40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Alfa Romeo】 琵琶湖ライナー

 ワインディングを攻めるより、カメラ片手に景色の良いところで4Cの写真を撮りたくてドライブに出かける私です。先日はあてもなく出掛け、毎度の如く思い立った様に『あのベンチ』で有名になった琵琶湖の湖畔まで軽く流すことに決定。

 この冬は本当に降雪が多くて、凍結に加えて融雪剤マシマシな路面に苦労しています。そんな言い訳からせっかくバッテリーを新品にした4Cの稼働率が落ちていたけれど、今日の私は違います。なんか朝から4Cに乗りたい熱が心の底から沸き上がっていたのです。前回の稼働から約2週間の休眠をしていた4Cですが、バッテリーを交換する前の弱々しい初爆とは対照的にキーを捻れば

キュ、ボウン!!!!

なーんて刹那の如く目覚める姿がいとをかし。
本当はしっかりと暖機したいけれど、ご近所の目もあるし…ここは水温が上がるまでは田舎道を走るおじいちゃんの軽トラくらいのんびりと運転してコンディションを整えます(笑)
そのまま順調に国道21号を進めば、やって来ました関ケ原越え。ここが鬼門となって冬季はなかなか西へ行けないんですよね。関ケ原は先日の大雪によって路肩には溶けきらぬ雪が文字通り壁となっていました。4Cの全高1,185mmよりも高くて気分だけは立山黒部アルペンルートでしょうか。いくら快晴であっても前走車から容赦無く撥ね上げられる融雪剤混じりの水しぶきで4Cはみるみる白くなって行き、果たして本当に琵琶湖ドライブで良かったのか早くも若干の後悔に駆られつつ…。

 それでも関ケ原を無事に越えて米原まで下りれば雪は姿を消して、穏やかな冬晴れが気持ちよいです。立て続けに赤いステルヴィオ、黒い155、ガンメタのジュリエッタに赤いジュリエッタと4台もアルファロメオとすれ違い滋賀県アルファロメオ率が高いのかと嬉しくなる瞬間でした。特に155は良い音をしていたなぁ、名車ですよね。

 彦根に入り程なくして右手に琵琶湖が広がって来ると、突然視界が開けて『あのベンチ』到着です。ここは未舗装の広場になっていて、道路からは若干の段差があるため進入場所と角度には注意が必要ですけど4Cの車高でも問題無く入れますよ。ただし住宅地にポツンとある(目の前も民家が並んでいる)から騒音などマナーは大切に。

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着いた時には他に誰もおらず、目の前に広がる琵琶湖と遥か遠くに見える雪を被った山々のコントラストを独り占め。10時過ぎだったこともあり光線状態は写真撮影に最高の順光ドピーカンであります。ここまで明るいとレンズにPLかNDフィルターを付けた方が湖面が綺麗に映るのでしょうが、そんな素敵アイテムは持っていません。
カメラ道具も一式揃えたいなとずーっと願望だけ持ちながらも、フィルター、三脚、レリーズ等々どれも未だに買えていません。撮影した写真も未だに2010年に購入したMacbookで何世代前か分からないくらい古いPhotoshopエレメントを使ってJPEGを軽く補正しているだけだし、本当はRAWから現像したいんですけどねぇ。肝心な所で怠け癖が出てしまって…。

希望だけ言えば、使い倒して満身創痍なSONYα6300からSONYα7ⅲあたりにボディをリプレイスしたい。SONYのFE24-105mmF4GをSIGMA24-70mmF2.8にしてポートレートでも使える様にしたい(SIGMAの画質が好みってのもあります)、17歳の頃に購入してかれこれ23年使っているSLIKの安い三脚からカーボン素材のカッコいい三脚&可動域の広い雲台にしたい、フィルターを揃えて撮影の幅を広げたい、高スペックのPCでRAWからじっくりと現像して美しい写真に仕上げたい…etc.

妄想は尽きないですね、まずは目先の自動車税自動車保険、固定資産税などを支払ってから考えましょうか。それでも我が家では『私の根城』とも言えるロフトにデスクを導入しまして、造作のカウンターテーブルとくっつけて上手い具合にL字テーブルになった事で快適な作業スペースが出来上がりましたよ。無印良品で現品限りのセールを見掛けてデスク、キャビネット、デスク用上置き棚のセットを30%OFFでゲットした訳で。

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あとはこれに合うチェアを探している最中であります。ミーハーな私なので座り心地より見た目重視で(笑)
話が逸れました、時を戻そう。
『あのベンチ』でしばらく撮影と物思いに没頭していますと、地元の方や私みたいなドライブで立ち寄った方々が集い4Cは皆さんの興味の対象となった様子です。嬉しいことに「すごい車だねぇ」と話しかけて世間話に花咲かせ、コロナ禍において希薄になっていた一期一会のコミュニケーションが久々に戻ってきた感覚がすごく懐かしかったです。
地元のご老人曰く『あのベンチ』に寄り添って立つ樹は『センダン』で、6月くらいに淡い香りを放つ花をつけるそうな。落葉樹で紅葉もするけれど、琵琶湖の風をモロに受けるため紅葉前に大半が落葉してしまうそうな。などなどトリビア情報を教えて下さり「また花が咲く頃においで」と優しいお言葉をいただけました。

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さて、そろそろ道が混んで来るから帰路に就きますか。
国道8号へと抜ける際には眩しい黄色のランボルギーニラカンとすれ違いました。あれは反則級のカッコよさですわ。まあセクシーさは4Cも負けず劣らずだと自負していますが(笑)
米原付近では白いポルシェ718スパイダーも目撃したし、眼福とも言えるドライブになって大満足。本当にクルマが好きな人は融雪剤くらいでは怯まないんだと実感したのでした。

最後に米原駅横の気になっていた場所へ。
いつも電車の車窓から見えていた新幹線の試作機であります。なんて名前か忘れてしまったけれど、JR東日本、東海、西日本の各社が生み出したそれらはスピードアップのために考え抜いた空力ボディがナイスであり、特にこの画像の紫色のヤツは個人的にどストライクでした。クルマとセットに撮れるかなと思ったけれど、目の前の柵が思いのほか頑丈な造りで不可能でした。残念。

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 ここからは国道21号から逸れて伊吹山経由で再び関ケ原越え。
国道21号はトラックの往来が激しく、また時折市街地を抜けることもあって渋滞が起きやすいので伊吹山からバイパスへと走らせた方がドライブとしては楽しいのです。

帰宅したら速攻で洗車。もうボディが泥と融雪剤とでえらい騒ぎになっていました。幸いにも4Cは金属ボディではないから錆の心配はあまり無いけれど、流石に下回りは土下座スタイルでホースを突っ込んで念入りに流しておきました。なんだかんだで一昨日もまた積雪があったし、春まではあともう一息かなと言ったところでしょうか。

本日からユーノスロードスターがオーディオ交換+αで入院です。
春へ向けて、カーライフを楽しむ準備が着々と進んでいるのでありました。


おしまい。