40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Alfa Romeo】 4C 春を駆ける

 2021年の桜前線は例年よりも駆け足で、3月下旬には各地で景色が淡いピンクに染まりましたね。しかし毎年思ふことと言えば1~3月は恐ろしい程に時間が過ぎるのが早く、気づけばあと数日で新入生、新社会人が新たな扉を開く季節じゃあありませんか。私はもう確実に40歳への悲しきカウントダウンが始まっていまして30代への未練タラタラな自分を今から容易に想像してしまいます。純心と言う偽名の精神年齢と40歳手前にしても類い稀な限りなく垂直に近いムスコの仰角だけは未だにティーンエイジャーなのですが…。

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 と言うわけで、局部的にエネルギー溢れる私も何か新しい事を始めようと無駄に熱く心に誓い、先程DJI Pocket2ってアクションカムをポチりました。これで明日からはVlogデビューであります。問題は撮影したムービーを編集するスペックのPCが我が家に不在なので、Vlogしたけりゃこちらも近々アップデートが不可避なわけですが。映像は写真と違った魅力と難しさが詰まっているし、久しぶりに新しいジャンルの趣味が増えると思うととても楽しみであると同時にアクションカム自体が私にしてみれば高価なツールであるため諦めや失敗は許されない、絶対に負けられない戦いがそこにはあるのです。

 ともあれVlogうんぬんよりもまずは目の前に広がる素敵な桜をフレームに納める為に今朝は4Cで桜街道まで朝駆けをして参りました。日の出の時刻であっても寒さは緩み、窓を開けてエンジンサウンドに耳を傾けながらのドライブがとても気持ちよくなりましたね。いつも春になるとオープンカーが羨ましく思えますし、カーセンサーで色々と調べては皮算用するのが私の春のルーティンだったり。もしも私の4Cがスパイダーであったならば、ほぼ常時オープンで乗り回す自信があります。

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 ってなわけで、明日は天気が崩れて終日の雨模様になりそうなので今日は駆け足でカフェに足を伸ばして2021年に入って23個目のケーキに舌鼓を打ちながら、このブログをスマホで綴っているのでした。本当は新城エンスーミーティングを見学に行きたかったけれども、雨の予報で中止になってしまいましたので、きっと明日は家でごろ寝をしながらYouTubeVlogの撮影方法や構図の勉強をしつつ、気づけば昼寝しているパターンだな♪

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密を回避しながら、皆さんも良い週末を。
あ、ヱヴァンゲリヲンの映画も近々観に行きたいな…。


おしまい。

【日々徒然】 物欲の近況

 全国的にコロナ第3波の緊急事態宣言が解除されましたね。帰路での通勤電車でも明らかに乗客が増えたし、何よりもお酒臭いいわゆる「酔っぱらい」も比例して増えていると実感するわけであります。私は下戸なのでお酒が飲めないけれど、少しずつでも賑わいや活気が戻って来れば良いなと。

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無類の甘いもの好きな私、ホワイトデーには小豆から煮込んだおはぎ&きなこ餅を作りましたよ:-)

 そして私は冬眠から目覚めたかの如く物欲が沸々としておりまして、最近は画面のヒビ割れたスマホ、11年目に突入したMacBookの買い換えとvlogが出来るカメラが欲しいと日々ネットで口コミや商品レビューを読み漁っています。性格上、一度買ったモノは長く使いたいので特に電子機器は買うまでがえらく慎重になってしまい、気づけばお目当ての逸品がモデルチェンジしてしまっていることもよくありまして…。特にMacBookPROに関しては2010年に当時留学していたカナダのトロントで購入した思い出深き1台であるものの、OSは更新が出来なくなるしバッテリーは充電不可だし、おまけにネットの接続が出来なくなってしまってオフライン専用器と成り下がりました。次はMacBookAirにするか、それともまたMacBookPROにするか、はたまたipadにしてしまうかで悩み悶える毎日です、もう一度給付金配って下さい(笑)
それに付随してスマホも現状のAndroidからiPhoneへとシフトする予定で、これまたiPhoneSEにするかiPhone11にするか、思いきってiPhone12miniあたりにしようか、うーん値段でいけばSEかな…。

 vlog用のカメラは今のところSONYコンデジかDJIpocket2のどちらかで検討中です。別にvlogとして公開せずとも夫婦の食べ歩きであったり4Cの動画を撮ってみたいなと思い立ったくらいで編集知識はまるでゼロなので、むしろこのカメラが物欲の中では一番強かったりします。ただ撮ったからには編集しなければいけないのでパソコンorタブレットは連動して必須となるし、それを視聴するのはきっとスマホとなるからこいつもリプレイスしたい…結局は3つとも揃えなければならないかなと。

