40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【Formula 1】3年振りの鈴鹿でF1観戦 [土曜日編]

 西エリアチケットを事前購入し(今回のF1は開催日の1週間前くらいに全チケットが完売御礼となりました)土曜日もF1三昧となった10月8日は、タイマーを午前4:00でセットして5:00の始発電車に乗車する真面目っぷり。

もちろんメインはアルファロメオの応援、2019と細部のスポンサーロゴが異なり、特にシェルの黄色いマークが無くなって落ち着いたトーンになったかな?

 私は地方都市に住んでいるのですが、同じ駅から乗って来たお客さんも何人かF1チームのユニフォームを纏って心躍らせております。名古屋駅近鉄電車に乗り換えて、向かうは鈴鹿サーキット最寄りである白子駅。どうでも良いですけど私いままでこの地名をずっと『しらこ』と呼んでいたけれど正しくは『しろこ』なのですね…ああ恥ずかしい。
近鉄はちょっと奮発して特急にしちゃいました、と言うのもサーキットでの体力を温存しておきたくて確実に座って行きたかったから指定席が欲しかったのが本音です。アーバンライナーのデラックス車両は2+1の独立シートなので実に快適で、約40分の乗車時間はコンビニで仕込んだ朝ご飯のおにぎりを頬張りながらあっと言う間に過ぎ去ったのでした。

 白子駅前ではレッドブルのブースが設営されてまして可愛い子たちがドリンクを無料配布していましたよ、しかもロング缶なんて太っ腹♪

シャトルバスの発着場は駅前ロータリーを抜けた商店街の端に設けられています。商店街の屋根にはチャンピオンドライバーの名前が入った年代毎の旗が掲げられていて、F1に疎い私でも分かるレジェンドが連なっていました。バス待ちの列に並びながらしてテンションを上げてくれるスパイスですね。私が乗れる電車スジで最速を乗り継いだ為に白子駅前には7:00手前に到着していて、シャトルバスは10分程待ってやって来た感じです。観光バスタイプと路線バスタイプが入り混じって投入されており私は後者でした、無慈悲にも車内はギュンギュンに詰め込まれて座席をゲット出来ずにサーキットまでの約20分は立ちっぱで移動。観光バスなら全員着席確約だったのですが…。途中で通過するバイパスはF1開催に伴って一般車は通行止めとしてシャトルバス専用に切り替わっていまして、かなりスムーズなピストン輸送を実現しています。シャトルバスは片道¥410で交通系カードでの支払いもOKなので財布を用意する必要が無くとても便利でした。

 サーキットでは既にドライバーの入り待ちをする大勢のファンが駐車場付近に集まっていますが何時に見れるか分からないし、ここはスルーしてメインエントランスへと急ぎます。簡単な検温場を通過し観戦チケットの確認さえ済めばサーキットのゲートまでは進めまして、ここで改めて8:00のオープンまで待機する流れとなりました。

8:00直前には皆でカウントダウンの大合唱、そして一気になだれ込みます。私も流れに身を任せ多くの方々が目指す方向へとりあえず便乗。そうしましたら、入場した観客の大部分が特設ステージもしくは物販ブースへと向かっていた様子で私は気付けば前者のステージ方面へと来ていました。なんとなんとステージの真正面、前から15列目くらいに上手い事収まってしまったので、FP3は12:00からだしこのままイベントを見学しようと決意したのでした。正直どんな催しがあるのか何も事前学習していなかったからトイレへ行くのをすっかり失念しこれが後に悲劇を招く結果に…。

ステージは地元FM愛知の名物DJこと黒岩さんが司会を務め、まずは中嶋悟さんのトークショーでスタート。レーサーの育成をするにあたり、目に留まる候補生はコーナーごとにコンマ0.01秒を削れる人物なんだと語られ、そんな世界でレーサーはしのぎを削っていると思うだけでも研ぎ澄まされた技術、血の滲む努力だけではなく天性の才能が必要なんだろうなと容易に想像できます。

そして皆さんが待ちに待ったF1ドライバートークショーが9:35から満を持して始まりました。私はと言うと、もうオシッコの限界を通り越して股間にぶら下がるチンケなキノコは尿意で痛くて痛くて…でもトイレに立とうにも私の位置はドライバーズトークを待ち焦がれている観客の正にど真ん中。とても掻き分けて移動が出来ず、また仮に移動したら確実にこのポジションを失うことを意味するので臨界点を突破してもドライバーのトークショーに全神経を集中してこれから始まる4チームのトークショー、計1時間を耐え切る作戦に出ました。

 まず最初は私の愛するアルファロメオレーシング。流暢かつ分かりやすい英語で、これくらいなら通訳無しでも十分に分かるぞと辛うじて脳みそに残る私の適当な英語力に安堵のため息(笑)
今年のユニフォームは黒が基調でカッコいいですね、半袖のものを買おうか迷ったけれどお財布と相談して断念。来年は買いたいな。

次はレッドブルの登場です。流石はトップドライバーが在籍するチームとあって大人気です。確かに周りを見渡せばレッドブルのユニフォームを着用したファンが全体の6割くらいを占めていそうです。

各チーム最後にフォトセッションとしてチームの広報が私たち観客をバックにした写真を撮っていまして選手も自身のスマホで自撮りしていましたね。

そしてアルピーヌは美人の女性陣も引き連れての登壇です。アロンソって気づけばこんなにおじちゃんになっていたのですね、髭面が似合うっていいなぁ…。

アロンソはあまり笑わないイメージだけど、会話の内容によっては時折笑顔を見せてくれました。

最後はマクラーレン、こちらも声援が飛び交いまして選手も上機嫌なのか特にリカルドはしきりに手を振りサムズアップやピースサインでファンサービスを欠かしません。さああと少しだけ持ってくれ、オラのキノコ…!!

