べて1〜2万円ほど高値を付けている感じで、デイトナほどの価格差は現状生じておりません。現行モデルと比較すると、華奢な赤いGMT針や比較的丸みを帯びたケースデザインで、むしろ可愛らしい印象すらあるこの『白』モデル。コレクションに変化をつける意味でも魅力的な1本に思えます。今はまだ値上がりもそこまでしていないので非常に悩ましいです。

f:id:kitobee:20160813105739j:plain
 白文字盤とは異なってしまいますが、116622ヨットマスター。ベゼルにプラチナを用いたモデルとして、ロレックスのスポーツラインの中でも独特の地位を築いています。文字盤はベゼルに合わせたシルバーがあり、明るい印象が見て取れます。近年には青文字盤が追加されましたが、プラチナベゼルがとにかくキラキラ輝いてくれます。

 いかがでしたでしょうか?普段、雑誌などを見ていても白文字盤の特集などは私としては見た事が無かったので、本ブログで並べてみました。ドレス系モデルであれば白文字盤の選択肢も多くあるものの、スポーツ系ではあまり幅がないからこそ、もっと注目されても良いのではと思うのが私の意見です。

 まあ、先日行った時計屋さんでお客さんが16570の白文字盤を付けていて、それがあまりにカッコ良かったというのが、このブログエントリーに大きく影響しているのは秘密ですが…。ちょっと中古時計屋さんに行って試着してきます。

【台湾旅行】 番外編 街で見かけたメルセデスたち

 先日の台湾旅行のオマケ編として、滞在した2日間で実に多くのメルセデスベンツを街中で見かけました。その何点かはカメラに収めてきたのでご紹介します。

f:id:kitobee:20160812235344j:plain
 W212ステーションワゴン。ダークメタリックが無機質なビルにマッチしていました。こちらではワゴンはあまり見かけることは無く、どちらかと言えばセダンが主流なように思います。

f:id:kitobee:20160812235515j:plain
 CLA。台湾は日本のナンバープレートと似た形状をしているので、どことなく親近感が湧きます。と言いつつ、日本のナンバープレートほど不細工なものは無いとも思っているのですが…。プレートの縦横比と言い、あの緑色の文字と言い、もっとスタイリッシュにならないものでしょうか。

f:id:kitobee:20160812235707j:plain
 私と同じW210も発見しました。ボンネットのスリーポインテッドスターがマスコットからバッチに変更されていますね。

f:id:kitobee:20160812235810j:plain
 街並によく溶け込んでいました。

f:id:kitobee:20160812235854j:plain
 私が今回の台湾で最もよく見かけたのは、このW140Sクラスだったりします。日本では見かける機会もめっきり減りましたが、私はこのW140が大好きでして、チャンスさえあれば所有してみたい1台であります。それでも持ててS320が関の山ですが…。

f:id:kitobee:20160813000047j:plain
 市場にも止まっていましたし…。

f:id:kitobee:20160813000117j:plain
 すごく分かり辛いかとは思います、この画像の中央にいる(自転車の奥)タクシーがなんとW140なのです。これは乗ってみたかった、追いかけたけれど間に合いませんでした。見かけたのは永康街です、もし乗ったことがあるという方がみえればお話をお伺いしたいものです。

f:id:kitobee:20160803224949j:plain
 そして空港で見たW221のSクラス。

 もちろん最新型のベンツも見かけました。しかし、台湾では他のアジア諸国と比較すれば、どちらかと言えばヤングクラシックの部類に入るベンツもまだまだ活躍しているイメージです。もともと台湾は税金などの問題で車を持つのが日本よりも難しい国でして、それがましてや高級車となると限られた人しか所有出来ないそうです。
 それでも、古いベンツが現役としてタクシーでも使われているところを見れて嬉しくなりました。写真には撮り損ねたけれど、W126などもチラホラ走っていましたしね。逆に韓国では走っている外車の大半が現行もしくは1世代前くらいまでしか見ることが出来ません。そのあたりの対比を見るのも海外旅行の楽しみの1つであります。日本未導入グレードやカラーを探すのも面白いですよ。

 おしまい。