 ついでに言えば私が使っているイヤホンもまたほぼ10年選手でして、本体のプラスチックカバーが欠損してしまっていますがまだまだ現役であります。こいつが重低音が素晴らしくてなかなか買い換えの決心がつかないのです。見た目はボロボロだけど今しばらく頑張ってもらうつもりです。

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この耳当てもしょっちゅう家出するからスペアを持ち歩いています。

物欲ついでで言えば最近ポルシェをやたらと目にするようになりました。常に憧れを抱くブランドだから潜在的に目で追ってしまうのでしょうが、見かけるのはほぼ水冷モデルで流石に空冷は滅多に見なくなりましたね。空冷ポルシェを小粋に乗り回すオッサンになりたいですが、あと数年もすれば中古市場はきっと1,000万円オーバーばかりになって手が出なくなるのでしょうね。そうなると987ケイマンRかボクスタースパイダーが良いですな。尤も私は今の4Cが大変気に入っているからまだまだリプレイスにはなりませんけどね。桜の時期に合わせてドライブに出掛けるつもりですし、次のブログエントリーのネタにしたいものです。

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最近、高速道路でタイカンを見掛けました。まるで未来の乗り物みたいでカッコよかった…。

 なんか取り留めのない独り言ブログになりましたが、今回はこの辺りで。
庭の草木も新芽がたくさん芽吹いて来ました、そろそろツーリングの企画も考えようと思いますので追ってお知らせしますね。


おしまい。

【Alfa Romeo】 4C サイズ的なお話

 アルファロメオ4Cは実に特異なサイズで構成されたクルマだと眺める度に思うと共に、お世辞にも黄金比で成り立っているとは言えず角度によっては必ず「ブサイク」な瞬間があります。私は常々この4Cを誰かに紹介する際には「厚揚げ」みたいなクルマだと説明している次第です…。

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全長/全幅/全高/車重の順番で4Cのスペックを記すると3,990/1,870/1,185/1,050となります。軽四並の全長と現行フェラーリよりも低い全高を持ちながら全幅はポルシェよりも広い1,870を誇ります。その恩恵で真正面または真後ろから見ればロー&ワイドを極めるシルエットで手前味噌ながらも超絶カッコいいと日々悶えるものの、斜めからの特定の角度で眺めた瞬間に遠近法が間違っているかの如く不格好にもなります。

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 そんなサイズ感をお気に入りのカフェでスマホをポチポチ、他メーカーのクルマと比較してみたのでした。主には私が4Cと同じくらい溺愛するポルシェ(通称ポルポル)と対比してみたのが下の通りです。

Carrera964 4,245/1,660/1,310/1,350
4Cと比較 +255/ -210/ +125/ +300

Carrera993 4,245/1,730/1,300/1,370
4Cと比較 +255/ -140/ +115/ +320
964と比較 0/ +70/ - 10/ +20

Carrera996 4,430/1,770/1,305/1,420
4Cと比較 +440/-100/ +120/ +370
993と比較 +185/ +40/ +5/ +50

Carrera997 4,425/1,810/1,310/1,440
4Cと比較  +435/ -60/ +125/ +390
996と比較 -5/ +40/ +5/ +20

Carrera991 4,491/1,808/1,303/1,350
4Cと比較 +499/ -62/ +118/+300
997と比較 +61/ -2/ -7/ -90

Carrera992 4,519/1,852/1,300/1,515
4Cと比較  +529/ -18/ +115/ +465
991と比較 +28/ +44/ -3/ +165
964と比較 +274/ +192/ -10/ +165


