40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Porsche】 ポルシェ996、納車から1ヶ月400km乗った段階のインプレ

 2023年のクリスマス前にポルシェ996カレラが納車されて気がつけば早くも1ヶ月、運転する機会は数回しか無かったですが自分なりの備忘録を残しておきます。はい、このセンテンスは4Cインプレの際にエントリーしたブログの使い回しです。気づいた貴方は当ブログのロイヤルカスタマー(笑)
4C
のフォーマットを元にしてポルポル君の印象を赤裸々に語って行きませう。


【スタイリング】
空冷から水冷に切り替わったポルシェ史上では革命的なモデルであり、同時に販売台数は多い割に酷評の嵐だった悲運のモデルがこの996997以降はヘッドライトを丸目に戻してしまったあたりにポルシェの保守的イメージがありますが、996は歴代カレラの中で唯一と言える異形ヘッドライトを纏った実にチャレンジングな1台であります。


このヘッドライト、日本では『涙目』と呼ばれ海外では『Fried egg』と揶揄されています。確かに丸目の方がカレラのアイデンティティを感じられますしバランス自体は良いのは私だって認めます。それでもよーくよーーーく見ればこの涙目だの目玉焼きだの散々な呼ばれ様のヘッドライトも実に愛嬌が合って良いではありませんか。Coolと言うよりAdorableです。

チャレンジングなのはインテリアも同様。空冷からのオールドモデルと、997以降のモダンかつ上質に振ったモデルの繋ぎとなる見方によれば未来的な造形をしています。堅牢な造りからは少し逸脱した曲線多用のインテリア、それでもメーターとかウインカー&ワイパーレバー、ドアポケット辺りに少しだけ古臭さを残しているのも個人的に好印象なポイント。


実はポルシェを迎えるならばケイマンかなと思っていた私が最終的に911にしたのは、運命的な出会いもさる事ながらこの伝統の5連メーターを目の前にしてドライブ出来る悦びでもあります。これぞポルシェ、しかも現行モデルみたいに液晶ディスプレイが一切入らない純粋にアナログメーターが横一文字に並ぶそれは見ているだけで胸キュンなのです。


カレラのハイライトと言えば勿論のことリア周り。996は水冷のナローとも言われる通りに996以降のモデルと比べるとリアフェンダーの盛り上がりがあまりありません。カレラ4Sやターボになればグラマラスなフェンダーを備えるものの素カレラはそんなに強烈ではありません。が、単体で見れば世の中のクルマと比べて十分にセクシーなリアセクションであります。


洗濯板みたいなリアウイングも911を所有する際の大きな優越感ですよね。青空駐車だから雨水の侵入は正直なところ結構心配しています、やっぱりボディカバー必要なのかな。ちなみにこのウイングは120km/h以上で自動的にせり上がりますけど残念ながらバックミラーではその勇姿が見えません。きっと上がってるんだろうなくらいの妄想に浸る訳です。


【乗降性】
クーペモデルですから、当たり前の事ながら普通の4ドアと比べれば開口が大きくドア自体が重いです。ましてや私が比較出来るのがアルファロメオ4Cなので、ドアは相当に重く感じてしまうのは仕方ないところ。


前オウナーさんがダウンサスを入れているが為、シートには「よっこらせ」と滑り込む感じでしょうか。とは言えサイドシルの幅や高さは一般的なクルマと大差無いので不便なことはありません。これに懸念があればマカンにした方が幸せになれます。


【積載力】
私はカレラに大きな勘違いをしていました。車格がケイマンより大きいから当然ながら積載能力もそれより上だと勝手に思い込んでいたけれどよくよく考えればケイマンはミッドシップなのでリアハッチを開けたらトランクがあります。その一方でカレラはリアエンジンがためにまず
トランクが存在しません。そしてハッチバックでもありません。リアシートの背面を倒せば簡易的なラゲッジスペースが生まれるもののハッチバック出ないことからフロントシートを倒してしかリアに物を載せられません。長尺物などは絶望的です。


またフロントには物が載せられましてそれなりの深さもあります。が、スペアタイヤが邪魔をして思った程の容量ではありませんでした。結論としてはアルファロメオ4Cよりは積載能力があれど、コストコでの買い物などは割と無理っぽい気がします。



【洗車】
今の所は自分で手洗いしています。全長4,430mm、全幅1,765mm、車高1,305mmで全体が曲線なので洗車はとても楽です。大変な部分はリアスポイラーのスリットくらいでしょうか。強力なエアブローが欲しくなりますね。


【雨】
勿論避けたいのは山々ですが、足車として購入したのですから雨でもガンガン乗ります。RRは雨の日に危ないとはよく言った話だから気をつけていますが、まあ一般道を一般的な速度でドライブする分には駆動方式なんてそうそう問題ありません。強いて言えばグレーチングや鉄板などの上でステアリングを切りながら通過するなら気をつけようって程度でしょうか。


【燃費】
まだ手にしてから300km程度しか運転していないからしっかりと計測出来ていません、確実に言えることはそれほどエコではないって辺り?
そりゃあ3.6Lエンジンを積んだ20年前のスポーツカーなんだから気にする方がナンセンス。それと引き換えにエンジン始動時の初爆音とかたまらないですよ、フラット6サイコー。



【不具合】
信頼のおけるショップさんから購入していてパーツの予防交換などしていただいてますから不安はありません。ただその交換したパーツが初期不良でアイドリングがかなりハンチングしたので再度別の新品パーツに交換してもらったのと、何故かステアリングを切るとプラスチックの歯車が空回るみたいなカラカラと音がするので、これは近日中に入庫して原因解明予定です。その他は快調その物でした。上にも書きましたが誕生から20年が経過するモデルなんだし、いつどこが経年劣化でエラーを起こしてもそうそう驚きませんよ。問題はメンテナンス費用がどれくらいになるかだけです(笑)


【ドライビングフィール】
一般的なクルマと比べるならば、全ての操作感がドッシリしています。ただ重いだけでなく芯はシットリもしています。

加速は320馬力であっても車重がそこまで軽い訳でもないことから出だしはそこまで軽快とは言い難いです。ただ、トルクモリモリで中間加速は実に気持ち良くて高速道路では特にその恩恵を顕著に受けられますね。


ティプトロニックと呼ばれるポルシェの商標であるATは現代のPDKと比較すれば一呼吸の間があるゆったりとした操作感ですが、GT的要素であればこれで必要十分でありダイレクト過ぎないのが逆に疲れにくくてGood。電光石火過ぎてもくたびれます。ステアリングに備わったシフトスイッチはPCのマウスみたいなカチッとしたクリック感で親指で操作が完結するのがまた良きかな。

左ハンドルが私にとって一番の鬼門でしょうか。側道から本線への合流や右折で思った以上に見えない。まあ当然ですが。もうこればかりは「無理しない」に徹するだけです。あと、左ハンドルなので無理に右ハンドル仕様にした輸入車特有の窮屈なドラポジそこまで感じませんが、意外にも左足辺りのフットスペースが狭かったかな。

あとあと、ヘッドライトの操作がハンドル左側のスイッチノブなんですが、慣れてない高速道路運転中で危うくイグニッションキーを捻るところだった



 こんな感じのインプレッションでしたが如何でしょうか。平たく言えば良いクルマです。ポルシェってグレードによるカースト制度がすごいとはよく聞きますけど、どんなモデルであれ『ポルシェ』を手に入れたと言う事実は否が応でもテンションが上がる物でして仕事も一段と頑張れます。これから長い付き合いとなりそうな予感の996、定期的にこのブログでもネタにしようと考えていますので今後も乞うご期待下さい:-)


おしまい。