40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Alfa Romeo】 ステッカーとロータス

 前回のバッテリー交換時に注文してありました純正ステッカーが入荷しました為、再度ディーラーへ訪問しました。4Cのリアハッチに貼られていた正規輸入車の証であるFCAステッカーのことです。これが新車から約6年の歳月によってバッチリ日焼けしてしまい見た目が著しく悪くなってしまっていたのです。たかがステッカーされどステッカー、しかもアルファロメオのロゴ入りだからこれは是が非でも新しくしたい…と、店員さんに『新しく貼り直し出来る?』なーんて今回の作業ついでに軽い気持ちで聞いてみました。もちろん『こんなステッカー、タダでやってくれるわぃ』と返答してくれるであろう都合良い皮算用の元で。

そうしたら店員さん、『在庫を切らしているからメーカーに確認しますね。お値段¥1,100になりますー♪』と。あ、そうなの?タダじゃないの??
って、お世辞にも元々の耐久性が無さそうなペラいステッカーが¥1,100ですと…?

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先ほどの是が非でもお願いしたい気持ちは音速で縮みましたけど、まあたかだか¥1,100の値段を聞いて断る様なヘタレにはなりたくないと精一杯の笑顔で『お願いしますー♪』とオーダー(笑)
しがないリーマンの私、心の中では『嗚呼、牛丼2杯分…』と嘆いていましたが(笑)

 ステッカー受け取りの際、ショールームでは納車準備中のジュリアGTAmが見えたので、少しだけ写真を撮らせてもらいました。流石に後ろまで回り込んで、万が一にもボディに鞄などが触れてしまってもいけないから外からチラリと。すごい迫力ですねぇカーボンバンパー、えらい迫力ですねぇオーバーフェンダー、厳ついですねぇリアスポイラー。

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乗り出し約¥24,000,000と思うと庶民の私にはこのジュリアで家が建てれてしまうと銭勘定してしまいますが、世界限定でいきなりプレミア必至になりそうなレアモデルですし手にされるオーナー様には心よりお祝い申し上げます。
私もせめて¥1,100のステッカー1枚くらいで牛丼と比較しなくても良いような収入を得られるよう頑張ります、ハイ。

 そして道すがら通りがかったロータスのディーラーにも立ち寄ってみました。4Cに乗っていると何かと比較対象になるロータスでありますが、正規ディーラーの訪問は初めてです。
今は丁度ロータスの全てがモデルチェンジ期間で新車扱いのクルマが無いらしく、店内にディスプレイされているのは中古モデル。その中に私が気になっているエキシージSももちろん居ました。

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4Cと同じくらいカッコいいデザインなんですよねぇ。エリーゼだとスリムだけど少しだけ見た目が物足りず、でもエキシージSであれば4C並のわがままボディが美しいです。
お店のご厚意でシートに着座もしてみました、4Cのカーボンシルよりも遥かに分厚くて高さのあるアルミ製サイドシルが乗降を更に難しくしています。4Cはサイドシルを跨いで直接乗れるし、サイドシルに腰かけてクルリと反転すれば滑り込む様にシートに座れます。一方のエキシージSはこちらのロードスターだと屋根を開けていれば跨いで乗れそうですが、サイドシルに腰かけてとなるとサイドシルとシートの高低差があるこちらは例えるならば『サイドシルからシートへ転げ落ちる』感じでしょうか。
いや本当に尻からシートにズボンって音を立てて落ちました(笑)
これクーペモデルだとドアが全開に出来ない場所で本当に一体どうやって乗るの?

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この展示されていたエキシージSは前オーナー様のセンスが光る色使いで、まずボディはナイトフォールブルーと呼ばれるブルメタ、受注期間が短い色でレアらしいです。そしてオプションのレザーパッケージはタン革でこれがまた質感が良い。通常はアルミ剥き出しの無機質な部分にも革が巻かれていて好みは分かれる所でしょうが、私はあまりにアルミが剥き出しだと寒々しく感じてしまうのでこれは実にナイスでした。ただ、どうしても先述のサイドシルは高度な乗降テクが必要になるために不注意で蹴ってしまうことが多かったのかダメージは多めですね。
ステアリングは4Cと比べるとかなりの小径かつ細めの作り、こちらも重ステが標準です。またエキシージSはMTとATの両方が存在していてこちらの車両はATのためパドルシフトも付いていて4Cと全く同じでした。大きな違いとしては4CはDCTなのに対してエキシージSは一般的なATのため変速のラグやショックは少し大きめなのだとか。また4Cはサウンドや加速が荒々しくも、空力の問題から高速域での安定性は結構な不安があるのに対してエキシージSはまだ控え目なサウンドの反面高速域はかなり安定していて気づけばビックリする程の速度域に到達しているそうです。