…とここまではカレラ様との比較です。4Cとの比較と共にカレラがモデルチェンジ毎に先代モデルからどれだけサイズの増減があるかを追ってみました。とても意外だったのは歴代と通して4Cと素のカレラだと全幅はいずれも4Cの方がワイドであることですね、特に992なんてパナメーラと変わらないくらい巨大化したとばかり思っていたのに車幅は1,900を下回っています。そして964と992で比べると964がいかにコンパクトかが分かりますね、流石は5ナンバーサイズだった頃のカレラです。全長&全幅は現行が大きく成長したのとは逆に全高だけは僅かに低くなりました。尤もカレラは歴代と通して1,300mm強で推移しています。更にの比較として964と991は車重が同じな様子です。そこから現行で一気に165kgも重くなってしまいました。そう思うと4Cのライトウウェイト具合は異常な程であります。

他メーカーでの比較例も挙げておきますと…

BMW 3シリーズ(G20) 4,715/1,825/1,430
Ferrari348 4,230/1,895/1,170
Ferrari355 4,250/1,900/1,170
Ferrari360 4,477/1,922/1,212
ジュリエッタ 4,350/1,800/1,460

なんと現行のBMW3シリーズはカレラ991よりも全幅が広いですね。フェラーリ様(通称おフェラ)はネオクラシックモデルを挙げてみましたが全長こそ今日で言えばコンパクトでありながら全幅はえげつないです。360以降はサイズ肥大に伴って全高が1,200台になり4Cよりも背高になった模様です。現行モデルで4Cより低いものはランボルギーニが該当します。

ここでテーブルのコーヒーとケーキが全て胃袋に流れ込みましたけど、もう少しだけ調べてみました。私、こう言った地味なデータ取りが大好きみたいです。誰かこんな私を雇って下さい(笑)

ケイマン987 4,350/1,800/1,310
ケイマン981 4,380/1,801/1,294
ケイマン781 4,385/1,800/1,295

なんとケイマンは初代モデルから既に全幅が1,800ありカレラとサイズ的にそこまで大差が無かったのです。パッと見ではケイマンやボクスターはカレラより小さく感じていたけれど実のところはほぼ同サイズだったのですね、驚きです。こうして見ればポルシェは全高を1,300あたりでキープしている事が分かりますが、これは黄金比からなのか居住スペースの問題からなのか、ともあれこうして数値化すると面白いものですね。

じゃあ日本車との比較で〆としたいのですが、分かりやすい車種で見てみますと…

クラウン(現行) 4,910/1,800/1,455
アルファード(現行) 4,935/1,850/1,880
NSX(初代) 4,430/1,810/1,170
NSX(現行) 4,490/1,940/1,215
スカイラインGT-R(BNR34) 4,600/1,785/1,360
日産GT-R 4,690/1,895/1,360

クラウンは日本の道路事情に合わせて車幅を1,800までにしているのは有名なお話。アルファードも実は4Cより若干ながら細身なんですよ、驚きですよね。NSXは初代だと全高が4Cより僅かに低くてかつリトラクタブルライトを前期型は備えていたこともあって正にスーパーカー…一度は所有してみたかったな。私も所有していたスカイラインGT-Rブリスターフェンダーが当時は強烈だったけれども今となってはナローボディとも取れてしまう1,785mmで4Cよりも85mm細身になります。日産GT-Rは逆に4Cと対比して+25mm、こう見ると4Cはコンパクトサイズながらも全幅が相当なエグさであります。

 その他、暇潰しにチョコチョコと4Cを採寸してみました。

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フロントバンパーは地面から見て12cm、但しバンパー下に付いているビラビラの整流板は地上高で10cm弱くらいしかありませんので基本的に有り得ない程に平坦な段差であっても角度が悪いとザリザリ擦ります。余談ながら我らが日本男児股間にぶら下がる松茸は平均で約13cmなので、これよりもロードクリアランスは狭いのです。

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ドアの厚みは約28cm。この厚切りベーコンみたいなサイズ感が良い反面で狭い場所での乗り降りは絶望的です。サイドシルも約28cm。余裕でここに腰掛けられますので実は便利です。A4用紙の縦が297mmなので、なんとなく想像出来ますでしょうか。

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フェンダーとタイヤの隙間は結構ありまして私の華奢な指で3本入りました。本当はローダウンしたら気絶するくらいカッコいいだろうけど、そうしたらいよいよ実用性ゼロのクルマになってしまうし我慢です。

とまあ、色んな意味で規格外なわがままボディを持つ4Cは男だったら一度は乗ってみる価値ありでございます。ジワジワと中古車市場も値上がりしつつありますので、迷ってみえる方はお試しあれ!!


