40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Porsche】 Hello 996!!

 はい、と言う事でユーノスロードスターをリプレイスして我が家へやってきた9台目の愛車は996ポルシェカレラでした:-)


?
予想が見事に外れたって??
きっと予想が当たった方はあまり居ないのでは無いかと思います、でも私何も嘘言ってないアルヨ。
4
人が乗れて


極楽AT


荷物もしっかり積める


排気量は跳ね上がり
年式はユーノスロードスターより新しくて
歴代ではダントツの不人気モデルと来れば
ポルシェ996で決まりでしょ(笑)

もうね、クルマ好きの大暴走と言うかやめられない止まらないの重篤症状でしょうか、アルファロメオ4Cを軸にしてポルシェを日常の足車として買い足す暴挙は四十路のオッさんの末路です。時に大きな誤解を招いているかもしれませんが私は間違いなく一般庶民社畜リーマン(平均残業時間45h/月+α)でございまして、この決断におきましては維持費の問題で本当に何度も何度も電卓を叩き試算を繰り返しました。その回答として突発的な大規模修理でも飛び込んで来ない限りはなんとかなると清水の舞台からダイヴした次第です。では何故にこの996にしたかと言いますとですね


先のエントリーでお話した様に、私がユーノスロードスターを購入したクルマ屋さんに下取りとして入庫した996を偶然見てしまったところで抑えられていた私のポルシェ熱が爆発的に目覚めてしまったのが出会い篇。それでも996に関してはポルシェの全モデルにおいて超絶魅力的な1台では無かったのは正直なところ、それまではね。

ただ間近でよーく見てみるとこれがまた実に私好みだったんです。まずは今日の肥大化した911と比べればコンパクトとすら感じるこのサイズ感。例えば現行の718ケイマンは4,385mm x 1,800mm x 1,295mm1,380kgです。992カレラは4,519mm x 1,852mm x 1,300mm1,515kg。それに対して996カレラは4,430mm x 1,765mm x 1,305mm1,420kg(後期モデル)であります。エンジンは私が以前所有したスバルのWRX Stiと同じく水平対向ですが今回は泣く子も黙るフラット3,596ccを搭載、自然吸気で320PS/37.6kg.mですよ奥さん。

正直に言えば今時のポルシェみたくスポエグがあるとかバブリングがとかみたいな刺激的要素はありません、ただ空冷から水冷へとポルシェ史上の革命を起こした記念すべきモデルの後期型であり私のこちらは996では成熟しきった最終型なのです。996の不人気たる理由は数え出せばキリがないかもしれません。でも私は全てをポジティヴに脳内変換出来た事から嬉々として迎え入れた訳です。


・ポルシェらしくないヘッドライト形状
逆に996にのみ与えられた異形ヘッド、そして後期型は2002-2004年の実質3年しか製造されていない。 丸目が当たり前のカレラにおいて1964年登場の901型から2023年現在におけるまでの約60年刻まれた歴史の中でたった3年しか存在しない後期型異形ヘッドライト。ほらソソられる。

MTじゃなくてティプトロニック
仕事柄、毎日MTをかき回して走り回っている私にとってプライベートではMTは必須で無くなっていました。むしろATの方がロングランで有利に働くし体調が悪い時のMTほどしんどいデメリットになってしまいます。趣味グルマよりもお買い物など普段使いとしてのセカンドカーはATで充分であり価格もそれだけで100諭吉は安くなるなんてお買い得以外何物でもないです。

・悪名高きインタミ問題
→996
から997前期モデルで発生確率が2%前後と謳われるこのインタミ破損。私が手に入れたこのクルマはディーラーでのサービスキャンペーンに該当している製造年であるため、万一の破損となっても無償でエンジン交換されます。そうなれば実質エンジン載せ替えで新品になる、これって普通のクルマだと有り得ないボーナスだと思いませんか?
むしろ程よいタイミングで壊れてエンジン載せ替えになったらなと思っている程です。

・チープな内装
後期モデルからは素材の変更があったりカップホルダーが付いたりと996の中では改善されていますし、4Cやユーノスロードスターと比較すれば豪華絢爛です。むしろこの当時は未来感あるデザインを目指したインテリアは歴代ポルシェの中でも稀な作りだからむしろラッキー。

どうですか、これでも996が嫌いですか??
これだけアドバンテージに満ちたポルシェ911モデルの中で最もリーズナブルに買えてしまうんですよ。

 あとは購入に踏み切った理由としてポルシェ全体の中古車市場が年々押し上げられているのを特にここ3年程感じていまして、私のペラい稼ぎではもうポルシェと名が付くクルマを手にする最後のタイミングであると切に思えたことでしょうか。特に987後期モデルと981ボクスター/ケイマンがモリモリと値上げされていて、それに釣られて997カレラも価格維持か上昇へと転じたからか不人気の烙印を押されていた996ですら100万単位で値上がりしてしまいました。本当に5年前とかならば996カレラ4Sが私の今回購入したカレラの価格で買えてしまっていましたしね。恐らくその時期にカレラ4Sを手にした方は今となっては勝ち組間違いないです。
同時にユーノスロードスターが売却するには大きなターニングポイントを迎えていたってこと。100,000kmまで残り700kmと大台直前まで来ていたオドメーターを見ながら、どうしてもこれを突破すると買取価格が大きく下がると言われていたがため答えを出すまでの時間が限られていました。先のエントリーではこれを突破しても乗り続けるためにブレーキ周りの一式交換やドラレコ取付までしたものの、今回の案件で下取りもかなり頑張っていただけたのでリプレイスへの決断が出来たのも大きな要因です。また外装に関しても何点か経年劣化で追加で部品交換が差し迫っている箇所が気になり出していたり、どうしてもボディ剛性などから見て安全面への不安、運転するのに体調が左右される意外にもシビアな乗り味などなどまあ買い換えるに当たっての言い訳が目白押しなのでした。


996
の価格上昇についてはメーカーがレストアを兼ねたワンオフモデルを発表して人気に拍車をかけたのもあります。特に最近では996の前期モデルが『クラシカルである』と評価を上げて来ています。尤も996はポルシェのラインナップではクラシカル部門に入っていてレストアプログラムの対象にもなっていたりします。となると純正部品の供給に関しても安心ですね。
ここまで熱弁してしまいたがどうでしょう、996に対する見方が少しでも変わりましたかね(笑)


 まだクルマが手元に来たばかりだから細かいレビューはまた改めて、まずは私も晴れてポルポル君オウナーになれた事に乾杯したいと思います:-)
何処かでお会いする機会がありましたら、4Cのみならずこの996もどうぞ宜しくお願いします。


おしまい。