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2022年1月現在の中古車市場で見れば4CとエキシージSは割と似通ったプライスレンジで並んでいるため、ポルシェケイマンと合わせて三つ巴で比較検討される方が多いでしょうね。あ、アルピーヌA110と合わせれば四つ巴か。
結論からすると私はやはりあらゆる点で思い切った4Cが一番好きでありますが、エキシージSの羨ましい点もいくつかありました。

①テール周りのデザイン。
四つ目のテールランプがどことなくクラシカルな雰囲気で良い感じです。
②アナログメーター
最終型は液晶ディスプレイに変更されていますが、エキシージSはアナログメーターが基本となっているところ。シンプルかつ見やすいのが◎。
③オプションのシート
ステッチの入った本革シートはホールド性が4Cより格段に良くて長時間乗っていても披露が少なそう。
④MTも選べる
エキシージSは4Cと同じく重ステだから積極的には選ばないかもだけどMTが選択肢にあるのは強味。
⑤意外と実用的な最低地上高
4Cと比べてかなり地上高が稼いであるためスロープ等にも進入しやすそうでした。ディーラーお勧めの車高調はアラゴスタです。

逆に、うーん…と思った点。

①性能が魅力的だけど『トヨタ製』エンジン。
輸入車を買ったのに心臓部は国産、抜群の性能と安心感と引き換えに、どうしても『ああ、あのトヨタのエンジンね』とあしらわれる事も…。
②V6‐3.5Lエンジン
個人的にV6のサウンドがあまり好みでは無いからか、これが直6かV8だったらなぁと。
③フロント周りがが全て一体型のパーツで出来ている。
ボンネット、フェンダー、Fバンパーが全て一体成型されているため、いざ傷が入ると部品だけで200万コース…。

 でも、機会があれば『ロータス』も是非所有してみたいメーカーであります。インパネ各所に使われているアルミの質感が良さげですしイギリス車って何処かお洒落なイメージがありまして。ジャガー&デイムラー、ローバー、アストンマーティンレンジローバーなどある程度の歳を重ねてから乗ると私みたいな一般庶民でも自然と紳士的な風格が出そうで良いじゃあありませんか(笑)
若かりし頃は興味の対象では無かったメーカーが次々と気になっているのは自分がそれだけ老けたからなのかなぁ、そう言えばジャガーはその昔、ディーラーで職業や年収を尋ねられて『購入資格』があるか否かを判別されたって噂もありますし。

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 結局のところ私が良いなと思うのはどれもクセの強いクルマばかりってことでした。このエキシージSと何かを2台持ち出来るのであれば候補としては2000年代のジャガーXJかな。普段はジャガーをスルスルと乗りこなし週末はルーフを開けたエキシージSでワインディングへ朝活に繰り出す…午後はスコーンを頬張りつつ紅茶でひと息ついて…夜はフィッシュ&チップス(笑)
イギリスはまだ訪れた事が無いので、コロナが明けて海外旅行を考えられる様になった暁には足を運んでみたいですね。現地ではどんなクルマが走っているのか、ロータスは見掛けることが出来るのか、気になる次第です。予約すれば試乗も可能とのことで夢が膨らみますが、約8,300,000の見積もりを目の前にして現実に戻りました。4Cとユーノスを里子に出して1台にまとめないといけないのか…うーん、それをするのはもう少し先の話かな。いざその時が来たら、今度はエキシージSとポルシェで頭を抱え込んで悩むのでしょうね。

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新年早々、煩悩全開でスタートしたカーライフですが人生一度きりなので、後悔の無いように全ての物事において一期一会を大切にしたいと思います。


おしまい。