おしまい。

【MINI】 R56 クーラント液点検

 先のエントリーでMINIのクーラント液がタンクのMIN(下限値)を下回っていたことを記載しましたが、その後ディーラーで点検いただきまして幸いにも不具合では無かった事を備忘録を兼ねてご報告です。

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 じゃあ一体ナニが悪さをしていたかと工場長に伺ったところによると、疑わしいところは以下の2つ。
1. クーラントタンク内部で圧が加わっていて、液面が押し下げられていた。
2. そもそもR56系MINIはクーラント液が自然蒸発しやすい。

写真通りの事実としてクーラント液は結構な減り方をしていました。ただクーラントタンクのキャップを開けるとプシュって音と同時に液面は確かに若干の上昇をしたのです(それでもタンクのMINより下でしたが…)。
どうしても腑に落ちないのは、不具合に気付いた時は偶然にもMINIをガレージに入れて数日間とは言え全く動かしていなかった最中であること。また事例1と2が何となく相反する内容であることでしょうか。圧力によって液面が下がる程なのにキャップで密閉されている状態でも自然蒸発しやすい…うーん素人では合点が難しいです(笑)

ディーラー内でリフトアップして各部をハンディライトで照らしながらチェックしても液漏れした痕跡は見当たらなかったからまずは一安心です。同時に漏れる箇所や症状も細かに説明していただけたので今後の日常点検でのポイントが分かったのは嬉しかったですね。

予備知識として、生産から7年が経過した走行距離35,000kmのR56ミニクーパーで今後出てくるかもしれないメジャーなメンテナンス内容は以下の通りです。

1. 約40,000kmくらいの時点でフロントのブレーキパッド&ローターの交換時期となる。お値段はパッド、ローター、工賃で大体80,000円。

2. イグニッションコイルが劣化して来る。MINIは4気筒なので部品は4個で、具合によってはプラグも交換推奨となる。お値段はイグニッションコイル4個と工賃で大体80,000円、プラグはこれに別料金。

3. 今後もしクーラント漏れが起こりウォーターポンプの交換となるとお値段はASSY&工賃で大体70,000円。

4. ガスケットも弱いところであり経年劣化するものだけど、我が家のMINIさんは前オーナーの交換履歴があるみたい。

5. 下回りを含め、我が家のMINIさんは工場長にも誉められる程にキレイだそう♪

…と言う訳で、減ったクーラント液を補充してもらって安堵のため息と共に帰路へついたのでした。

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あとはMINIのフロント&テールエンブレムが劣化しております。エンブレムはメッキパーツの土台に黒いフィルムを貼ってあるのですが、このフィルムが年月と共にハゲて落ちるのです。パーツ単体でも結構な値段で、これをケチってヤフオクなどの社外品へ走ると実は相当な粗悪品でまともに取り付け出来ないとも教えてもらえました。ボンネットやテールの湾曲に社外品だとフィットしないんですって。そうなると安物買いの銭失いになってしまいます。
またルーフのアンテナもゴムがパキパキに硬化しているから、こちらはショートアンテナに交換予定です。これならネジで付いてるだけだから簡単に取り替え出来ますし♪

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 どうしてもディーラー価格で聞くと高い印象を持つけれど、これは国産車でも年月と共に同等なメンテナンスは必要になってくるしクルマを持つ以上は避けられない出費です。MINIの店長さんがディーラーでの作業が割高に感じながらも結局はオーナーさんが一番ワガママを言える場所だと仰っていました。正規取扱いの看板を掲げる以上は完璧な整備を求められるし、知識も深いですからね。

しかし妻が着実にクルマへの愛情と知識を深めている事が誠に嬉しいです。妻曰く、MINIの重めなハンドルとダイレクトなアクセル&ブレーキのレスポンスが良いことと、とにかくMINIのデザインが可愛いと。そうやって愛着が出るとモノを一層大事にしたくなるし、ドライブが楽しくもなるし素晴らしい流れであります。