…なんとかトークショーも最後まで堪能し、観客が一気に退散したところで私も内股気味にゆっくりとトイレへ向かって歩を進めます。もう本当に下手な振動を加えればとめどなく溢れ出して止まらなくなりそう…涙目になりつつ目の前のトイレ渋滞に軽く絶望を感じながらも、行き絶え絶え便器の前にたどり着いた瞬間には耐え忍んだ自分に万歳三唱したい気持ちを抑えるのに必死でした。

 心と膀胱が晴れやかになったところでイベント会場をグルっと一周。食べ物関係の出店はどこも長蛇の列で恐らく商品を手にするまで軽く1時間はかかるであろう盛況っぷりです。物販ブースもつづら折りに列が発生していて、レジに辿り着くにはどれだけ待たなければならないのかってくらい。そのため何か買うのは諦めて、今回のチケットで観戦可能な西エリアへと移動開始となりました。今回の教訓として、並びたくなければ飲食類は持参必須。もしくは勿体ないけれどマシンが走っている時に並ぶ、あるいは西エリア方面であればメイン会場からかなり離れるだけに列は短めでした。

私が今回目指すのはスプーンコーナーです。ええ、そりゃあもう最果てですよ。

カメラの装備はSONYのミラーレス機α6300に100-400mm+X1.4テレコンだけども可能な限りその他の荷物をコンパクトにしておいたからリュックも左程重くありません。これが功を奏したか、坂道メインの徒歩移動であってもそこまで疲れずに30分程度で到着しました。

FP3は12:00から、私はスプーンコーナーに11:10前後にはスタンバって居れたことで先客の土手に腰かけた観客の後ろに立って2列目での観戦となります。まあ流し撮りでカメラをある程度振りたいから丁度良いポジションって訳ですよ。

深紅のメルツェデスAMGセーフティカーとメディカルカーが何周かコースチェックで走行した後、いよいよ快音と共にF1マシンが現れました。前日のFP2とは打って変わってのドライコンディションとあり、各チーム積極的に走り込んでくれます。

このスプーンコーナーは比較的視界が開けている実にアタリな観戦ポイントでカメラ撮影にも大変適していました。

左手から進入して来るマシンをファインダーで追いながらサイドを流し撮り

そこからコーナーをバックショットで捉え、コーナーを抜けたところをもう一度流し撮り…。

と、貪欲に攻めれます。しかも立ち上がりと違ってブレーキングで進入だから初心者の私でもファインダー内にマシンを追いやすい。まあマシンを真正面から捉えるのは難しいポイントではありますけど撮影枚数を稼ぐには前日のDスタンドと同じくらい良いです。

強いて難点を上げるとすれば前述の通り果てしなく遠いって点と、大型ビジョンの設置が無くて今一つ状況が分かりづらいくらいでしょうか。私みたいな写真をひたすら撮りたい方は問題無いですがリアルタイムでレースを知りたければラジオなどで情報を補完する必要がありますね。

ひたすら撮ること1時間。
なんとか何枚かはピントが合うショットを残せたことの達成感に加えて、予選後には間違いなく交通機関がカオスになると判断し、後ろ髪を引かれつつもここでサーキットから撤退する英断を下しました。

本当は予選とその後の前夜祭までガッツリ楽しみたかったのは山々ながら、正直なところ前日にも雨に打たれて撮影していたこと、早朝からの移動と2時間半に及ぶステージ前で地面への直座り、そしてスプーンコーナーまでの徒歩と2時間立ちっぱなしで待機&撮影をしたことで私のエネルギーが切れてしまった訳です。

流石にこんな時間にシャトルバス乗り場へ向かうのは極少数で、今から入場する方々からの奇怪な視線に思わず伏し目がちになりながら帰りのバスへと飛び乗りました。14:00発の白子駅行きバスにはわずか5人の乗客…私も腹八分目での退散となり残念だけどまた来年の観戦を自分自身に誓い、14:36の近鉄特急で帰路について16:00過ぎに自宅へ帰還。

ネットで予選結果を眺めつつ「本当に自分、さっきまで鈴鹿に居たんだよね?」と若干の浦島太郎状態になりながら1,000枚にも及ぶボツ写真から数十枚の合格写真を救い出すのでした。

 こんな感じで私のF1観戦は2日間に渡り大いに盛り上がった次第です。来年もきっと西エリアチケットを利用しての参戦かな、とにかく金曜日をどう撮影に費やすかが大きなカギとなることが良く分かった2022年のF1鈴鹿サーキットでした:-)

 

++備忘録++
1:飲食物は最低限は持参する

2:レインコートは会場で購入だと1,500円と高額

3:雨天時は相当ぬかるむ為、汚れて良い靴で

4:始発狙いなら公共交通機関がかなり便利

5:レンズは超望遠ズームのみで良い

6:折り畳み椅子があると色んな場所で楽

7:西エリアチケットは有能

8:スマホの電波がかなり弱いエリアがある

9:来年は9月24日開催、今のうちから有給申請

10:楽しむためにもアホになれ


おしまい。

あ、今回のエントリーで使用したマシンの画像もノートリミングのオリジナルです:-)