仕事中に真っ青なアバルトR124スパイダーとすれ違い、それがまた雑誌などで見るよりも遥かにカッコ良かったので、ディーラーへと足を運んでみることにしました。現行型のクルマで心動くような車種はあまり無かったこともあってウキウキしながら展示車のあるお店を探したわけでして。
いました、R124スパイダー。クリスマス仕様です(笑)
お店に入ると、既に3名ほどのお客さんがいました。ここはアルファロメオ、フィアット、アバルトの全てを取り扱うそうでして(どうやら今年からそうなったとか?)どの方もそれらのオーナーさんでメンテナンス目的で訪れていたようです。
私はと言うと、とりあえず実物を見たかったこととカタログが欲しかったため、スタッフの方に簡単に挨拶をして鑑賞タイム。ただ、ごめんなさい…実物を見る前に雑誌などで知識をあまり詰め込んでいなかったこともあってか、ちょっと期待はずれな部分があったことも事実でした。
フロントビュー。往年のモデルを意識した造形でして、最近流行の猛禽類のような顔つきとまでは行かず、愛嬌も残しております。割と飛び出した形状のヘッドライトなんて可愛いですよね。
R124スパイダーは誌面で見るよりも実物はかなりロー&ワイドでスポーツカーテイストでした。特にリアフェンダーあたりの形状が素敵です。
サソリのマークが随所に見られます。ホイールのデザインもかなり凝っています。
インテリアはオプションのレザーパッケージ装着車でした。座った感じは潜り込んだようなシートポジションで、まさしくスポーツカーのそれと同じでした。
…と、ここまではかなり興奮しながら見ていたのですが…テーブルに座って眺めていたらですね…
画像では分かり難いけれど、FフェンダーとFバンパーの色合いがかなり違っていたのです。Fバンパーが黄身がかったと言うか…
もちろん材質の違いで多少の違いはどのメーカーでも出ることは承知です、でもこの展示車は『明らか』に色が違っていたのです。スタッフの方に聞いたところでも、この程度は仕方ないとのこと。うーん、このR124スパイダーは日本で生産されているはずだから品質はアバウトなイタリアよりも精度を高めていると思っていたけれど、これが誤差の範囲内とは…。
その他、やはりと言うかマツダロードスターがベースとなっているためかウインカーレバーは右側です(一般的な輸入車は左側ですね)。
また見積りをもらうと総額は約4,500,000円、そうなると余計と細かなところが気になってしまいます。例えばバンパーに設けられたダクトもダミーであるとか、リアにあるアンテナがおそらく格納式では無い様子とか。
同じプライスレンジのクルマと比較すると、ちょっと高めかなと言うのが正直な印象でした。
そして最も驚いたことが、私の心に鮮明に刻まれたあの鮮やかなブルーカラーがもう選べないとのことでした。スタッフさん曰く、このブルーは発売初日で完売してしまい、アバルト側が増産しないとアナウンスしているらしいです(2016年12月現在)。
とても良い色なだけに残念であり勿体ないと思います、また復活すれば良いのですが。
時間の都合上、試乗はパスしてカタログと見積りのみいただいてお店を後にしました。展示車を眺めただけの雑感でして、これが実際にドライブしてみればきっとサソリの毒に犯されるのでしょう。もう少しだけ若者にも手が届くようなプライスレンジで出れば、もっとスポーツカー市場も活気づくでしょうね。