帰りの車中でも妻から「いつかポルシェを買うには今後の人生設計をどのように進めれば良いかね?」なんてポジティブな議論も上がりました。ええ至極簡単ですよ、私がもっともっと自分にムチ打って働くのです(笑)
冗談はさておき、クルマをライフスタイルの1つとして夫婦の話題に上げられるなんて幸せすぎて涙が出そうでして…クルマの興味ゼロだった元カノには私の格安ボルボとメルツェデスは完全たる移動手段として捉えられ、たかが週末のバケツ洗車すらお金と時間の無駄だと斬り捨てられた割には汚れたクルマに乗せると不機嫌になるって「両足が地雷に乗った」理不尽な日々を過ごしていましたからね。


おしまい。

【日々徒然】 クルマに纏わる馬と鹿な本音と建前

 私の日課の一つとして通勤中にスマホでネットを開いてはクルマのブログであったり中古車サイト、はたまたショップのHPを徘徊して妄想に浸る時間を作っています。

 そして常に自問自答するのが「果たして私は楽しいカーライフを送っているか」で、それを隣で優しくサポートしてくれる妻はもちろん最愛であり、また最大の理解者なのだと感謝する日々。そんな中で今一度「カーライフを楽しんでいるか」と問えば、その答えはYESながらも回答に一瞬詰まるってのが本音であります。

 愛車アルファロメオ4Cは私にとってその独創的なデザインこそが全てであり、一目惚れと断言しても良い強烈な出会いでした。しがないサラリーマンである私が全力で背伸びして手に入れた自慢のクルマであると同時に、いくつかの足枷があるのもまた事実。個人的に100点満点のスタイルとは裏腹に4亀頭…ゲフンゲフン4気筒特有のガサツなエンジンサウンドは50点、体調によってはダイレクトすぎるロードインフォメーションをもたらす硬いサスペンションに加えて座椅子並に薄くて全くリクライニングしない90度の直角シートから来る30点の乗り心地に、用途、天候、路面、積載において10点以下の実用性…それでも4Cに惚れ込んでしまうのは唯一無二のスタイリングなのです。

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4Cはいくつかの限定車こそありますがスペックで言えば単一グレードしか無く(GTAの企画はありプロトタイプまでは出たのですけどね)、1代限りで消滅した稀少なモデル。また世界一美しいクルマとも言われるあのtipo33のオマージュなんて謳い文句がつけば、たとえ横に8CやSZが並んでも劣等感など微塵も無いわけです。
ただ、私の決定的なポイントは「アルファロメオと言うメーカーが好きだから4Cが好き」なのではなくて「4Cが好きで、それがたまたまアルファロメオのクルマである」ってところ。だからアルファロメオなら何でも大歓迎とは言えず、むしろ次期愛車候補もアルファロメオになるかと言えば余程の癖が強いモデルが見つからない限りはそうでもないでしょう。

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 実際のところ私はポルシェが大好きです。20代から数年ごとの周期で欲しくて欲しくてたまらない衝動に胸が締め付けられるのですが、いつもいつも最後に思い止まる理由が上記で述べた唯一無二の存在になれないこと。一部のモデルを除いてはエンジンの違いで複数スペックが松竹梅とラインナップされ、モデルチェンジも定期的にやって来るために意識せずともカースト制度よろしく序列が発生するのです。

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964と993はシルエットこそ似ていますがボンネットとテールのバランスが結構異なっています。

例えば911カレラ1つ取っても素のカレラから始まってカレラS、カレラ4S、ターボ、カブリオレ、タルガにGT3、そしてGT2とサザエさんも驚く大家族、更にはスピードスターみたいな派生までリリースされるからさあ大変。比べたくなくても意識してしまうし、逆に意図せず比べられる場面だってある訳です。言ってみれば「アルファロメオの4C」は完全な固有名詞になるけれど「911カレラ」はせっかく高価で素敵なクルマなのにグレードによって「おお!!GT3ですか!!!」と言われたり「ああ、素カレラね」と悪気無くとも微妙に薄いレスポンスをされるケースもあるってこと。

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 また4Cはエロいデザインで購入に踏み切ったのですが、これは言ってみればイタリアの車だからこそだと所有して実感しました。フェラーリランボルギーニマセラティフィアットにも共通する内容で、保守的なメーカーには絶対に製品化出来ない個性の塊をイタリアは惜し気もなく、もしくは後先考えずに出してしまう気質にあるのかと思いました。癖の強いデザインと高揚するエンジンチューニングに上質な革を用いたインテリア、でも信頼性、耐久性は置いてきぼりみたいな(笑)
ランチアのテージスだって、あれを真似したいメーカーは皆無でしょうが強烈な顔の濃さは秀逸です。

そう思うとポルシェは真逆でドイツらしく堅実かつ真面目なメーカーである故に決して尖り過ぎないデザイン、工芸品に着地させ続けていますよね、完璧を追い続けるだけあって「世界一故障が少ないクルマ」もまたポルシェであります。だから故に「ポルシェのデザインは今昔変わらずポルシェである」と共に未来もポルシェはポルシェであり続けることでしょう。イタリアのチャラさはドイツの車では見られませんし、イタリアの車にはドイツの精度はありません。ここでオーナーの嗜好がハッキリと分かれるのでしょう、ええ私は今のところ「目立ってナンボ」のクルマの方が好きです(笑)
クルマで言えば4Cの方がリーズナブルであっても、ポルシェやAMGアルピナより振り向かれたり指差されたりする機会がはるかに多いのであります。

 結局のところ、私はスポーツカーをサーキットに持ち込んでコンマ1秒を削る世界には興味が無くて、そこそこのワインディングを朝駆けしたり、洗車しながらボディラインに恍惚の表情を浮かべることこそが愛車の価値でありクルマの楽しみなのです。ただそれは食べ物の好みと同じで年齢と共に段々と変化してくることでしょう。このままアルファロメオの深みにハマればクラシックアルファの沼に進むでしょうし、空冷ポルシェのバサバササウンドと丸みを帯びたラインに惚れるかもしれません、はたまた色気ムンムンのマセラティグランドツーリングをしながらしっぽり温泉地巡り、もしくはメルツェデスに戻って全方位の快適性を手にするかも。尤もいずれの道を選んだとしても中古車を選びますが(笑)

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但し空冷ポルシェを狙うのであれば、あまり残された時間は無いのかもと思うのも然り。中古車市場ではどんどん個体が海外に流れ、気づけば964は価格暴騰で993すらスタートが600万円くらいからになってしまっています。そしてこの流れはきっと将来的にも続いて1,000万円オーバーになっていくのかなと思うと怖いものですね。
私が964に興味を持ち出した頃なんて300万円でそこそこの個体がゴロゴロあったのにな…。値段がそこまでになると今度は役物と呼ばれる水冷のGT3系だって同価格帯になってしまうと思えば妄想の迷走はますます迷宮入りであります。ネオクラシックのポルシェ又は役物ポルシェであればリセールだって保証されています。

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…なんて事を考えながらネットで情報を仕入れている内が一番楽しくてたまらない時間でしょう。そして今はコーティングから上がって来た艶々の4Cに溺愛しているので、増車か乗り換えはまだまだ先のお話でしょう。何よりまずはコロナの制限が解けたらクルマのミーティングなど積極的に出向いて、色々なクルマを眺めながら楽しみたいですね。それに備えて、私の4Cも各部のメンテナンスや磨き上げを進めて万端にしておくこととします。


今回は画像をネットより拝借しました。
おしまい。

【Alfa Romeo】 4C ガラスコーティングしました:-)

 先週末にコーティング専門店へ入庫した4Cが施工を終えて手元に戻って参りました。

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前オーナーさんが可愛がっている際にコーティングは既に施工されていた様子でピカピカだった4Cは、私の手元に来てからというもの青空駐車場で順調にエイジングして行き、ボディには無数のボディカバーが擦れた傷やヒョウ柄みたいな雨染みで輝きそのものを完全に失ってました。

どれだけ愛情を注いでモコモコの泡で手荒い…もとい手洗い洗車をしようとも、手強く固着した汚れは「死んでも放さんぞ」とばかりにボディにへばりついて落ちてくれません。かと言って下手にコンパウンド入りのシャンプーなぞ使えるはずもなく、月日と共に愛着が少し薄れてしまったのは正直な事実でした。愛を取り戻すため、それが今回のコーティング施工におけるバックグラウンドであります。

 で、施工が完了した4Cですが客観的に見て施工費55,000円の費用対効果としては大変満足しています。専門店でのガラスコーティングとしては破格とも言える値段で今後のメンテナンスもお願い出来るとあるとお値段以上の安心感も得られます。もちろんのこと、このお値段なので完璧な傷消しは不可能でして染みが多少残っていたりバフ跡も微妙に見え隠れしています。でもそんなものは1mも離れれば分からない程度ですし、圧倒的な艶が復活して黒の深みも増しました♪

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前回のエントリーと似た角度で撮影したビフォーアフター、洗車傷が消えているのがお分かりいただけるだろうか。

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ほーら、このコントラストがたまらんばい。

施工をしたスタッフの方に簡単なお話を伺ったところ、4Cは塗装自体が柔らかくて傷が入りやすいことと、そのために取りきれなかった雨染みとかも追い込めば消せるけど塗装を削ってしまうためオススメは出来ないそうです。ここまで汚れを進行させてしまった私の保管方法が悪いのであって、これからは屋内保管になるから問題は無いはずです。

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リアフェンダーも舌を這わせたくなるくらいテカテカなセクシーラインが見事に復活。

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一番酷かったルーフのボディカバーが擦れて付いた傷もこの通りスッキリ♪

高い施工費で完璧な下地処理と厚みのある多層コートを依頼するのも魅力ですけど、私はこの程度のお手軽お気軽コーティングで十分でした(笑)

逆に言えば、あそこまでボディ表面を痛め付けてしまっても艶はかなりの割合で復活出来る現在のコーティング技術に感動した今回のメンテナンスでしたとさ。
さあ、2月も後半でそろそろ雪の心配も無くなって来るから朝駆けの予定でも入れますか:-)
…とポジティブな私ですが、流石に帰路で土砂満載のダンプカーに前と横を挟まれながら融雪剤がたっぷり撒かれた橋を渡っている時は半泣きになりました。

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4Cもきっとお喜びのことでしょう。

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でも今日はもうガレージに仕舞うのです、今夜はリビングからねっとりした視線で愛車を眺めながらコーヒーを啜るのです。

おしまい。

【MINI】 R56 クーラント液漏れ?

 私の4Cがガラスコーティングで留守にしている事から、妻のMINIを徹底的にクリーニングしようとガレージに入れてシコシコと磨いていると…

シャンプー洗車⇒車内掃除機⇒コーティングメンテナンス剤散布まで済ませて、更にノリノリになった私は何の気なしに初めてボンネットを御開帳。

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MINIボンネットはヘッドライト部分が丸く開いていて可愛いな~なんて思いつつ、恐らく前オーナーさんもエンジンルームは清掃をあまりしていなかったと見えます。その歴史と思い出が詰まったであろう汚れの積層を雑巾で擦り久々にクルマらしさ溢れる複雑なエンジン周りを見ていると…なんかクーラント液が明らかに少ない気が。

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クーラント液タンクには側面に△マークが2つ刻印されていて、どうやら取扱説明書によるとMAX&MINの意味合いであって「エンジンが冷えている状態」でクーラント液がこの2つの△の間まで注がれていれるのが正常な様子。それに対して妻クーパーはMIN△よりも遥か下にクーラント液の水面があるじゃあないですか。えっと、クーラント液にも満潮と干潮ってあったっけ?

とまあ軽い冗談はさておき、認定中古車で購入した妻クーパーは6ヶ月 or 5,000km保証が付帯していたことを思い出して書類を確認。2月16日現在に対して保証期限が2月19日…間一髪とはこの事で、慌ててディーラーへ連絡して入庫準備を進めてもらっています。

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ディーラーで納車前整備してもらった個体を購入しているし納車から半年弱で3,000km程度しか走っていないから、そんな急激にクーラント液を消耗もしくは自然蒸発するとは考え難いものの、エンジンルームの見える範囲では明らかな漏れ跡が見えずクーラント特有の甘い臭いも無く…もうリフトアップして整備士に診てもらうしかありません。

R56MINIはクーラント漏れがウィークポイントでもあるといくつかのブログで書かれているから、もしかしたらそれかなと夫婦で震えています、と同時に保証切れ3日前にして偶然であってもボンネットを開けて良かったなと。

まだ入庫するまで不具合かどうかも分かりませんが、とりあえずネットで症例探しに奮闘するクルマのメカ的知識はまだビギナーな妻を遠目に眺めつつ、このままクルマ道を突き進んでクルマオタク…もといエンスージアストになってくれれば将来的に我が家にもローバーMINIのMark1仕様あたりがシッポリ収まっているのではと淡い期待を抱くのでした(笑)


おしまい。